<位置情報の活用と即時口座振替の進歩、利用シーン広がる>
◎2012年11月28日(水)
2012年11月27日、野村総合研究所(NRI)は、2017年度までの『位置情報の活用による顧客・生活者向けサービスの進化と、そのインパクト』を予測した「ITロードマップ」を発表した。
昨今のスマートフォンの急速な普及とSNS(ソーシャルネットワークサービス)上で位置情報を共有する行動が増え始めたことで、居場所やニーズに合わせて最寄りの実店舗やサービスの情報を手に入れたり、旅行先でスマートフォンを通じて自分の好みに合ったサービスや価値を利用できるようになるなど、社会・産業分野においても位置情報サービスの価値が高まっているといい、位置情報の活用による企業の顧客・生活者に向けたサービスを具体的に予想したという。
2012年11月26日、NTTデータは、日本最大級の決済インフラであるCAFISを活用した法人向け即時口座振替機能提供サービス「即時決済ゲートウェイサービス」について2社(楽天Edy、しんきん情報サービス)での採用が決定したと発表した。
これにより、採用企業は、多様化する決済手段の中でも利便性の高い決済手段である即時口座振替サービスを、企業が独自に金融機関ごとのシステムを構築することなく簡便に導入することが可能となり、今後証券会社やネット通販会社、保険会社等の企業へのサービス提供を目指すと共に、さらなるサービスの充実化を図っていくという。
今回、楽天Edyは三井住友銀行と導入することでプリペイド型電子マネー「楽天Edy」への携帯電話、スマートフォンからの「オートチャージ機能」としてサービスを提供、しんきん情報サービスは各信用金庫との接続にそれぞれ導入することで「しんきんリアルタイム口座振替サービス」を提供、インターネット上の決済手段として、簡単な操作でかつ即時性をもちつつ利用者自身の銀行口座から直接資金移動ができるようになる。
位置情報の活用と即時口座振替の進歩により、”いつでもどこでも使える買える”を実現する新しい利用シーン広がっている。多様化するデバイス、分散する資金、アグリゲーションによる情報照会の一元化のみならず、タイムリーな資金移動の実現によりライフスタイルの変化に対応したマネーの使い方について深掘りしていきたい。
◎【野村総研】2017年度までのITロードマップを発表~位置情報の活用
http://goodway.co.jp/fip/htdocs/jod1dfj62-483/#_483
◎【NTTデータ】法人向け即時口座振替機能提供サービス「楽天Edy」等に導入
http://goodway.co.jp/fip/htdocs/jolzjutlt-483/#_483
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