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2015/12/17

【DIAMアセットマネジメント】「新興市場日本株 レアル型」 成長期待の大きい新興市場銘柄に投資、中長期的な値上がり益の獲得を目指す~運用5年目を迎えるネット証券専用ファンドを徹底レポート~(ネット証券4社資産倍増プロジェクト)

| by:ウェブ管理者


 有望な新興市場銘柄への投資で中長期的な値上がり益を獲得しつつ、さらにブラジルレアルの為替取引による金利収益・為替収益を狙っていこうという、DIAMアセットマネジメントの「新興市場日本株 レアル型」。ネット証券専用ファンドの中では、唯一の毎月分配型という点でも特徴がある。
 ファンドの直近1年間の運用状況及び今後の見通しなどを、岩谷渉平・DIAMアセットマネジメント株式運用本部上席ファンドマネジャーに聞いた。


■直近1年のパフォーマンスについて

 まずは、2014年10月~2015年9月末までの1年間の運用状況について、株式市場の流れと共に振り返ってもらった。

「一言で言うと、独自のビジネスをしっかり伸ばしている企業が評価された1年でした。そうではない企業が積極的に評価されなかった1年、という言い方もできると思います」(岩谷上席ファンドマネジャー、以下カギカッコ同)

 岩谷上席ファンドマネジャーによると、この1年は前半と後半では市場全体の雰囲気が異なったという。「2014年10月から3月までを前半、4月以降を後半に分けると、前半は日銀の金融政策の影響を色濃く受けた相場展開だったと言えると思います。10月末に行なわれた日銀の追加金融緩和を追い風に、市場全体が上昇しました」。

後半の4月~6月になると、通期決算も経たことで企業業績がより評価されるような相場展開になっていったと分析しています。「アベノミクスも3年目に入って、本当によい企業、強い企業が正当に評価されるようになってきたということです。大型が優位とか小型のほうが有利とか、グロースがいいとか、そういったカテゴリーではなく、個別によい企業が選別されるようになったと感じています」。

 7月、8月はギリシャ、中国の問題に端を発して、マーケット全体が大きく落ち込んだ。ファンドに組み入れている新興銘柄も、この影響は避けられなかった。

 「ただ、この1年では株価が2倍程度になっている銘柄もあります。たとえば9月末現在の組み入れ比率で上位の、セプテーニ・ホールディングスは、2~3年前からファンドに組み入れていて、購入時から数倍に上昇しています。8月は確かに下げましたが、トータルで見ると十分プラスが取れています」


 組み入れ比率の高い銘柄が好調に推移した一方で、ファンドのパフォーマンスとしては直近1年では-27.64%(9月末時点の分配金再投資ベース、税引き前)となった。

 その主な理由は、ブラジルレアルの大幅な下落にある。「新興市場株 レアル型」では、円建て資産をブラジルレアルで為替取引するという仕組みを採用しているためだ。「米国が、金融緩和から引き締めにシフトするという観測が強まる中で、新興国通貨が全般的に下落した1年でした。その中でも、資源国であり政治的にも不透明感の強いブラジルレアルの下げは激しく、直近1年で約35%下落しており、その影響をフルに受けた結果です」。


 なお、9月末時点での基準価額は1万3854円、また設定来の分配金は1万口あたり2880円(税引き前)となっている。

■既存のビジネスを変えていくような新興銘柄に期待したい


 では改めて、「新興市場日本株 レアル型」の特徴を見ていこう。このファンドは、ジャスダックやマザーズ市場から厳選した有望な銘柄に投資して、中長期的な値上がりを狙っていくというものだ。一銘柄あたりの投資比率には制限を設けず、収益が期待できる銘柄については大胆に投資する。

 「ポイントは、優れた経営陣を信頼し続け、会社の価値が上がっていくと考えられる銘柄をじっくり持つということです。たとえば、9月末時点で組み入れ比率1位のセプテーニ・ホールディングスは、現在は時価総額が600億円近くになっていますが、注目し始めた当時の時価総額は数十億円でした。早めに目をつけて仕込んでおいたため、大きく値上がりする過程で組み入れ上位に上がってきたということなんです」

