2015年1月16日(金)、金融女子会運営委員会は、赤坂Bizタワー30階にあるトムソン・ロイター・マーケッツのセミナールームにおいて、女性を優先して企業内で経営戦略、経理、PR、IR等の業務に携わる担当者およそ50名を招き、「第四回 金融女子会」を開催した。
「金融女子会」は、広い意味での金融界(銀行、生損保、証券、投資顧問、ファンド、弁護士事務所、監査法人、IT関連など)で活躍する女性の仲間が集まり、広く情報交換ができる場として発足したという。
開催挨拶。冒頭に、SAIL 代表取締役社長 大井 幸子氏(写真左)は開催趣旨に触れ、一人一人バラバラな仲間が鎖のようにつながり、一つのチカラになればよいとした。続いて、ジェイ・ポンド東短証券 代表取締役社長 兼 CEO 斎藤 聖美氏(写真右)はパネル・ディスカッションが、充実したおもしろいもの、役に立つものになればとの想いを伝えた。
パネル・ディスカッションでは、ネットイヤーグループ 代表取締役 兼 CEO 石黒 不二代氏、イー・ウーマン 代表取締役社長 佐々木 かをり氏、生活経済ジャーナリスト 高橋 伸子氏の3人がパネリストとして登壇、斎藤氏がモデレーターを務めた。
今回のテーマは「金融機関で女性が輝くためには」と題し、女性社外取締役からみた現状の問題点、金融界のガバナンス強化、将来の展望などについて語り合った。
最近でこそコーポレート・ガバナンスが叫ばれてきたが、少し前までは女性役員の存在はほとんどいない社会が長く続いてきた。そのような中、早くから金融機関の監査役や取締役を務めてきたたくましい女性から見ても、金融業界固有の特異性など多くの壁があったという。パネルでは登壇者それぞれの立場から過去の出来事を振り返りつつ、来場した女性参加者に失敗談や経験談、私見などが披露された。
ディスカッションのあとは質疑応答、そして懇親会へ。用意された食べ物や飲物を片手にざっくばらんな意見交換や名刺交換が繰り広げられた。
懇親会の途中には、衆議院議員 女性活躍担当 越智 隆雄氏が駆けつけ、金融女子会の取組みと参加した女性の皆さんにエールを送る。
アベノミクスが掲げる成長戦略の一つでもある「女性の活躍」。今後、金融女子会の活動の輪が更に広がり、可視化や情報発信を通じて活動の実効性が高まることで金融業界に対する大きなメッセージとなり、女性のチャレンジを阻むことのない、新しい時代にあったグローバルスタンダード経営に向けたチカラとなることを期待したい。
(取材、撮影、記事、編集:藤野 宙志 / 制作:村上 遥 @株式会社グッドウェイ )
◎(ご参考)過去の関連レポート
【日本金融監査協会(IFRA)】
金融機関の役員・監査役・内部監査部門長を対象に「リスクガバナンス研究会」(共催:日本取締役協会、協賛:トムソン・ロイター)
【日本CFA協会】
特別シンポジウム「金融の将来」イニシアチブ ~日本版スチュワートシップ・コードとコーポレートガバナンス・コード
【東京証券取引所】
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