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(VOL.146)注目集まる信用取引、各社キャンペーン展開と手数料見直し
サイト管理者2011/03/01 08:46:57

 <注目集まる信用取引、各社キャンペーン展開と手数料見直し>

◎2011年3月1日(火)更新

2011年2月28日、カブドットコム証券は、2011年3月1日(予定)から、信用取引における前営業日の「建玉残高」または「新規建て約定代金合計」が6,000万円以上の場合の手数料を、無料(0円)に引き下げると発表した。

これまで無料となるのは、7,000万円以上の場合だったが、これを6,000万円以上まで引き下げることで、信用取引における大口顧客の活性化および新たな大口顧客の獲得を目指すという。


2011年2月28日、GMOインターネットグループのクリック証券は、2011年3月7日から、信用取引のにおける1約定ごとの手数料体系を「約定代金500万円超を無料、 500万円以下は100円」に値下げすることを決定したと発表した。


合わせて「信用取引手数料無料キャンペーン」も実施しており、信用取引口座を新規に開設すると、2011年6月30日(木)までの最大3ヶ月間の信用取引手数料を無料としている。


2011年2月22日、岡三オンライン証券は信用取引に係る委託保証金維持率を(25%⇒20%)、委託保証金回復率を(28%⇒20%)と引下げると発表した。


2011年2月22日、松井証券は2月23日取引分より、無期限信用取引「売建」における取扱銘柄として新たに11銘柄追加すると発表した。取扱銘柄数は489銘柄。


無期限信用取引の「売建」は、逆日歩がつかないというメリットの他、制度信用取引では売建ができない非貸借銘柄についても取引ができるため、「優待取り」や「公募・売出し株のつなぎ売り」などの場合に利用しやすく、取引の選択肢をさらに広げることができるという。


また、松井証券では新たに信用取引口座を開設した場合、信用取引口座の開設後6か月間は1日の約定代金(現物・信用取引の合計)が30万円以下の場合無料とするサービスをスタート、この手数料は、信用取引と現物取引の合計約定代金に適用されるので、現物取引のみを行う場合でも松井証券で信用取引口座を開設すればよりおトクに株式取引を行うことができるという。


新規顧客の獲得を目的とした期間限定での信用取引手数料を無料にするキャンペーンも相次いでおり、信用取引に関する制度のゆくえを意識しつつ、新たな信用取引を行う投資家層の開拓と裾野拡大、そして囲い込みに向けた各社の取組みに注目していきたい。


-以上-


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【コラム筆者】 
藤野 宙志(ふじの ひろし) 株式会社グッドウェイ代表取締役社長

日刊コラム1995年慶應義塾大学理工学部卒業後、キヤノンマーケティングジャパンでシステム開発に4年間従事。
1999年SBI 証券で業界初の日米間オンライン証券取引システムの立上げを手がける。ナスダック・ジャパンでは日米印3カ国オフショア開発を担当、新興市場創出の調整役として証券業界を奔走。2002年シンプレクス・コンサルティングでセールス担当、FXシステムを多数導入。2010年6月より現職。金融サービス&ITソリューション総合情報プロバイダーとしてポータルサイトを運営。


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