<環境整備の前進、先物・オプション市場の発展への取組み>
◎2012年8月7日(火)更新
2012年8月3日、岡三オンライン証券は、2012年8月3日から先物・オプション取引専用アプリ「岡三ネットトレーダースマホF」iPhone版の提供を開始、2012年10月31日まで約2ヶ月間ほど同アプリ(iPhone版のみ)経由の取引手数料の50%相当額(最大1万円)をキャッシュバックすると発表した。
既に2012年6月8日からサービスを開始しているAndroid版のリリースから約2ヶ月を経て、先物・オプション取引専用アプリの両チャネル対応を実現、アクティブ取引コースでは日中取引におけるSPAN証拠金に対する掛目を75%とすることで資金効率の高い取引を提供するという。
2012年7月26日、大阪証券取引所が公表した「先物・オプションレポート2012年7月号」によると、2012年6月の概況は日経225先物の取引高は208万3,657単位(対前年同月比13.0%増、ちナイト・セッション32万4,242単位:対日中比18.4%)となり投資部門別に見ると海外投資家(60.1%)/個人投資家(8.1%)、日経225mini取引高は1,072万5,974単位(対前年同月比26.2%増、うちナイト・セッション315万4,283単位:対日中比41.7%)となり投資部門別に見ると海外投資家(63.7%)/個人投資家(20.7%)。
大阪証券取引所では、先物・オプション取引における日中立会時間(9:00~15:15)とは別に、2012年7月19日よりナイト・セッション(16:30~翌日午前3:00)の取引終了時間を翌日午前3時に変更、個人投資家にとって夜間に日経225miniに対する取引機会は一段と広がっている。
2012年8月1日、東京証券取引所は、有価証券オプション取引(愛称「かぶオプ」)について、海外市場における取引料の水準等を鑑み、市場振興の観点から、取引料をこれまでの1単位あたり40円を引き下げ、本日より1単位あたり10円にすると発表した。
2011年以降、インタラクティブ・ブローカーズ証券、SBI証券、カブドットコム証券、光世証券といった有価証券オプションの取扱いオンライン証券が増えたことで環境整備が前進、解説専門サイト「かぶオプナビ」や仮想市場「かぶオプシミュレーター」を開設しているほか、日々のボラティリティ情報や、注文件数のランキングといった「銘柄情報」や「かぶオプTwitter」といった情報提供を通じて「かぶオプ」市場の発展に注力している。
市場運営会社による取引時間の延長と取引コストの引き下げによる環境整備、取扱いオンライン証券の増加と取引ツールの進化など、取引高の7割~8割をしめる海外投資家/個人投資家のニーズや動向を反映したこれからの先物・オプション市場が、投資リテラシー向上に繋がる投資家育成の活動と共に、一歩一歩、確実に前進していく取り組みに注目していきたい。
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