2014年6月5日(木)、AIMA Japan (エイマ・ジャパン)は、東京証券取引所にある東証ホール/東証プラザにおいて、9回目となる「AIMA Japan ヘッジファンドフォーラム2014」(日英の同時通訳)を開催した。
AIMA Japan は、世界にまたがるAIMA (Alternative Investment Management Association)の日本支部として日本におけるオルタナティブ投資業界の意見を代表する目的で2001年5月に設立された一般社団法人。今回開催されたヘッジファンドフォーラムは、日本への投資に対するヘッジファンドを中心としたオルタナティブ投資業界の現状について理解を深めるべく国内外から幅広い専門家を招き、業界に関わる企業や個人の意見情報交換やネットワークを広げる場となることを目的とし、毎年恒例で開催されている。(参加費は、AIMA 会員は35,000円、非会員は40,000円 ※税別)
冒頭に、AIMA Japan 副会長 クリストファー P. ウェルズ 氏による開会の挨拶が行われ、続いて自由民主党 副幹事長 河野 太郎 氏による基調講演「アベノミクス第三の矢:日本の構造改革」、パネルディスカッション「ファンド関連主要諸国/地域における法規制の現状について」、「ヘッジ・ファンド投資家パネル - 日本のヘッジ・ファンド業界への所見」が行われた。
昼食をはさみ、金融庁 総務企画局市場課長 齋藤 通雄 氏による講演「我が国におけるファンド規制の最近の変更点」、東京証券取引所 執行役員 小沼 泰之 氏による講演「近のマーケットとJPXの取組み -魅力ある日本株市場の実現-」のほか、パネルディスカッション「日本版スチュワードシップ・コード」、「何故、システマテック・マクロ/CTAなのか?真実のポートフォリオ分散の達成」が行われた。
コーヒーブレイクの後、ユーリカヘッジ 会長 岩永 聡 氏による講演「AIMA Japan / EurekaHedge 投資家動向調査について」、パネルディスカッション 「Fund Managers' Panel: アジアのヘッジ・ファンド業界の激動を語る」、最後にAIMA JAPAN 会長 白木 信一郎 氏の閉会の挨拶では、来場者、講演者、スポンサーへの感謝の意に加え、終日にわたり開催されたフォーラム内容を振り返ると共に、コーポレートガバナンスやスチュワードシップ・コードなどによる海外投資家の注目や資金を呼び込み機運が高まっている点に触れ、最後に活動にあたった協力メンバーを紹介した。
全セッション終了後は、食べ物や飲み物と共に講演者および来場者の懇親の場となるレセプション会場では、ヘッジファンド業界を取り巻く参加者同士の情報交換やネットワーキングが繰り広げられた。
AIMA Japan の会員は、ヘッジファンド運用会社、ファンド・オブ・ファンズ運用会社、機関投資家、証券会社、為替取引業者、コンサルタント、弁護士、会計士、プライム・ブローカー、アドミニストレーターの他、業界に関連する様々なサービス提供者など多岐にわたり、ヘッジファンドに関する教育研修、情報発信、調査分析などのサービスの提供や、業界の声を発信している。
なお、AIMA Japan 事務局は、国際会議(G-MAC Conference)などを運営するICSコンベンションデザインが務めている。
(取材、撮影、記事、編集・制作:藤野 宙志 / by Hiroshi Fujino GoodWay, Inc. )