<リスク管理、実践を通じて投資を学べる支援ツールの登場に期待>
◎2011年6月21日(火)更新
2011年6月16日、カブドットコム証券は、信用取引に関する様々な状況をシミュレーションできる支援ツール「保証金シミュレーター」に、「評価金額シミュレーション」(建玉または代用有価証券の株価を任意に入力し保証金維持率の変化をシミュレーションする)、「入出金シミュレーション」(指定した保証金維持率にするためにはいくら入金すればいいかをシミュレーションする)機能を追加しバージョンアップしたと発表した。
これにより、投資家自身が信用取引の状況を把握したり保証金維持率の調整のための入出金額などをミュレーションすることが可能となり、投資家自身が市場の変化に対する資金手当ての見通しや自覚を持てるようになることでリスク管理レベルを高め、かつ取引の戦略とタイミングを決める判断材料としてさらに有効に活用できるようになる。
カブドットコム証券では、信用取引における「前営業日の建玉残高」または「前営業日の新規建て約定代金」に応じて安くなる手数料体系を採用しており、頻繁に売買を繰り返したり高額の建玉を行うなどほど信用取引手数料が割安になり、前営業日の「建玉残高」または「新規建て約定代金合計」が6,000万円以上の場合、信用取引手数料は無料となる。また、2011年6月15日時点の一般信用新規売建が可能な銘柄数は 1,255 銘柄と突出している。また、状況にもとづき自動で行われる取引手段として「自動売買」を用意、逆指値、トレーリングストップ、W指値/Uターン/リレー、±指値(プラマイ指値)、バスケット(一括発注)、自動最良執行注文、時間指定注文などさまざまな注文方法を提供。
その結果、信用取引残高の買残高に対する評価損益の割合を示す信用評価損益率(買残)において、カブドットコム証券の顧客の信用評価損益率(買残)は三市場(東証、大証、名証)合計の信用評価損益率(買残)を概ね上回って推移しているという。(6月10日時点の較差は3.92%)
2011年4月20日、SMBC日興証券は、オンライントレードとなるダイレクトコースにおいて5月2日約定分より信用取引の委託手数料を完全無料化すると発表した。
震災発生後の相場変動で露呈した様々な取引のリスク管理の見直しと再構築が進められている中、投資家自身がリスクをコントロールしかつ利益を伸ばすために意識すべき点、注意すべき点など仕組みの理解を後押しし、いかに相場の変化に対する判断力を養えうことが出来る支援ツールを提供できるか、実践を通じてさらに投資を学べる支援ツールの登場に期待したい。
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