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(VOL.617)世界中から約50社が出展、iFXEXPO inマカオ海外レポURL
サイト管理者2013/01/29 18:55:07

<世界中から約50社が出展、iFXEXPO inマカオ海外レポ>
◎2013年1月29日(火)


 2013年1月23日(水)~24日(木)、FOREX MAGNATES社とCONVERSION PROS社は、中華人民共和国マカオ特別行政区のタイパ島にあるVenetian Macao Resort Hotelにて世界最大級のFXに関連するB2Bコンベンション iFXEXPOを開催した。
 当日は世界中からFXブローカー、プラットフォームサービスプロバイダー、リクイディティプロバイダー、システム関連ベンダーの関係者(主に経営者や事業責任者)のほか、アジアを中心に世界各地でブローカー向けに顧客開拓を支援するアフィリエイト・IB(Introducing Brokers)運営者、世界各国でのFXライセンス取得支援・法令対応・コンプライアンス整備といったFXビジネス運営支援のコンサルティングを行う専門家など、多くの業界をリードする企業のキーパーソンが訪れた。
  来場者の多くはヴェネチアン・リゾート、シティ・オブ・ドリームスといった大型ホテル、ショッピングモールや劇場があるリゾートエリアに宿泊、昼夜問わず頻繁に走るシャトルバスやカジノを楽しむ観光客で賑わうマカオはまさにFX同様に24時間眠らないマーケット、周辺エリアのリゾート開発地区の建設も急ピッチで進められている。


 開催前日となる1月22日(火)夕刻より来場者受付開始、会場近くのホテル内のバーではウェルカムパーティーも催され、一足先に到着した来場者同士の再会や紹介などFX関係者でごった返す中、会場エリアでは約50社にのぼるブース出展企業の設営作業が進められた。
 EXPO開催オープニングでは、獅子舞が登場。鳴り響く太鼓の音と共におよそ15分ほど舞い、来場者をむかえた。今回のイベントで特に目を引いたのはターバンを巻いたに中東諸国およびインドからの来場者の多さ、欧米、日本、そして世界に広がるFXと夜明け前の新興市場の存在がうかがえる。
 なお、今回のEXPO開催にあたりスポンサー企業として、ダイヤモンド(SPOTOPTION)、プラチナ(NOMURA)、ゴールド(TRADOLOGIC、SAFECHARGE、alpari)、シルバー(Leverate、advancedmarkets、CURRENEX)、ブロンズ(FXCM、Protrader、Knight HotspotFX)といった海外の企業が名前を連ねている中、日本からはインヴァスト証券はフィンガーフードスポンサーに、金融システム開発を主要業務とするNextop.Asiaがブース出展した。


 1日目のパネルディスカッション(モバイル、ペイメント、東南アジア地域、中国市場、リクイディティ)のほか、2013年経済・アジア見通しなどワークショップやプレゼンテーションが終日にわたり行われた。また、ブローカー関係者向けにはランチが用意された。
 2日目のパネルディスカッション(ベストエクゼキューション、コモディティ、バイナリーオプション、オートトレーディング・ソーシャルトレーディング)のほか、MT5やGoogleオンライントレンドなどワークショップやプレゼンテーションが終日にわたり行われた。その後、クロージングパーティーが催され、iFXEXPOは幕を閉じた。


 昨今のFX業界の変化のスピードは速く、取引コストを重視する層に対するナロースプレッド競争、裁量取引で結果を出せない層に対する自動売買サービス(システムトレード)の拡大、そして今後、新たなFX投資家となる可能性を秘めているYahoo!をはじめとした巨大な会員組織を持つ企業のM&Aによる異業界からのFX市場への参入などが続く中、その変化についていけない企業のサービス撤退や統廃合が進んでいる。
 一方、海外ではバイナリーオプション、ソーシャルトレーディングといった新しいサービスが生み出され、日本国内では制限されている数百倍という高いレバレッジやバイナリーオプションのバリエーションなどを武器に、アジアをはじめとする潜在的な投資家が多数存在するであろう海外未開拓市場における現地の地道な顧客開拓活動を支援するサービスや取組みづくりが広がっている。特にアジア市場では、金(ゴールド)を取引する投資家は多く存在するが、FXの認知は高いとは言えずその取引の広がりはまだまだこれからだという。経済成長が続くアジア新興国においては、ブローカーやIBとしての新規事業展開に際して(日本と比べ)参入障壁が低いこともあり、次々に現れる参入者による新しいニーズやスタイル、アイデアに敏感なビジネスモデルが矢継ぎ早に生まれそうだ。
 厳しい規制の中で研ぎ澄まされた日本の厳格でハイレベルなFXのシステムや仕組みをベースに、未整備な新興市場の中でこそ生まれる挑戦とイノベーションが融合し、アジアをはじめ世界でFXが金融サービスとして身近で便利なものになることを期待したい。


 2012年5月30日(水)~31日(木)、トルコの南の東地中海上に位置するキプロス島のリゾート施設「グランドリゾートホテル」において「iFXEXPO in キプロス」が2日間にわたって開催された。また、2012年11月14日(水)、英国・ロンドン中心部に位置するホテル「Grange St. Paul's Hotel」において、「フォレックス・マグネイト サミット2012 in London」を開催、会場には世界各国のFX業界から550人の経営者、幹部が集結した。そして今回はアジア初となるマカオでの iFXEXPO 開催。
さて、次はどこの国・都市で開催されるか、発表があり次第、お知らせしたい。


【FOREX MAGNATES / CONVERSION PROS】
世界中から約50社が出展「iFXEXPO in マカオ」海外取材レポート
http://goodway.co.jp/fip/htdocs/pr/20130123


-以上-


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【コラム筆者】 
藤野 宙志(ふじの ひろし) 株式会社グッドウェイ代表取締役社長

日刊コラム1995年慶應義塾大学理工学部卒業後、キヤノンマーケティングジャパンでシステム開発に4年間従事。
1999年SBI 証券で業界初の日米間オンライン証券取引システムの立上げを手がける。ナスダック・ジャパンでは日米印3カ国オフショア開発を担当、新興市場創出の調整役として証券業界を奔走。2002年シンプレクス・コンサルティングでセールス担当、FXシステムを多数導入。2010年6月より現職。金融サービス&ITソリューション総合情報プロバイダーとしてポータルサイトを運営。


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