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(VOL.1157)スマートフォンを用いた配送業界の革命、近くのトラック運転手に直接配達依頼、ラクスルがシェアリングエコノミー新事業『ハコベル』記者発表会 開催!!URL
ウェブ管理者2015/12/22 10:03:18

 2015年12月3日(木)、ラクスル(以下、同社)は、品川区上大崎にある同社内イベントスペースにおいて、シェアリングエコノミーの新事業として、PC・スマホアプリから 最適なドライバーをマッチングして荷物の配送予約ができるサービス「ハコベル」の記者発表会を開催した。
 同社は、チラシや名刺などをインターネット上で受注して低価格で提供するネット印刷通販事業を軸とし、デザインから折込チラシ・ポスティングと いった配布までをワンストップで注文できる「中小企業のための集客支援プラットフォーム」を提供している。

 同社 代表取締役 松本 恭攝氏(以下、同氏)より、シェアリングエコノミー新事業「ハコベル」のプレゼンテーションが行われた。「ハコベル」とはスマートフォンを用いた荷物の配送サービスである。同氏によると従来の配送サービスは配達の際、集配所から集配所へといくつものステップを踏んでからお客様の元へと配達が完了する「ハブ&スポーク」型と言われる配達方式をとっている。これは全国どこへでも安く配達が可能というメリットが有る一方、時間がかかる・配達する荷物に制限があるといったデメリットが有る。それに対し同社「ハコベル」では「Point to Point」という場所から場所へという配達方式をとっている。以前から「Point to Point」での配送は存在はしていたが、同社のサービスでは荷物の種類に関わらず従来よりも圧倒的に早く配送が出来るという。それを実現したのがスマートフォンである。配達依頼があればラクスルから近くのトラック運転手に直接配達依頼を行い、そのまま配達することを可能としている。

 実際に「ハコベル」のサービスで配送を行った所沢ヤナイ運送 矢内 武氏は、「ハコベル」からの依頼を受けることで配達の空き時間を有効活用出来るようになり自社の売上が伸びた、と「ハコベル」に対し前向きな感想を語った。

 続いて「日本のシェアリングエコノミーサミット」と題してパネルディスカッションが行われた。登壇されたのはラクスル 松本氏、スペースマーケット 代表取締役 重松 大輔氏、akippa 代表取締役社長 金谷 元気氏にモデレータとしてラクスル 経営企画部長 福島 広造氏の4名。スペースマーケットは空きスペースが有効利用出来るようなマッチングサービスを提供している企業で、akippaは空いている駐車場をドライバーとマッチングさせるサービスを提供している。
 ここでは各々のシェアリングエコノミーについての考え方が述べられ、従来のように大きな需要と大きな供給のマッチングだけではなく、シェアリングエコノミーによって小さな需要と小さな供給という観点で利用者のニーズを補填することが可能である、と話された。

 松本氏はラクスルのビジョンを「仕組みを変えれば世界はもっと良くなる」と語り、インターネットを用いて産業のあり方を変えようとしている。近年のスマートフォンの爆発的な普及に対し、スマートフォンを用いた有用なサービスはまだまだ追いついていないのではないだろうか。今回の新事業により配送業界にスマートフォンを用いた革命が起こるかもしれない。配送業界だけでなくあらゆる分野の企業がスマートフォンを用いてより効率的に物事が行えないか、より便利なサービスを提供することが出来ないか、今一度再考し産業に革命を起こしていって欲しい。


◎詳しくは写真ニュースをどうぞ
http://goodway.co.jp/fip/htdocs/jo4x8nw7o-3242/#_3242


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【コラム筆者】 
藤野 宙志(ふじの ひろし) 株式会社グッドウェイ代表取締役社長

日刊コラム1995年慶應義塾大学理工学部卒業後、キヤノンマーケティングジャパンでシステム開発に4年間従事。
1999年SBI 証券で業界初の日米間オンライン証券取引システムの立上げを手がける。ナスダック・ジャパンでは日米印3カ国オフショア開発を担当、新興市場創出の調整役として証券業界を奔走。2002年シンプレクス・コンサルティングでセールス担当、FXシステムを多数導入。2010年6月より現職。金融サービス&ITソリューション総合情報プロバイダーとしてポータルサイトを運営。


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