2014年9月13日(土)、サーキュレーションは、スタートアップの経営陣やその予備軍に向けて、いま注目のベンチャー6社の経営トップを招き、事業開発・人事・資本政策・広報といった各領域の専門家4名の知見を織り交ぜながら、実際に起こった失敗の裏側とそれをいかにして乗り越えたかを本音で語り合い共有する場として「サーキュレーター・サミット2014」を開催した。(場所:日本マイクロソフト 品川オフィス セミナールーム)
当日は3連休の初日にもかかわらず、ビジネスの推進や新規事業を目指すモチベーションの高い多くの来場者が訪れた。当初募集枠は満員となり、急遽行った追加募集と合わせ、計220名となった会場はほぼ満席となる中、計2回にわたるパネルディスカッションとネットワーキングが行われた。
第一部パネルディスカッション「ベンチャーにおける事業開発&人事における課題」では、FiNC 溝口 勇児 氏、Distty 前田 佳宏 氏、リノベる 山下 智弘 氏がスピーカーとして登壇、専門家として田口 弦矢 氏(人事)、三木 寛文 氏(事業開発)を交え、サーキュレーション 森木 恭平 氏がモデレーターを務めた。
パネルの中では、事業化の背景や動機と今後の方向性、事業と採用拡大時の落とし穴、資本や役員の構成などに触れ、ポイントとして、創業経営者の想いをいかに仲間と共有し個々のモチベーションを引き出すことができるか、そして、自らを律し努力を継続できる力の有無を見抜き、かつ社内の統治力を高めることが重要だとした。
パネルの中では、WBS(ワールドビジネスサテライト)など有力メディアへの出演時の裏話や創業メンバーとの株式保有の考え方や注意点、資金調達先の期待値と先々を見据えた判断基準に触れ、後から時間を巻き戻すことができない重要な資本政策を進める際の慎重かつタイミングを捉えたスピーディーな意思決定を行うため、経験あるアドバイザーの存在が不可欠だとした。
サーキュレーションは、世界中に存在する「専門家」であるノマド・インディペンデントコントラクターの知見や実働力を、それらを求める数多くのベンチャー企業の「経営」に活用し、企業の発展、個人のやりがい、それらが価値ある循環を本質的に実現できる社会創りを目指していくといい、これからの事業推進に向けて採用サイト「新しい働き方を創る。」をオープンし、積極的に活動している。
<取材を終えて>
グローバル化やITの活用範囲の拡大により、大きく変貌するライフスタイルとパラダイムシフトを迎える中、次代を担う新しい世代を中心とした、これからの時代にマッチするビジネスやサービスの創出やその推進を支援する動きが加速している。
これまでの日本経済の発展をリードしてきたシニア層や、国籍を超えた専門家が持つナレッジや経験、そこから生み出された知恵を次の世代に受け継いでいく環境を整備し、迅速かつ合理的な企業経営を推進するためのエコシステムの形成スキームが欠かせなくなっている。
定年や雇用という従来のはたらき方の枠を超え、一人一人が社会貢献にダイレクトに参加できるプラットフォームの活用を通じて、豊かさを追求し、共存共栄の社会を目指す取り組みの一環として、今後のサーキュレーションの取組みに注目したい。