<注目の連携強化、ストーリー性、採算性そして拡張性>
◎2011年7月6日(水)更新
2011年7月5日、ドットコモディティは、日本初となるコモディティCFD専用iPhoneアプリをリリースしたと発表した。
リアルタイムチャート機能を搭載し、ひとつの画面上で4本値や変動幅、変動率、1分~1ヶ月までのチャートも一目でわかるよう視認性を高めた。また、テクニカル指標は19種類、ベーシックなものから「コモディティ・チャネルインデックス」(CCI)のように商品相場のサイクルを捉えようと考察されたモメンタム系の指標を装備。注文成立を知らせる価格通知(ヒット通知)機能も提供する。
2011年6月30日、ドットコモディティは、6月29日に商品先物会社としては日本初となるシンガポール取引所(SGX:Singapore Exchange)のトレーディング・メンバー資格を取得したと発表した。
トレーディング・メンバー資格とは、現地にオフィスを構えなくても上場商品について取り扱うことができる遠隔地取引参加者制度。
これにより、ドットコモディティの海外先物は、CME(Chicago Mercantile Exchange)グループの各取引所(COMEX・NYMEX・CBOT)およびICE US ・ICE EUに加え、SGXに上場されている銘柄(銅・アルミニウム・亜鉛等)まで拡充する。
なお、SGXには、LME(ロンドン金属取引所)で取引されている銅・アルミニウム・亜鉛のミニサイズの銘柄がラインナップされており、一般の個人投資家にもより身近に取り組めるという。
2011年7月5日、楽天証券は、2010年10月末よりサービスの提供を開始した海外先物取引について、大手ネット証券では初のコモディティに特化した投資レポートのご提供を2011年7月6日(水)(予定)より開始すると発表した。
最近話題の世界の金や原油、穀物などの動向を、毎日テーマを変えて日本語で更新、著者のコモディティ インテリジェンス代表・近藤雅世氏は三菱商事にて日本最初の「商品ファンド」の設定に携わり、その後、商品投資のプロとして数々のセミナーそしてマスメディア等で活躍中。各レポートのダイジェストを掲載したメールを、海外先物取引口座を開設し、メール配信を希望する顧客に毎日配信するという。
2011年7月4日、楽天証券は、ドットコモディティの株式32,110株(発行済み株式の22.3%相当)を追加取得し、楽天グループとしては同社株式の93.6%(内、楽天証券保有36.9%)を保有することになったと発表した。
これにより、楽天証券はドットコモディティとの連携を強化し、証券分野のみならず、コモディティを含めたデリバティブビジネスの充実を図ることで、BtoC、BtoBビジネスの拡大と海外ビジネスの取組を進め、グローバルマーケットへの一層の対応を進めていくという。
証券取引所やデリバティブ・商品先物取引所の統廃合など世界的な再編が進んでいる。投資家にとって魅力的な商品や取引ルールの見直しが強化されていく中、有価証券に限らずコモディティを含めたデリバティブ商品のラインナップも拡充されており、投資家にとって投資対象の選択の幅は広がっている。これまで商品やサービスごとに分離していたシステムを今後どのように効果的かつ効率的にシームレスなものとして設計していくか、今後のさまざまなシナリオを念頭に金融機関にとって事業計画の策定において、一層ストーリー性、採算性そして拡張性を意識した内容が求められそうだ。
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