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(VOL.70)CFD証拠金規制への各社対応方針、維持、拡大、縮小か、、、
サイト管理者2010/11/05 08:41:42

<CFD証拠金規制への各社対応方針、維持、拡大、縮小か、、、>


CFD証拠金規制に対する各社の対応方針が次第に明らかになってきた。


主な規制の概要としては、対象となる原資産別に最大レバレッジが決まり、
レバレッジの確認タイミングとして新規約定時、営業日毎の定時判定が必要
となっている。


2010年11月2日、ひまわり証券は、2011年1月のCFD規制施行に対応するため、
12月中旬より新システムによる「新ひまわりCFD」を開始し、現在の提携先
であるサクソバンクとの契約を解消、今後のスケジュールを発表した。


新ひまわりCFD口座への自動移管、個別株ポジションの継続保有等は顧客の
意向に沿う形で同意書をとり実施される。


「新ひまわりCFD」口座は取引システムをはじめ、取引銘柄、取引ルールにいたる
まで、規制に対応しているとし、


取扱予定口座は、株式CFD、指数CFD、債券CFD、
デモ口座を 2010年11月下旬~、本口座を 2010年12月中旬~ 開始する予定。


提供元のサクソバンクFXでは、まだ今後のCFD対応方針を発表していないが、
ひまわり証券が新システムへ切り替えた背景と、今後のCFDビジネスに対する狙い
はもう少し詳しく知っておきたいところであり、今後の新たな取組みに注目したい。


なお、サクソバンクとCFDの契約したその他の企業には金・銀CFDを提供している
カカクコム・フィナンシャルや上田ハーローがあるが、上田ハーローは既に同商品の
取引を2010年11月30日に終了することを発表している。


一方、2011年10月29日、クリック証券が発表したCFDの対応方針の中を見ると
レバレッジ(変更なし)、別管理(対応済み)、追加証拠金制度(導入予定)とし、
商品ラインナップの変更や移管等に大きな変更は発生しないのに対し、


同日、ドリームバイザー・ファイナンシャルは商品ごとに証拠金(保証金)を管理する
システム対応が困難を理由に、取り扱うCFD銘柄の種類を、株価指数(株価指数
先物を含む)CFD、債券CFDの2種類のみとし、商品CFDとその他CFDは
2010年11月27日をもって取扱いを休止する方向とした。


今後、CFDを取り扱う多くの業者が11月上旬以降順次対応内容の詳細を発表する
予定だが、CFD市場の出来高が伸び悩んでいる中で、今回の規制対応に対し
どこまでサービス内容を維持あるいは拡大縮小していくか、
各社の対応内容に注目していきたい。

 

-以上-


 


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【コラム筆者】 
藤野 宙志(ふじの ひろし) 株式会社グッドウェイ代表取締役社長

日刊コラム1995年慶應義塾大学理工学部卒業後、キヤノンマーケティングジャパンでシステム開発に4年間従事。
1999年SBI 証券で業界初の日米間オンライン証券取引システムの立上げを手がける。ナスダック・ジャパンでは日米印3カ国オフショア開発を担当、新興市場創出の調整役として証券業界を奔走。2002年シンプレクス・コンサルティングでセールス担当、FXシステムを多数導入。2010年6月より現職。金融サービス&ITソリューション総合情報プロバイダーとしてポータルサイトを運営。


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