 また、この1年では組み入れている複数の銘柄につい
て、非常に興味深い動きがあったという。

「特に後半の6月、7月以降ですが、新興企業群と大企業が連携するという展開がみなさまの目を引いたのではないかと思います。私もここに時代の変わり目を感じました。たとえば、GMOペイメントゲートウェイが、三井住友銀行と資本業務提携を発表しました。ほかにも、不動産情報検索の『ホームズ』を展開するネクストが楽天と、ペプチドリームは帝人ファーマと…というように続きました」

 2~3年前には、こうした大手との連携の動きはなかったと岩谷上席ファンドマネジャーは話す。背景には、既存のビジネスを変えていこう、効率化していこうという流れがあるとのこと。

「GMOペイメントゲートウェイは非対面の決済処理サービスを行なう企業で、まさに今注目のフィンテックに関連する銘柄です。三井住友銀行はGMOペイメントと組むことで、今まで手薄だった領域に力を入れていくということだと思います。

 また、ネクストの場合は、不動産取引を情報や、インターネットを活用して効率化しようとするリアルエステートテックとでも言うべき取り組みをしています。」

 岩谷上席ファンドマネジャーは、新興企業と大企業の連携はこれからも続き、その中にエコシステム(生態系)が形成されていくのではないかと見ている。

「日本では労働人口の減少に伴い、業務の生産性を上げていく必要に迫られています。そうした流れの中で、既存の仕事を効率化させる事業を展開する企業には、これからますます活躍の余地が広がると考えています。具体的な銘柄はそのときどきで変わっていくと思いますが、既存の業界を変革していくような新興銘柄には今後も注目していきたいですね」

■新興銘柄の取り組みが評価されてきた中、割安感もみられる

今後のファンドの見通しについては、どのように見ているだろうか。投資家としては、やはり基準価額が下がっている点が気になるところだろう。

「基準価額という面では、2万円を超えていた1年前と比べると確かに下がっています。ただ、内容は決して悪くはない。というより、大企業との連携といった動きが出てきて、むしろ非常によくなっていると感じています。新興銘柄の取り組みがいよいよ評価されてきて、今後もその流れが続いていくと考えています」

 ブラジルレアルの行方はどうだろうか。「ブラジルレアルについては1年で大きく下落して、すでに割安な水準になっていると考えています。為替には、ブラジルの政治の不透明感、金融政策の動向、原油価格といったさまざまな要因が関わるため、状況が突然好転するのは難しいと考えますが、悪材料は相当織り込んだと言ってよいのではないでしょうか」。

 また、米国の利上げも控えているが、その点に関してもここまでのレアル安である程度は織り込んでいるのではないかと、岩谷上席ファンドマネジャーは見ている。

「銘柄選択の方針は、当然ながら基準価額が高いときも低いときも変わっていません。分配金を加味した設定来高値は2万6000円超で、そこまでのポテンシャルがあると思います。株式市場全体の下落とレアル安の影響で基準価額が下がっている状況で、割安感もみられるのではないでしょうか」

 最後にコスト面に触れておくと、購入時手数料はノーロード(手数料無料)で、運用中の信託報酬は税込1.6912%(税抜1.60%)、換金時には換金申し込み日の翌営業日の基準価額に0.3%をかけた信託財産留保額が必要になる。

 なお、ファンドの詳細は、こちらのページなどで紹介している。また、運用状況を動画で解説する「運用報告会」も、ぜひ参照して欲しい。

(取材・記事:肥後 紀子 / 撮影:柴田 / 編集・制作:グッドウェイメディアプロモーション事業部)

(オリジナル記事掲載元:ネット証券4社共同プログラム「資産倍増プロジェクト」ネットで投信を買う! )



14:45 | 写真:投資家向け




 

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