<国境と企業を超えるインテグレーション+コラボレーションへ>
◎2012年5月10日(木)更新
2012年5月8日、NTTデータとティージー情報ネットワーク(東京ガスの100%子会社)は、その子会社であるティージーアイ・フィナンシャル・ソリューションズ(TGIFS)の全株式をNTTデータが譲り受けることについて合意し、完全子会社後に社名を「NTTデータ・フィナンシャル・ソリューションズ」に変更すると発表した。
NTTデータは、TGIFSが持つ金融商品取引管理・リスク管理・金融商品プライシングモデル開発・コンサルティングなど市場金融分野におけるITソリューション、サービス、金融工学に高い専門性を持つクォンツ部隊など高度な人材を確保し、市場金融系分野での競争力、コンサルティング力をさらに強化していくという。
2012年5月8日、NTTデータは、向こう4年先を展望した「新中期経営計画(2012~2015年度)」をまとめ公表した。
「国内の大規模SI事業中心の企業グループ」から「グローバルで多様なITサービスを効率的に提供する企業グループ」へを掲げ、Global TOP5を目指すという。
引き続き抑制傾向が続く国内IT投資に対し、新興国市場を中心としたグローバルIT投資でのビジネス拡大を図る必要があるとした上で、低コスト、短納期、非所有型のサービス需要に応えるため、資本提携などによる規模拡大とシナジー創出を目指すと共に、ビジネス・アナリティクス、コア業務BPO、ソフトウエア生産技術の向上、空白地域へのカバレッジ拡大、グローバルレベルでの業務の標準化・効率化・集約化などに注力して取り組んでいく。
めまぐるしく変化する経済と金融ITサービス情勢、参入のタイミングが成否の鍵を握るビジネスリクワイアメントに対し、いかにタイムリーにサービスを開始できるシステムプラットフォームの提供を実現するための手数と組合せを用意できるか、国境と企業を超えたインテグレーション+コラボレーションによる取り組みが、ますます重要になっていきそうだ。
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