2014年11月14日(金)、オンライン証券大手のSBI証券は、女性の個人投資家約20名を対象とした、上場企業をバスで案内する“IRバスツアー(株女バスツアー)”を実施した。集合場所兼スタート地点である東京証券取引所をバスで出発後、6つの上場企業を訪問し、各社社長を含めた担当者よりIR情報に関する説明を聞くという注目の企画で、当日は民放のTV局2社をはじめ多数のメディアが取材に駆け付けた。 開催の背景としては、少額投資非課税制度(NISA)が開始され、また9月には同社が証券業界初のLINEからの株式発注を実現させるなか、女性や若者の更なる投資意欲向上を目指して本イベントが企画されたという。移動中のバス内では、SBI証券シニアマーケットアナリスト藤本 誠之氏がバスガイドとなり、NISA活用法や個別銘柄の解説など、女性の投資家にもわかりやすい且つ役に立つ情報を案内。そのバスツアーの一日の様子を写真ニュースでお届けしたい。 当日の集合場所は東京証券取引所1階のプレゼンテーションステージ。すぐ横にマーケットセンターやメディアセンターがあり、参加者の座るテーブルを関係者や報道陣がぐるりと取り囲んでいる。当日訪問する企業の情報を閲覧するため、参加者全員には一人一台のタブレット端末がを支給(見学終了後回収)されており、参加者は動作確認などをしながら開会を待った。 SBI証券 経営企画部長 小川 裕之氏の開会宣言と挨拶。個人消費の8割は女性が占めてるにもかかわらず、証券口座の女性比率は3割程度に留まっていることから、もっと女性や若者に株式に親しんでもらうために本イベントを開催したと語った。その後、本日のバスガイドを務める同社 シニアマーケットアナリスト 藤本 誠之氏が元気な声で挨拶を行い、バスツアーがスタートした。ディー・エル・イー (東証マザーズ)
1社目は会社訪問ではなく、東証で同社CFO 川島 崇氏がプレゼンを行った。ディー・エル・イーは「秘密結社鷹の爪団」などの人気キャラクターなどの著作権ビジネスを展開している企業で、IP(Intellectual Property=著作権の知的財産)の新規開発から多様な流通・販売までを統合的に手がけてビジネスモデルを構築している。 プレゼンの終盤では同社の代表的キャラクター集団である「秘密結社鷹の爪団」が突然現れて参加者も大喜び。鷹の爪団も入れての記念撮影が暫くの間続いた。 記念撮影が終了後、いよいよバスツアーに出発。上場セレモニーや大納会・大発会が行われるオープンプラットフォームなどの東証内施設を見学しながらバスへ移動する。バスが出発すると、いよいよ相場の福の神と呼ばれる証券アナリストで当日のバスガイドを務める藤本氏の出番。次に訪問する企業やバス内から見かけた店舗(企業)の強みや投資情報などを分かり易く解説するなか、バスは港区三田を目指して走行していった。ライドオン・エクスプレス(東証マザーズ) 2社目のライドオン・エクスプレスは「銀のさら」の寿司で有名な宅配寿司の最大手企業。家庭での生活を『もっと美味しく、もっと便利に』をテーマに、宅配事業における拠点ブランドとして宅配寿司「銀のさら」を、複合化ブランドとして宅配御膳「釜寅」/宅配弁当「銀のお弁当」等を、提携レストランの宅配代行ブランドとして「ファインダイン」を展開している。食の環境変化を大きなビジネスチャンスとして捉え、「新世代デリバリービジネス(ブランド複合化ユニット)」の構築を進めている企業だ。 同社の代表取締役社長 兼 CEO 江見 朗氏による会社紹介や質疑応答の後、お待ちかねのランチタイム。同社から提供された「銀のさら」のお寿司、「釜寅」の釜飯に参加者は舌鼓を打った。 昼食でお腹も満足したあと、バスは一路世田谷区の桜新町へ向かって出発。基本、バスの中ではほぼ休みなく藤本氏の投資講座が続いたが、個別の注目企業の分析を非常に分かりやすく案内してくれるため、食事後の移動にもかかわらず居眠りするような参加者は皆無の状況。ビューティガレージ(東証マザーズ) ビューティガレージは、美容室・ネイルサロンなどのプロ向けのECサイトで、サロン開業と繁盛のコンシェルジュとして 物件紹介、資金調達支援、店舗設計、集客支援、採用支援、教育支援、 IT化支援、サロン保険、といったトータルサポートを提供している。