<アセアン主要4カ国取扱開始、広がるグローバル投資商品>
◎2012年1月26日(木)更新
2012年1月25日、楽天証券は、2012年2月下旬(予定)を目処に、シンガポール証券大手のフィリップ証券を通じて、アセアン主要4カ国(シンガポール・タイ・マレーシア・インドネシア)の現地取引所に上場するアセアン株式および現地にのみ上場する海外ETFを大手ネット証券ではじめて取扱いすると発表した。
投資家はウェブと電話から注文することが出来、東南アジアを中心に世界10カ国に事業を展開するフィリップ証券のリサーチチームが作成する「フィリップ証券レポート」を日本語で読むことができると言う。サービス当初の取扱い銘柄は約200銘柄、約定代金の決済は日本円で行われ、委託手数料(税込み)は約定代金(為替適用レートで計算された円換算金額)の1.05%(ただし、最低手数料は525円)、電話注文の場合は、別途2,100円が必要となるという。
フィリップ証券は、2011年4月に成瀬証券とPhillip Financialsが合併して商号変更、国内外の株式・先物に加え、FX・投資信託・外国債券・損害保険などを取扱っており、シンガポールを拠点に3,500名以上のスタッフで世界の23の主要な金融取引所と接続したマルチアセット対応した取引プラットフォームPOEMS(Phillip’s On-line Electronic Mart System)を主軸にアジアで展開するフィリップキャピタルグループ傘下の企業。
SBI証券は、米国株式、中国株式、韓国株式に加え、ベトナム株式のインターネット取引を開始、エイチ・エス証券は、ロシア株式のインターネット取引を開始、岡三証券は、欧米株式のほか中国、シンガポール、マレーシア、インドネシアに加え、韓国取引所上場株式の取引を開始すると発表している。
投信、ETF・ETN、CFDなどを通じたグローバル分散投資商品や成長市場の個別銘柄への直接取引の実現など、様々な商品や取引手段の登場が続いている。決済時における通貨交換コストのインパクトや商品が持つ固有のリスクなど、投資家に広く商品の特性と運用への理解が深まっていくことで、それぞれの投資スタイルや目標設定に最適なポートフォリオが形成されていくことに期待したい。
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