<進むグローバルビジネスの環境整備、新たなニーズを掴め>
◎2011年9月30日(金)更新
2011年9月28日、みずほ銀行は、中国での販売促進や中国人観光客への拡販を目指す顧客の支援を目的に、中国の検索エンジンへの広告出稿の仲介業務を主業務とするバイドゥ(百度の日本法人)との間で協力関係を構築することについて合意したと発表した。
中国で約8割のシェアを持つ検索エンジンを運営する百度(Baidu, Inc.)の検索ツールを活用した各種マーケティング情報提供、およびインターネット広告出稿等のプロモーション支援を必要とする顧客をバイドゥに紹介し、事業展開をサポートしていくという。
2011年9月20日、みずほコーポレート銀行、みずほコーポレート銀行(中国)有限公司は、9月19日に安徽省への日系企業の進出支援等を通じた経済発展への相互協力を図ることを目的に安徽省商務庁との間で協力覚書を締結したと発表した。
安徽省は、中国中部6省で進める中部振興計画の中核となる省で、上海市、江蘇省および浙江省の主要都市とともに長江デルタ経済圏を形成する広域な経済基盤を持ち、外資企業の進出も増加しているという。
2011年9月28日、三菱東京UFJ銀行は、当局の認可を前提としてカンボジアのプノンペンに本年度中を目処に駐在員事務所を設立すると発表した。
カンボジアは、タイとベトナムに挟まれた立地から中継点としても日系企業の関心が高まっており、2011年は日系企業のカンボジア王国への投資額は過去最高となる見込みで、日系企業の進出サポートおよび一層充実した金融サービスを提供していくという。
2011年9月20日、SBIホールディングスは、カンボジアの最大手財閥ロイヤルグループカンパニーと現地企業を主な投資対象とする投資ファンドを共同で設立、また、カンボジア証券取引所(準備中)の開設に先立ちSBIプノンペン証券とロイヤルグループ社の証券事業子会社であるカンボジアン・キャピタル証券を合併し、「SBIロイヤル証券」として総合証券業務を展開すると発表している。
銀行の顧客である事業会社に向けた海外進出やネットを利用した外国人へのマーケティングやプロモーションといった販売支援など、グローバルに拠点を持つメガバンクの現地有力省庁や企業との協力関係の構築が加速している。世界的に広がるインターネットサービスと物流ネットワークの進歩によりグローバルビジネスは一昔前に比べてよりスピーディーに展開し易い環境が整ってきた。各事業展開に付随する潜在的な業務効率の改善ニーズは数多くあり、新たな企業向けインターネット金融業務支援サービスの登場と動向に注目していきたい。
(VOL.285)カンボジア資本市場の夜明け、未開拓市場への挑戦
http://goodway.co.jp/fip/htdocs/bbaccdpun-74/#_74
(VOL.284)海外進出企業と居住者を支援、広がる現地金融との連携
http://goodway.co.jp/fip/htdocs/bbyvro9n8-74/#_74
(VOL.183)ポートフォリオ戦略、技術・顧客・収益基盤のグローバル化
http://goodway.co.jp/fip/htdocs/bbvqzspot-74/#_74
(VOL.161)国際分散投資を後押しする、国内外企業の投資情報の拡充
http://goodway.co.jp/fip/htdocs/bbhisa3um-74/#_74
(VOL.143)連携が広がるアジア金融市場、投資対象の国際化
http://goodway.co.jp/fip/htdocs/bbkxyiquj-74/#_74
(VOL.122)待ったなし、開拓が進む海外市場での金融サービス事業
http://goodway.co.jp/fip/htdocs/bbn1wmqu0-74/#_74
-以上-