美容業界に新しい価値を創造し、 サロンビジネス繁栄への貢献を目指す企業だ。 代表取締役CEO 野村 秀輝氏による会社案内。会員数21万超を誇る美容業界最大級のインターネット卸サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」と、年に数回発行されるカタログ通販誌「BG STYLE」、そして全国10か所のショールーム店舗を通じた対面販売という、ネットとリアルを連携融合した販売スタイルにて、ビューティサロンに必要なありとあらゆる美容商材を提供しているという。レアジョブ(東証マザーズ) 次は渋谷に移動して、オンライン英会話の最大手企業 レアジョブを訪問。毎日25分コースで月額がわずか5,800円(税別)と低価格で、無料ネット電話「スカイプ」を通じてフィリピン人の講師とオンライン英会話のレッスンが行える。写真右はプレゼン中の同社代表取締役社長 CEO 加藤 智久氏。 参加者全員がタブレット端末を使ってフィリピン人講師相手にレッスンの体験を行う。スムーズな会話を楽しむ人、英語でのコミュニケーションに戸惑う人など様々ながら、毎日、1対1でのレッスンが好きな時間に格安料金でできるというサービスの質の高さについては、参加者の皆さんも納得の様子。ペッパーフードサービス(東証マザーズ) 次は徒歩で移動して渋谷駅近くの「いきなりステーキ」へ。運営するペッパーフードサービスはファーストフードのステーキ店「ペッパーランチ」がメインビジネスの外食産業の企業。徹底的にこだわったステーキ肉、目の前でジュージューと音を立てながら焼き上げるペッパーランチならではのスタイルが好評で、現在は新業態として立ち食いの「いきなりステーキ」も展開し大きな注目を浴びている。4人で一人前のステーキを試食しながら、立ち食いステーキ店の雰囲気を体験。IBJ(JASDAQ) 一行は再びバスで新宿西口まで移動して、次の訪問先IBJ社を訪れた。同社は婚活サービスの最大手企業で、対面の結婚相談所から、低価格の婚活サイト、合コンセッティングサイト、お見合いパーティーなど多彩なサービスを提供している。会社紹介を行った同社の代表取締役社長 石坂 茂氏は、地方自治体への30億円の婚活予算といった国策としての婚活支援や、日本の独身者の8割は結婚志向を持っていることを背景に、国内の婚活事業への期待が大きいことを説明した。
その後、フロアーを移動して同社のラウンジに。参加者全員がラウンジ内のブース(個室)に案内されて、同社の男性スタッフを相手に「お見合いシミュレーション」を体験する。こうした体験を想定していなかった参加者は、相手が来るまでのドキドキ感やお見合いという体験そのものを通じて、婚活事業の未来の可能性に思いを巡らした。ノバレーゼ(東証1部) 時間の都合で取材ができなかったものの、この後一行はゲスト・ハウスウェディングのノバレーゼが経営するニューヨーク最高峰のブランドとして世界を魅了し続けている、ジャン・ジョルジュの日本初上陸のレストランに移動して打ち上げを兼ねた懇親会に参加。六本木のイルミネーションを見ながら三ツ星レストランのメニューを楽しむなどして1日を締めくくった。 今回のバスツアーの模様は「株高で“カブジョ”動く」として、テレビ東京が当日夜のワールドビジネスサテライトで紹介したほか、TBSが平日午後に毎日放送している「Nスタ」でも一日の様子が詳しく紹介(21日・金曜日放送)された。 投資家の高齢化が叫ばれ、若者と女子の参入がSBI証券のみならず証券業界喫緊の課題となっているなかで、今回のような注目度の高い取組の積み重ねが、預貯金一辺倒の日本人の運用スタイルを揺り動かし、新しい層の流入するきっかけとなることを願って、同社は今後も若者と女子をターゲットとした取組を検討していく考えだ。(取材、撮影、記事、編集・制作:柴田 潔 @株式会社グッドウェイ)
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