2014年3月19日(水)、投資信託販売プロジェクト「資産倍増プロジェクト」で共に活動するインターネット証券4社(SBI 証券、カブドットコム証券、マネックス証券、楽天証券)は、東京駅前にあるJPタワー ホール&カンファレンスにおいて、エフピーウーマン代表取締役 ファイナンシャルプランナー 大竹 のり子 氏を講師に招き、インターネットを通じて事前に申し込んだ運用やマネープランの考え方に興味を持っている女性向けに、各社の女性社員のみで企画・運営を行う働く女性のためのセミナー「働く女性のお金と未来 ~誰かに聞きたいお金のこと~」を開催した。
当日の司会進行は、カブドットコム証券 投資情報室 投資アナリスト 田中 空見子 氏が務め、第一部講演「働く女性のお金と未来 ~誰かに聞きたいお金のこと~」の講師として、個人マネー相談、講演、執筆などを通じて将来のお金に対する不安を減らし、夢に向かって進むための「自分軸足マネープラン」をサポートするエフピーウーマン代表取締役 ファイナンシャルプランナー 大竹 のり子 氏が登壇。資産運用が必要な理由、マネープランとして資産運用の基本とコツ、最後に今話題のNISAの特長について触れ、東京と札幌を中心に個人マネー相談を年間1,000回以上行っているという実績の中から整理してきた資産運用のポイントについて分かり易く解説した。
その後、休憩をはさみ、用意された軽食やコーヒーと共に、参加者から申し込み時に事前に受け付けた質問に対し、大竹氏とネット証券スタッフが回答する座談会が行われた。数ある投資信託から何を基準に判断すれば良いか、株価の動きと売却タイミングの考え方、新興国に関連する銘柄のデメリットや証券会社から見た視点、長期資金計画における望ましいバランスとは、といった質問に、田中氏、大竹氏、そして、楽天証券経済研究所 ファンドアナリスト 篠田 尚子 氏が回答した。
資産倍増プロジェクトとは、投資信託を扱うインターネット証券大手4 社が、投資信託の販売ならびに投資信託による資産運用の普及啓蒙活動など、様々な活動を共同で行うプロジェクトとして2011年3月に始動。2014年3月21日(金)に、第4回となる共同イベント『ネットで投信フォーラム in Tokyo』を東京・両国国技館において開催を予定している。
今回の働く女性のためのセミナーは、このネット証券4社共同プログラムの一環として、先行して開催されたもの。特徴は、講師、参加者、企画運営スタッフの全てにおいて女性が中心となって行われたという点。働く女性の視点から見た資産運用に対する疑問や方法について学び共有することで、来場した参加者のみならず、投資家の資産形成を支援することをミッションとする証券会社の女性スタッフにとっても、自らの企画とオペレーションを通じて直接触れ合える有意義な取り組みとなったようだ。今回の取組み機会をきっかけに、女性に限定したセミナーをはじめ、多様な投資家ニーズに分岐したそれぞれの立場で抱える異なる課題解決のアプローチを目指す取り組みの環が証券業界の中で形成されていくことに期待したい。
既存投資家の持続的な資産形成と豊かなマネーライフの実現に向けた支援、投資経験の無い非認知層への教育・動機付けを通じた新たな投資家の登場と裾野拡大により、日本経済の発展と金融市場の強化、地域の活性化、日本の高齢化と将来の生活に備えるべく、一人一人の金融リテラシーの向上と行動が必要な時代を迎えているようだ。
(取材、撮影、記事、編集・制作:藤野 宙志)@株式会社グッドウェイ