2014年5月9日(金)、インターネット証券大手の楽天証券は、「2014年3月期 決算説明会」を中央区茅場町の東京証券会館で開催。代表取締役社長 楠 雄治 氏より、決算内容の説明のほか、事業概要の現状や、今後の事業戦略について、集まった報道陣に説明が行われた。
当期はアベノミクスを背景とした市況の活況に加え、新サービスの投入やグループシナジーの推進などによるビジネス基盤が拡大したこともあり、過去最高の営業収益/利益を計上した。(以下、決算概要と事業の状況)
なお、楠 氏は、委託手数料の減少をカバーすべく、金融収益やトレーディング収益など株式以外の収益が育っているかどうかがポイントだとし、この点についても同社はインターネット証券大手5社の中でも前年度比の伸び率が2位になるなど、順調に推移している点を強調した。
2014年4月より、楽天証券が提供するFXのホワイトラベルサービスを利用し、楽天銀行が『新・楽天銀行FX』の取扱いを開始。また、楽天銀行との連携サービス『マネーブリッジ』は2014年3月末時点で利用者数は24 万人を超え、利用残高も1,170 億円を記録するなど、前年同月比で約50%増と力強く成長しているという。同社では、楽天グループが持つ金融サービスをより総合的に提供するべく、今後もグループの顧客基盤とノウハウ&テクノロジーを活用したシームレスなサービスの実現により、グループのシナジーを最大限発揮できるサービス体制を追求していく方針だ。
◎(ご参考)最近のインターネット証券大手の取組み
( 取材、撮影、記事、編集・制作: 柴田 潔 @株式会社グッドウェイ )