<FX市場とシステム運営の選択と集中、アジアへの事業展開>
◎2012年7月27日(金)更新
2012年7月25日、プラネックスホールディングおよび連結子会社の外為ジャパンならびにプラネックスコンサルティングは、2012年7月25日開催の各社の取締役会において、外為ジャパンの事業の一部をDMM.com証券に、プラネックスコンサルティングの事業の一部をFINANCIAL CONSULTINGに会社分割により、(経済産業省並びに農林水産省の認可を前提条件とし)譲渡することを決議したと発表した。
2012年3月27日、国内FX市場環境の変化(レバレッジ規制の強化、手数料と売買差益の競争激化、多額の広告宣伝費の投下)を背景に売上高・利益額が減少していた外為ジャパンの対策としてEMCOMコンサルティングを子会社化し、コスト削減と取引システムの改善を進め一定の収益を確保できる状況に至るも、今後の期待収益に比して十分な譲渡益が獲得でき、投資を早期に回収し、今後のアジアへの事業展開に充当することによって事業拡大スピードを飛躍的に向上させるため、DMM.com証券からの提案を受け入れ事業譲渡を行うことが両社にとって有益であると判断したという。
なお、2012年5月8日、プラネックスホールディングは、インドネシアにおけるFX事業展開の一環として、インドネシアのFX企業である、「PT.MENARA MAS INVESTINDO(MMI)」の株式を取得したと発表している。
タイ、ベトナム、インドネシア、香港、シンガポール、マレーシア、中国、韓国、フィリピンの他、オーストラリア、ニュージーランドなど、アジア・オセアニア圏における様々な国の市場規模やカルチャーおよび制度の違いといった調査を目的に、事業提携や現地法人設立の動きが水面下で進んでいる。世界からも注目される日本のFX市場とサービスが、グローバルな市場においてもリードしていけるような取組みに注目したい。
◎プラネックスホールディング
子会社・外為ジャパンの事業の一部をDMM.com証券に会社分割で譲渡
http://www.planexhd.co.jp/release/pdf/20120725_001.pdf
<お薦め関連コラム>
(VOL.447)インドネシア、ミャンマー、注目集まる金融ITの開拓
http://goodway.co.jp/fip/htdocs/bbly6zt85-74/#_74
(VOL.394)レベニューシェア型の功罪、投資家へのコミットメントを第一に
http://goodway.co.jp/fip/htdocs/bbauvygb9-74/#_74
(VOL.200)迫るレバレッジ規制、迎え撃つFXビジネス総力戦
http://goodway.co.jp/fip/htdocs/bbqu11fxf-74/#_74
-以上-