<トレードのきっかけを刺激する、囲い込み戦略の行方>
2010年11月19日、ひまわり証券は新感覚な投資情報コミュニティサイト『FX ZONE』を自社の顧客限定のサービスとしてオープンしたと発表した。
『FX ZONE』URL:http://www.fxzone.jp/
敏腕トレーダーの実際の売買状況をリアルタイムで閲覧できる「お手本トレード」やトレーダー同士のコミュニケーションが図れるSNS などトレードに役立つ“活きた”情報を楽しみながら収集することができるという。
「お手本トレード」では、Win-invest Japan 社によって選抜された敏腕トレーダーの実際の取引履歴や注文状況を閲覧することができる。
選りすぐりのFX上級者(達人)によるリアルマネーでの真剣なトレードで売買注文やポジションがリアルタイムで表示、資産増加率でランキングされるなど、自分のライフスタイルや投資スタンスに合ったトレーダーを選択しやすいよう、投資の時間帯や投資への考え方などが記載されたプロフィールを公開している。
当初は「ひまわりFX」口座を持つ顧客のみを対象とした有料サービス。
利用料金は以下のとおりでクレジットカードでの決済のみとなっている。
年内 : 無料
2011年1月から :オープン開始記念 特別価格2,100 円(税込)
(終了日未定) ※通常月額料金5,250 円(税込)
なお、申込時期を問わず初回の申込月に限り無料で提供
今後(来年以降)、ひまわり証券の他FX口座「ディールFX」にも対応を拡大していく予定、
順次新しいコンテンツを追加し『FXトレーニング総合サイト』への発展を目指すという。
自分の投資スタイルを確立したいがシステムトレードなどでは難しいという投資家にとってお手本となるトレーダーを道標とし、コミュニケーションを通じたトレードの拠り所となる場を提供することでユーザーの囲い込みを狙った新サービスといえるが、今後実際にどれくらいのユーザーが登録するか、大変興味深い。
一方で、通常月額料金5,250円(税込)をチャージするサービスということであれば、利用者の条件をひまわり証券のFX口座保有者に限定せず、幅広く他のFX業者の口座保有者向けに対して『FXトレーニング総合サイト』としての高い付加価値サービスを提供していくことで、投資家目線から見たサービスの入り口となる共通プラットフォームへと進化し、発注先(業者)を選択できるようなところまで連携することでサービスの利用者の裾野が広がる展開となっていくことを期待したい。
-以上-