<信頼の証明、ネット取引システム障害件数の公表>
2011年2月10日、日本証券業協会はインターネット取引に係るシステム障害件数を公表した。
これは、会員証券会社における顧客資産の保護及び金融商品取引の継続性・安全性を確保する観点から、当該趣旨に賛同し参加を希望した以下の会員証券会社のインターネット取引に係るシステム障害件数を月次で集計し公表しているもので、平成19年9月分から掲載されている。
http://www.jsda.or.jp/html/toukei/inter/index.html
公表している会員証券会社(16社)
(松井証券、マネックス証券、カブドットコム証券、内藤証券、楽天証券、ユナイテッドワールド証券、クリック証券、岩井証券、エイチ・エス証券、SBI証券、みずほ証券、丸三証券、野村証券、みずほインベスターズ証券、大和証券、日興コーディアル証券)
なお、システム障害として捉えている項目の詳細は以下の①~④の4区分(ただし、②売買発注不能についてはさらに4区分)となっている。
①ログイン不能
②売買発注不能(1.新規発注不能、2.前日取引未反映による、3.訂正・取消し不能による、4.約定結果・残高誤表示による)
③執行遅延(受託し注文の執行までに5分を超えた遅れが生じ、一定基準(※)に影響)
④通知遅延(注文の執行状況の通知に5分以上の遅れが生じ、一定基準(※)に影響)
※顧客口座数の0.5%以上又は100件以上の口座に影響を与えた場合
本日2011年2月14日は、いよいよ大阪証券取引所新デリバティブシステム(J-GATE)導入初日。
トレイダーズ証券は、日経225 先物・オプション取引の取引時間が拡大(お昼休みの撤廃)を記念し、本日より午前11時~午後12時30分の間における新規注文が同日同時間内に約定した場合の手数料を全額キャッシュバック、
カブドットコム証券は、同じデリバティブにあやかり本日よりkabuステーションTOPIX先物手数料半額キャンペーンを実施するという。
証券業界のビッグイベントとなるJ-GATEシステム対応による出来高の活性化のみならず、投資家が信頼し安心して取引できる基盤を支えるシステム障害の発生状況とその対応の行方にも注目していきたい。
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