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(VOL.1096)ソフトバンク/日本アイ・ビー・エム/サムライインキュベート、IBM Watson日本語版を活用し、 我々の暮らしを豊かにするサービスをハック、「第2回IBM Watson日本語版ハッカソン」開催!(FinTech関連)URL
ウェブ管理者2016/03/15 20:44:45

 2016年3月10日、ソフトバンクと日本アイ・ビー・エムは、サムライインキュベート協力のもと、東京汐留ビルディングにあるソフトバンク本社において、「第2回IBM Watson日本語版ハッカソン DemoDay」(決勝戦)を開催した。

 IBM Watsonは、人と同じように情報から学び、経験から成長し、自然な対話から相手の意図を酌むことが可能なコグニティブ(認知する)・コンピューティングへと進化しており、今回、Watson APIを搭載したクラウド開発基盤「IBM Bluemix」を使用した2回目のハッカソンが催された。この日は、審査員らによるパネルディスカッションや、決勝進出5チームよりプレゼンテーションとデモンストレーションのほか、ライトニングトーク、表彰式が行われた。

 審査員は、サムライインキュベート Founder, CEO 榊原 健太郎氏、TechCrunch Japan 編集長 西村 賢氏、ログバー CEO 吉田 卓郎氏、フォトシンス 代表取締役社長 兼 CEO 河瀬 航大 氏、ソフトバンク 常務執行役員 法人事業副統括 佐藤 貞弘 氏、ソフトバンク 法人第二営業本部 本部長 藤長 国浩 氏、日本アイ・ビー・エム 執行役員 ワトソン事業部長 吉崎 敏文 氏、日本アイ・ビー・エム 東京ソフトウェア&システム開発研究所 クラウド開発 部長 兼 一般社団法人 人工知能学会 副会長 浦本 直彦 氏が務めた。

 審査員紹介に続き、AI&ロボット、IoT、大企業&ベンチャー企業オープンイノベーションなどのテーマについて、パネルディスカッションが行われた。ソフトバンク 河本 亮氏がモデレーターを務めた。

 1社目は、クレスコ。行きたい場所を自然言語でIBM Watsonに伝えると、VR体験でその場所をつないでツアーを組み立ててくれるサービスを披露。

 2社目は、メディアマート。投影から診断に至るまで、時間と経験を要するMRI画像診断のフローを高密度化し、素早く精度を上げたアウトプット支援を実現するサービスを披露。

 3社目は、日本情報通信。検索者のSNSの投稿内容や投稿スピード、位置情報、フォロワーなどからその人の状況や性格を判断し、その人に最適な行先の提案や目的地周辺のお奨めスポット、近くにいる友達を紹介してくれるサービスを披露。

 4社目は、ブライトビュー。パーソナライズされた飲食店情報をユーザーに提供し、LINE風のチャットUIで、これまでにないスマホに最適化したグルメアプリを披露。

 5社目は、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)。SNSや口コミサイト、ローカル観光ガイドなど、地域ごとに特化した情報を覚え、既存の検索エンジンでは探しきれない個別ニーズに回答できるサービスを披露。

 全てのプレゼンテーションが終わり審査へ。その間に、登壇した5社によるライトニングトークが行われた。

 そして結果発表へ。プレゼン賞は、日本情報通信、コンテンツ賞は、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)が受賞した。

 アプリ賞は、ブライトビュー、ビジネスモデル賞は、メディアマートが受賞した。

 アイデア賞は、クレスコ、そして、Watson賞は、メディアマートが受賞した。

 そして、TechCrunch Japan編集長 西村 賢氏、日本アイ・ビー・エム 執行役員 ワトソン事業部長 吉崎 敏文 氏、ソフトバンク 常務執行役員 法人事業副統括 佐藤 貞弘 氏より、総評が述べられた。

 フォトセッションでは、登壇者、審査員、関係者による集合写真へ。無事にハッカソンも終わり、満面の笑顔が広がる。 なお、今回の参加チーム数は、Day1(事前ワークショップ)44チーム、Day2・Day3(ハッカソン)13チーム、そしてDay4(決勝戦)5チームで繰り広げられた。

 その後、用意された料理や飲み物と共に関係者による懇親会が行われ、これまでの準備期間や当日のハッカソンを振り返りつつ、今後のIBM Watsonの展開や抱負などについて語り合った。

 2016年2月18日、日本アイ・ビー・エムとソフトバンクは、日本でのIBM Watsonを活用した新しいアプリケーションの開発に利用できる6種類のコグニティブ・サービスの日本語版の提供開始を発表した。今後、IBM Watsonが持つコグニティブ・コンピューティングの力を利用して、業界を変革し、専門家の仕事に役立て、重要な課題を解決していくという。日本アイ・ビー・エムとソフトバンクによる、今後の展開に期待したい。

◎詳しくは取材レポートをどうぞ
http://goodway.co.jp/fip/htdocs/jojazvzdc-3636/


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【コラム筆者】 
藤野 宙志(ふじの ひろし) 株式会社グッドウェイ代表取締役社長

日刊コラム1995年慶應義塾大学理工学部卒業後、キヤノンマーケティングジャパンでシステム開発に4年間従事。
1999年SBI 証券で業界初の日米間オンライン証券取引システムの立上げを手がける。ナスダック・ジャパンでは日米印3カ国オフショア開発を担当、新興市場創出の調整役として証券業界を奔走。2002年シンプレクス・コンサルティングでセールス担当、FXシステムを多数導入。2010年6月より現職。金融サービス&ITソリューション総合情報プロバイダーとしてポータルサイトを運営。


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