<投資家向け開示データ、新たな情報提供のカタチ>
◎2011年12月15日(木)更新
2011年12月13日、東京証券取引所は、2011年12月13日(火)より、新規情報サービス「東証 Market Impact View(β版)」の提供を開始したと発表した。
「量的拡大・質的向上によるマーケット規模の拡大」を図るため2010年にarrowheadを稼働、すべての気配情報(フル板)の配信など高速かつ広範囲に情報を提供している大量のデータを分析し、個別銘柄分析画面では銘柄の注文状況(板における売買圧力の偏り)、市場分析画面では複数銘柄の全体的な板状況の把握や銘柄のピックアップを可能にするなど、投資家に分かりやすく視覚的に情報提供するWEBサービスとして、先ずは試験的に提供を開始するという。
2011年12月12日、東京証券取引所グループは、上場会社のIR活動の支援と世界の投資家への情報発信を目的に、海外投資家向け広報誌「TSE Magazine "Evolving Japan"」を創刊したと発表した。
東証自らが積極的に発信することで、世界の投資家に日本企業・市場の良さを伝え、日本の金融資本市場の国際競争力強化に繋げていくという。
2011年11月11日、東京金融取引所は、これまでの新アジア通貨3ヶ国の為替・株式市場動向に関するウィークリーレポートの提供(フィスコ提供)に加え、ユーロ/米ドル通貨ペアに対する注目が高まっていることを背景に、ヨーロッパおよび米国の経済動向に関するウィークリーレポートの提供を開始すると発表、
2011年10月21日、インターネット上で「株365」の疑似体験ができる「株365シミュレーター」を公開すると発表した。
マーケット/データベースの中にある膨大な売買トランザクションデータの活用は、これまで情報ベンダー等が加工し、金融機関を通じて様々なサービスとして配信されてきたが、近年は取引所自らが投資家に向けた情報提供サービスとして取組む動きが広がっている。今後の新たなサービス展開とその活用状況に注目していきたい。
東証 Market Impact View
https://www.tse.marketimpactview.com/
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