<情報拡充と検索&閲覧、細部にこだわるキメ細かな改善>
◎2012年3月27日(火)更新
2012年3月23日、楽天証券は、2012年3月31日より、米国株式情報の個別株情報やランキング情報の追加や検索機能の強化、および投資信託画面における登録や注文などの操作性向上と投信スーパーサーチにリッパースコアを追加したと発表した。
これにより、米国株式では、企業情報、テクニカルチャート、トムソンロイター社から配信される「企業スコア」やコンセンサス情報、 財務諸表の主要三票(損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書)の閲覧できる他、同業他社の企業スコア比較や、株式種類、ETFの運用会社・テーマ・信託報酬、ADRの本社所在地などといった検索機能の条件指定が大幅に拡充するという。
また、投信の注文時の目論見書の閲覧方法やお気に入りファンド・ポートフォリオへの登録方法を簡素化、また、リッパー社の定義する「トータルリターン」「収益一貫性」「元本保全性」「経費率」の4項目で検索をおこなうことが出来るようになる。
2012年3月23日、マネックスFXは、2012年3月27日より、プレミアム口座を持つ投資家向けに、T&Cフィナンシャルリサーチが提供する総合投資情報サービス「Trader's Web FX」の提供を開始すると発表した。
「Trader's Web FX」は通常料金(月額2,100円)で週間展望や回顧のほか「新興国市場分析」「マクロ経済分析」「中銀ウオッチ」「債券市場分析」レポート、多機能チャート、オリジナルレポート、ニュースを提供しているが、マネックスFXの定める継続利用条件(翌月末までに1回以上の新規建ての取引)を満たせば無料で利用できるという。
SBI証券は、2012年3月25日より「電子交付帳票閲覧サイト」をリニューアルすると発表した。
「ごみ箱」から「保存箱」へと名称を変更し閲覧可能期間も交付日から約5年間に延長、文字サイズの変更や、絞り込み検索機能の項目に「件名」を追加し期間指定(From~To)可能にするなど、利便性を向上するという。
米国株式、投資信託、FXなどの情報拡充、検索機能や電子交付帳票閲覧など取引以外のサポート機能など、細部にこだわったサービス向上を図る取組みが広がっている。情報ベンダーが提供するコンテンツやサービス、インフラベンダーが提供するビッグデータやクラウドサービスといったインフラの有効活用など、投資家に対する接点を金融機関とベンダーが共にプロモーションやサービス構築の分野で協業して相乗効果を発揮することで、細部にこだわるキメ細かな改善によりサービスが進化していくことに期待したい。
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