<情報の同時性と速報性、目指せ「金融&IT百科事典」>
◎2011年4月18日(月)更新
2011年4月11日、GMOインターネットグループのシェアーズは、個人投資家向け決算・財務分析ポータルサイト「シェアーズ」の「企業概要ページ」に新しい機能として適時開示情報(TDnet)、Googleの画像&ニュースの検索結果、TwitterやFacebookでコメントされている記事の検索結果などの表示機能を追加したと発表した。
シェアーズとは、会社情報、財務諸表、経営分析などから本来の企業の「価値」と市場の評価である「価格(株価)」とのギャップを見抜く株価分析やシミュレーションが行える株式投資支援ツール自体の名称でもある。(http://www.shares.ne.jp/)
M&Aのプロが用いる企業価値の算定手法やファンダメンタル分析の手法を用いた企業分析情報を専門知識のない個人投資家でも直感的に理解できるようビジュアル化し提供、全ての機能が使えるプレミアム会員(月額5,250円税込み)、厳選機能のみが使えるスタンダード会員(月額2,400円税込み)、お試しの無料会員コースを用意している。2011年4月6日より英語版「シェアーズ」の提供も開始したばかり。(http://en.shares.ne.jp/)
2011年4月13日、セントラル短資FXは、セントラル短資FX公式ツイッター第3弾「CTFX_FXLive」において、自社で運営するリアルタイム情報サイト「FXライブ!」のニュースの中から金融の専門性の高いフィスコのニュースを一日に約100本程度ヘッドラインで配信すると発表した。(http://twitter.com/CTFX_FXLive)
2011年4月14日、岡三オンライン証券は、公式ツイッター「おかさんonついったー」を開始し、自社のストラテジストの相場コメントや公式ブログの更新情報をはじめ、セミナーやキャンペーンなどの情報を発信していくという。(http://twitter.com/OkasanOnlineSec)
TwitterやFacebookの登場により情報の同時性と速報性は飛躍的に高まり、これまで自社のホームページの「お知らせ」や「プレスリリース」として掲載した情報をSEO対策で検索上位に持って行ったりプレス配信会社に委託したりという手法から、興味が持たれるコンテンツ自体の中身が問われる新たなステージに突入した。
コンテンツの主体が話し手・聞き手・第三者のいずれのものであろうが、「リツイート」や「いいね!」により密接に絡み合い、瞬く間にWikipediaを超えるようなネット百科事典が形成されていく時代が来た。先ずは、日本語による「金融&IT百科事典」へ、そして言語を超えたアジア圏の百科事典へと信念とスピード感を持って進化を遂げて行きたい。
-以上-