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(VOL.347)アジア金融市場の発展、進化のスピードは10倍へURL
ウェブ管理者2011/12/22 09:11:46

<アジア金融市場の発展、進化のスピードは10倍へ>
◎2011年12月22日(木)更新


2011年12月20日、金融庁は、日本証券業協会及び株式会社東京証券取引所グループとの共催により、国際コンファレンス「アジア市場の統合と金融革新」を、2012年2月10日(金)に三田共用会議所(東京都港区)にて開催すると発表した。
国内外の金融監督当局等政府関係者、金融機関、研究者、在京各国大使館関係者等の参加が見込まれており、参加費は無料、定員300名程度で事前登録制。
アジアの金融市場は急速な発展と成長が見込まれる魅力的な市場である一方、将来起こりうる危機に対する脆弱性もあり、継続してアジア金融市場を維持・発展させるための金融インフラ/IT、決済・ビジネスツール、規制改革について、アジアの主要な金融市場関係者が一丸となり全体として対応する必要が高まっている。
この国際コンファレンスの開催は、世界およびアジア地域から民間・公的部門のシニア・レベルの参加者を招き、市場参加者および規制当局間の協力強化を図っていくきっかけの場となることを目指す。


なお、当日は、全三回の基調講演(金融庁、韓国銀行総裁、マレーシア中央銀行総裁)、および4つのセッションが終日(9:30~17:50)予定されており、各分野を代表するモデレーター、パネリストによる意見発表やその議論を通じて、これからのアジア金融市場の在り方について検討していくという。
【セッション1】世界金融危機後の金融市場改革とアジアへのインプリケーション
【セッション2】アジア金融市場における適切な資金供給のあり方について
【セッション3】アジアの市場統合~競争か、協調か~
【セッション4】アジア金融インフラの革新~新しい決済システムのあり方について~


2011年12月8日、東京証券取引所グループと韓国取引所は、両取引所間の更なる協力関係の強化に向けて覚書を締結、
2011年12月7日、東京証券取引所とNYSEユーロネクストは、東証が運営するarrownet(R)とNYSEユーロネクストが運営するSecure Financial Transaction Infrastructure (SFTI(R))との相互接続について、12月6日付で「基本合意書」を締結し、両ネットワークの接続を実現したと発表。


筆者がはじめて海外の現地で証券口座(ベトナムのホーチミン市:サイゴン証券)を開設したのは2006年11月21日、当時はメールで注文を依頼しても現地の証券会社が取引所と電子的に繋がっておらず、担当者が隣接する取引所に注文を届けに行くなど注文の状況すら把握することが難しかった。それから丸5年が経過した先日2011年11月22日、SBI証券は、米国株式、中国株式、韓国株式に加え、ベトナム株式のインターネット取引を2011年11月28日(月)より開始すると発表、現地の取引所への発注は1日に1回となるものの、日本の証券会社を通じて情報を取得し、総合証券口座を管理するシステムの画面とシームレスに身近に管理ができるようになった。


加速的に発展を遂げるアジア金融市場において、これまでの5年と今後の5年を比較すると、進化のスピードは10倍以上違うかもしれない。
アジア金融市場における国境を超えた統合と金融革新、2012年に具体的な芽となり、動き出すことに期待したい。


それでは、少し早いですが、素敵な MerryChristmas をお過ごしください!


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(◎公式ページ)
国際コンファレンス「アジア市場の統合と金融革新」
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-以上-


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【コラム筆者】 
藤野 宙志(ふじの ひろし) 株式会社グッドウェイ代表取締役社長

日刊コラム1995年慶應義塾大学理工学部卒業後、キヤノンマーケティングジャパンでシステム開発に4年間従事。
1999年SBI 証券で業界初の日米間オンライン証券取引システムの立上げを手がける。ナスダック・ジャパンでは日米印3カ国オフショア開発を担当、新興市場創出の調整役として証券業界を奔走。2002年シンプレクス・コンサルティングでセールス担当、FXシステムを多数導入。2010年6月より現職。金融サービス&ITソリューション総合情報プロバイダーとしてポータルサイトを運営。


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