金融&IT業界の情報サイト
 
 
 

(VOL.221)リスク管理、実践を通じて投資を学べる支援ツールの登場に期待
ウェブ管理者2011/06/21 09:50:19

<リスク管理、実践を通じて投資を学べる支援ツールの登場に期待>
◎2011年6月21日(火)更新


2011年6月16日、カブドットコム証券は、信用取引に関する様々な状況をシミュレーションできる支援ツール「保証金シミュレーター」に、「評価金額シミュレーション」(建玉または代用有価証券の株価を任意に入力し保証金維持率の変化をシミュレーションする)、「入出金シミュレーション」(指定した保証金維持率にするためにはいくら入金すればいいかをシミュレーションする)機能を追加しバージョンアップしたと発表した。


これにより、投資家自身が信用取引の状況を把握したり保証金維持率の調整のための入出金額などをミュレーションすることが可能となり、投資家自身が市場の変化に対する資金手当ての見通しや自覚を持てるようになることでリスク管理レベルを高め、かつ取引の戦略とタイミングを決める判断材料としてさらに有効に活用できるようになる。


カブドットコム証券では、信用取引における「前営業日の建玉残高」または「前営業日の新規建て約定代金」に応じて安くなる手数料体系を採用しており、頻繁に売買を繰り返したり高額の建玉を行うなどほど信用取引手数料が割安になり、前営業日の「建玉残高」または「新規建て約定代金合計」が6,000万円以上の場合、信用取引手数料は無料となる。また、2011年6月15日時点の一般信用新規売建が可能な銘柄数は 1,255 銘柄と突出している。また、状況にもとづき自動で行われる取引手段として「自動売買」を用意、逆指値、トレーリングストップ、W指値/Uターン/リレー、±指値(プラマイ指値)、バスケット(一括発注)、自動最良執行注文、時間指定注文などさまざまな注文方法を提供。


その結果、信用取引残高の買残高に対する評価損益の割合を示す信用評価損益率(買残)において、カブドットコム証券の顧客の信用評価損益率(買残)は三市場(東証、大証、名証)合計の信用評価損益率(買残)を概ね上回って推移しているという。(6月10日時点の較差は3.92%)


2011年4月20日、SMBC日興証券は、オンライントレードとなるダイレクトコースにおいて5月2日約定分より信用取引の委託手数料を完全無料化すると発表した。


震災発生後の相場変動で露呈した様々な取引のリスク管理の見直しと再構築が進められている中、投資家自身がリスクをコントロールしかつ利益を伸ばすために意識すべき点、注意すべき点など仕組みの理解を後押しし、いかに相場の変化に対する判断力を養えうことが出来る支援ツールを提供できるか、実践を通じてさらに投資を学べる支援ツールの登場に期待したい。


-以上-


コラム一覧

最新ニュースヘッドライン

投資家や金融業界に向けてイベント、サービス情報など配信中!



【コラム筆者】 
藤野 宙志(ふじの ひろし) 株式会社グッドウェイ代表取締役社長

日刊コラム1995年慶應義塾大学理工学部卒業後、キヤノンマーケティングジャパンでシステム開発に4年間従事。
1999年SBI 証券で業界初の日米間オンライン証券取引システムの立上げを手がける。ナスダック・ジャパンでは日米印3カ国オフショア開発を担当、新興市場創出の調整役として証券業界を奔走。2002年シンプレクス・コンサルティングでセールス担当、FXシステムを多数導入。2010年6月より現職。金融サービス&ITソリューション総合情報プロバイダーとしてポータルサイトを運営。


注)当コラムに掲載された情報の正確性・完全性については最善を尽くしておりますがその内容を保証するものではありません。
 当コラムは、特定の商品、企業への投資を推奨するものではありません。当コラムの情報を元に投資をし、損害が生じたとしても、執筆者及び執筆者の属する団体は一切の責任を負いません。
 その他、当コラムを利用したことに起因又は関連して生じた一切の損害(直接的であると間接的であるとを問わない)について、執筆者及び執筆者の属する団体は一切の責任を負いません。

 

【免責事項】
サイト掲載情報の正確性、および完全性については最善を尽くしておりますが、その内容を保証するものではございません。また利用者が当サイト、およびサイトに関連するコンテンツ、リンク先サイトにおける一切のサービス等を利用されたことに起因、または関連して生じた一切の損害(間接的、直接的を問わず)について、当社、当サイト、投稿者および情報提供者は一切の責任を負いません。

Copyright © 2010- GoodWay Inc. All rights reserved.