<ビッグデータを活用したアナリティクス・マーケティング>
◎2012年6月8日(金)更新
2012年6月7日、日本ユニシスは、未来の計画(タイムライン)を作成できるソーシャルメディア「Fture.me(フューチャーミー)」の試験運用をAndroid向けに開始すると発表した。
個人がスマートフォンやタブレット端末などを使って書き留めた情報を時間・場所などと関連付けて記録し、そこから行動パターンや"関心事"を推定、興味を持ちそうな他人のノートをレコメンド(推奨)することで、意識的に必要とする情報に加え、意外性、潜在的ニーズに合った情報を提供。フォロー関係や友達関係で繋がりを持つのではなく、"関心事"をベースにライフスタイルや価値観という"共感"によって繋がる新たな関係構築が可能となることで、企業が発信する情報提供(商品やサービスなど)を通じて潜在的な顧客層にも広がることが期待できるという。
2012年6月7日、日本IBMは、非構造化データであるテキスト・データを分析し、ソーシャル・メディアの書き込み数億件を一括分析するソフト「IBM Content Analytics with Enterprise Search V3.0」を発表した。
分析データ容量の拡大により1~2週間分のTwitterの全つぶやきを1度に分析、また、検索機能との統合により文脈に応じた検索結果の絞込みや検索結果の時系列分析、相関分析など高度な検索機能を実現。世界総人口の約70%をカバーする計15言語(従来の11言語に加え、ロシア語、チェコ語、ヘブライ語、ポーランド語)に対応し、グローバル企業の海外における情報分析も可能となる。
ソーシャル・メディア上の非構造化データであるコンテンツを分析し、顧客行動や市場動向などを把握することの重要性が高まっている。金融業界においても、新たな商品やサービスに関するニュースリリースは数多くある。投資家や利用者、金融機関、システム会社、それぞれの視点で発信される膨大なコンテンツを対象にビッグデータを活用したアナリティクス・マーケティングが広がることで、金融サービスが更に進化し、グローバル化されていくことに期待したい。
◎日本ユニシス「Fture.me」
http://www.fture.me
(画面イメージ)
http://www.unisys.co.jp/news/pdf/nr_120607_fture-me.pdf
◎IBM Content Analytics Web
http://ibm.com/software/jp/data/search/
-以上-