IBMリサーチ(NYSE: IBM)とメリーランド州立大学ボルチモア校(UMBC)は本日(現地時間)、Accelerated Cognitive Cybersecurity Laboratory(ACCL)の新設に向け、複数年にわたり協力する計画を発表しました。ACCLは、UMBCのEngineering and Information Technology学部内に設置されます。2016年秋の開設が予定されるこの研究所では、アナリティクスと機械学習によるコグニティブ・コンピューティングのサイバー・セキュリティーへの応用において科学的最先端研究分野の促進に取り組むとともに、そうした新たな集約型コンピューティング・ワークロードに最適化された特化されたコンピューター能力の研究を進めます。
ACCLは、UMBCのCenter for Cybersecurityのディレクター兼コンピューター・サイエンスおよび電気工学の学部長であるAnupam Joshi (アヌパム・ジョシ)氏が率います。同氏の下には、教員、大学院生、学部生、ソフトウェア・エンジニアのチームが参加し、コグニティブ・コンピューティング、アクセラレーテッド・ハイパフォーマンス・コンピューティング、サイバー・セキュリティーにおける優れた専門知識が融合されます。UMBCの研究者は、IBMの研究員と協力して、巧妙化する脅威を分析者とともにすばやく検知、分析、軽減できる革新的な技術の最先端研究開発を進めます。
ACCLの研究は、IBMとOpenPOWERのテクノロジーに基づいて進められます。UMBC のACCLに導入されているIBM Power Systemsは、OpenPOWER Foundationのアクセラレーション・テクノロジーを取り入れることで、研究者が進めるサイバー・セキュリティーへの取り組みにとって重要な要素となる、コグニティブや先進アナリティクスのワークロードに最適化されます。また、研究者には、IBM Systems Groupの技術開発とサポートが提供されます。