<投資スタイルに応える、サービスコンセプトの多様化>
2010年12月7日、松井証券は12月11日(予定)より大証FXの発注機能を強化すると発表した。
また、大証FXの11月売買高実績が前月比で90%近く増加し、取扱開始以降過去最高となったという。
なお、2010年12月1日に大証が公表した大証FXの11月の取引高は約80万枚(790,654枚)、前月比で約20万枚増(34%増)となり、市場全体としても2009年7月の取引開始以降(約1年4ヶ月間)で過去最高を記録している。
今回、追加される機能は注文時の取引暗証番号入力を省略できる「簡単注文機能」、1クリックで成行注文が発注できる「クイック成行注文機能」。
いずれも、投資家にとって注文に至るまでの手間を省くシンプルな操作性を追求することで、更なる取引の活性化を図るものといえる。
現在、取引所FX取引の提供は、計32サービス。(一部重複して提供する企業あり)
・くりっく365 20社(口座開設のみ受付開始したみずほ証券を含む)、
・大証FX 12社
OTCに比べて歴史は浅いものの、システムを提供するベンダー数も増えてきており、今後、取引所取引システムの機能面の充実は一歩一歩確実に進んでいくものと考えられる。
一方、同日、ひまわり証券は、「デイトレ口座」のみを対象にスプレッド縮小の恒常化(ドル/円 2銭→ 1銭)、および従来のクイック注文から、価格を指定せずにその時の実勢レートで売買する注文方法“成行注文”に変更すると発表した。
これにより、スリッページや約定拒否が発生しない「すべらないFX」としてPRしている“クイック注文”は、「レギュラー口座」のみでの利用となる。
クイック注文とは、連続して表示されるレートをワンクリックするだけで注文ができ、約定率100%を維持しているという。(2009年11月~12月・ひまわり証券調べ)
初心者、アクティブなど、顧客層の違いとサービス仕様を一層明確に分ける戦略といえる。
顧客の投資スタイルと目標設定は多種多様であり、いかにわかり易く自分にフィットしたサービスを見つけることが出来るか、第三者的立場で相談に乗ってくれる専門アドバイザーがいれば嬉しい という投資家(初心者、上級者問わず)は、案外多いかもしれない。
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