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2015/11/26

【NTTデータ】アナログとICTの融合によって新しい世界をつくり出す、オープンイノベーションフォーラム「豊洲の港から」を開催!第4回定例会のテーマは「インバウンド」!

| by:ウェブ管理者


 2015年11月10日(火)、NTTデータ(以下、同社)は、本社のある豊洲センタービルにおいて、オープンイノベーションフォーラム「豊洲の港から」を開催した。

 同社では2013年から「オープンイノベーションを通して先進企業、同社、お客様によるWin-Win-Winの新しいビジネスを創発すること」を目的に、これまでサイバーセキュリティやウェアラブル、FinTechなど様々な内容をテーマに開催。今回のテーマは「インバウンド」で、外国人旅行者を日本に招くための新しいサービスを展開するスタートアップ企業やベンチャー企業の登壇者5名が集まった。



 はじめに、同社 イノベーション推進部 オープンイノベーション事業創発室 残間 光太朗氏(写真左上)が「豊洲の港から」の概要説明と会場案内を行った。続いて、名古屋大学 情報連携統括本部 情報戦略室 教授 博士(工学) 山本 修一郎氏(写真右下)が、「参加者の皆さんと楽しみながらお話を伺い、今後NTTデータの取組みと連携して、協業できることを期待しています。」と挨拶した。



 続いて、ディスカッションの前にパネリストそれぞれの自己紹介が行われた。

 Voyagin CEO 高橋 理志氏(写真左)。訪日旅行者向けにツアーやアクティビティを提供する旅行サイトを運営している。オープンなプラットフォームとしてサービスを設計しており、個人・法人・自治体などが各々自由にツアーを企画することができるので、他にはないユニークなツアーを取り揃えている。「普通の人と旅行者が出会える」をモットーに、C to Cのサービスを展開しており、今後は訪日旅行者の入り口になれるように、色々な体験を予約できるようにしていきたいと述べた。

 ソウ・エクスペリエンス 代表取締役 西村 琢氏(写真右)。
「Good Experience, Good Life.」をスローガンに活動している企業で、モノではなく体験を贈れる「ソウ・エクスペリエンスギフト」を提供している。贈られた人はカタログから、パラグライダーやスポーツ、陶芸、エステなど「体験」を申し込み、楽しむことができる。サービスの他にも、同社では親と子供が一緒に出社し、社員全員で子供を見守る「子連れ出勤」を導入しており、社員の働き方も「Good Life」であることを大切にしている。「子連れ出勤」については毎月見学会も行っているので参考にどうぞ。



 
ナビタイムジャパン 企画・営業1部 部長/インバウンド事業部 部長 藤澤 政志氏。「パーソナル=個人」の時間に焦点を当て、地点から地点へのナビ、乗換案内などの個人の移動を支えるサービスを展開する。2013年から提供開始した「NAVITIME for Japan Travel」は4言語での移動案内や、観光案内所・WiFiスポットなど、訪日旅行者に必要な情報検索ができる。

 百戦錬磨
 取締役 最高財務責任者 橋野 宜恭氏(写真右)。
百回戦っても生き残る会社ということで、この社名がついた。マンションや一軒家の空き部屋に宿泊客を泊めて収益を得られるサービス「TOMARERU」を運営する。また、農林業体験・宿泊のマッチングサイト「とまりーな」において、空き家や民家を宿泊施設とすることで、自治体のイベント集客や移住・定住促進をサポートしている。



 ブイキューブ プロダクト戦略室 プロダクトマネージャー 間下 充顕氏(写真左)。離れた場所を映像と音声で結び、今まで移動して会わないとできなかったコミュニケーションを実現するビジュアルコミュニケーション事業を展開している企業。Web会議サービス「VCUBE」をはじめ、会議目的ではなく、コミュニケーションツールとして誰でも簡単に利用できるようにした「V-CUBEアシスト」、訪日旅行者などの応対にホテル・小売業に利用されている遠隔通訳サービス「V-CUBEトランスレーター」などのサービスをコンシェルジュとして提供している。

 同社 イノベーション推進部 オープンイノベーション事業創発室 吉田 淳一氏
(写真右)。「ミスターインバウンド」こと吉田氏は、地方の活性化に、インバウンドとICT(Information and Communication Technology)は役に立てるとして、都市と地方を結びつけるキーワード「空間共有」について説明した。例えば、離れたところにいる恋人同士がお互いの近所にあるレストランで、大型モニターを使い、同じメニュー、同じ照明、同じタイミングで料理が出てくるというもので実際に二人で食事にきているかのような空間を作り出すことなどである。これまでのインターネットは「情報」をパケットにのせていたが、これからは「気持ち」をパケットにのせていくようになると述べた。



 パネルディスカッション「2020へ向けたインバウンドビジネスの新たな可能性」では、アナログとICTの融合によって新しい世界をつくり出すためにはどうすればいいのか、ICTの体験と現実の体験の融合、これから2020に向けてどのように取り組んでいくのかなど、様々な議題をテーマに各々が語り合った。
また、地方の活性化のために「①地元情報の発信→②相互会話と認識→③体験と感動→④体験のクチコミ」の循環作りが大切であることを述べた吉田氏は、「②と④の部分がオープンに出にくい領域であり、この部分を補っていくためにも登壇者や参加者みなさんの力をかりたい。」とした。



 最後に、山本氏から終わりの挨拶として、「様々なケイパビリティ(会社固有の強み、得意なこと。スピード・高品質・効率性など)を有効に活用し、提供できる時代がきたと感じました。これからは、個々のケイパビリティを「面」としてみて、新たなサービスの次元を定義し、その中で最も適したポートフォリオを提案できるようになるためにも、皆さんと一緒になって2020年に向けた多面的なサービスポートフォリオを目指して、グローバルにプラットフォームを作っていければと思っています。」とした。

 2020年の東京オリンピックに向けて、インバウンド政策がますます重要度を増すことが予想されるなかで、インバウンドを日本の地域創生や発展につなげていくには、今回集まったような新しい発想による斬新なサービスを提供するスタートアップ企業の存在が欠かせないことから、大企業とスタートアップ企業の協業の流れが益々加速し、インバウンドを通じての地域活性化に繋がることを期待したい。 

(取材、記事、編集・制作、撮影:GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ




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