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2019/03/27

米国のリセッション懸念が後退、ドル高&リスクオン110.69円/1.1263ドル

| by:ウェブ管理者
*06:33JST 米国のリセッション懸念が後退、ドル高&リスクオン110.69円/1.1263ドル
[ロンドン市場概況]

26日のロンドン外為市場では、ドル・円は110円13銭から110円46銭まで上昇した。欧州株がほぼ全面高で、米株先物も上昇幅を拡大したことや、ポンド・円の反発を受けて円売りが優勢になった。


ユーロ・ドルは1.1303ドルから1.1326ドルで推移し、ユーロ・円は124円49銭から125円01銭まで上昇した。


ポンド・ドルは1.3158ドルまで下落後、1.3251ドルまで上昇。リースモグ英保守党議員(EU離脱派)がメイ首相の離脱案支持を示唆したことがポンド買いにつながったもよう。ドル・スイスフランは0.9924フランから0.9937フランで推移した。

[経済指標]
・英・2月銀行協会住宅ローン承認件数:35299件(予想:39800件、1月:39555件←40634件)

[要人発言]
・ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁
「保有資産の年限短期化は一般的なコンセンサス、必要があれば将来調整の余地」


[ニューヨーク市場寄付]
・ドル・円110円42銭、ユーロ・ドル1.1311ドル、ユーロ・円124円89銭、ポンド・
ドル1.3242ドル、ドル・スイス0.9934フラン。


[ニューヨーク市場概況]


26日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円36銭から110円69銭まで上昇後、110円64銭で引けた。

米国債の上昇に伴いドル買いが再燃。リセッション(景気後退)懸念も後退し、リスク選好の円売りが強まった。その後、2年債入札の好調な結果を受けて、利回りの上昇も一段落し伸び悩んだ。

ユーロ・ドルは、1.1312ドルから1.1263ドルまで下落して1.1265ドルで引けた。

ユーロ・円は、124円99銭から124円52銭まで下落。

ポンド・ドルは、1.3262ドルまで上昇後、1.3198ドルまで下落した。

英国の欧州連合(EU)離脱で、議会が首相の離脱協定案を可決する可能性も浮上しいったんポンド買いが再燃。ただ、不透明感も払しょくしきれず、上昇も限定的となった。

ドル・スイスは、0.9930フランから0.9953フランのレンジで上下に振れた。


[シカゴVIX指数:株式投資家の恐怖心理の度合いを示す指数]

・14.68←16.33日中最大16.30 2018年最大:50.30、過去最低17年8.56


[原油市場概況]


26日のNY原油は反発。米国経済が景気後退入りし需要が鈍化するとの懸念が後退した。ベネズエラの大規模停電で、供給がさらに減少するとの懸念も広がった。


[株式市場概況]


米国株式相場は上昇。ダウ平均は140.90ドル高の25657.73、ナスダックは53.98ポイント高の7691.52で取引を終了した。長期金利の低下が一服したほか、原油相場の上昇が好感され買いが先行。その後は、2月住宅着工・建設許可件数や3月消費者信頼感指数が予想を下振れたほか、米中交渉やEU離脱を巡る英議会の動向を注視したいとの思惑から上げ幅を縮小した。セクター別では、電気通信サービスや銀行が上昇する一方でテクノロジー・ハード・機器やヘルスケア機器・サービスが下落した。

家庭用品小売のベッド・バス・アンド・ビヨンド(BBBY)は、複数のファンドが合同で取締役全員の交代を目指して活動すると報じられ、20%を超す急騰。原油相場の上昇で、エネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が堅調推移。半導体のエヌビディア(NVDA)は、一部アナリストの買い推奨を受けて買われた。一方で、携帯端末のアップル(AAPL)は、米国際貿易委員会(ITC)の判事が半導体クアルコム(QCOM)への特許侵害1件を認め、iPhoneの一部機種について輸入禁止を勧告し、下落した。

決算発表を控えるKBホーム(KBH)やレナー(LEN)などの住宅建設関連銘柄は、10年債利回りが低下したこともあり、先行きに楽観的な見通しが広がっている。


[通貨オプション]


ドル・円オプション市場で変動率は連日低下した。リスク警戒感を受けたオプション買いが一段と後退した。

リスクリバーサルでは円コールスプレッドが連日縮小。ドル・円下値をヘッジする目的の円コール買いに比べて、円先安感に伴う円プット買いが勝った。

■変動率
・1カ月物6.14%⇒5.72%(08年10/24=31.044%)
・3カ月物6.47%⇒6.20%(08年10/24=31.044%)
・6カ月物6.88%⇒6.68%(08年10/24=25.50%)
・1年物7.35%⇒7.19%(08年10/24=20.00%、21.25%=98年10月以来の高水準)

■リスクリバーサル(25デルタ円コール)
・1カ月物+1.29%⇒+1.17%(08年10/27=+10.90%)
・3カ月物+1.34%⇒+1.28%(08年10/27=+10.90%)
・6カ月物+1.41%⇒+1.38%(08年10/27=+10.71%)
・1年物+1.56%⇒+1.55%(8年10/27=+10.71%)


[経済指標]
・米・2月住宅着工件数:116.2万戸(予想:121.0万戸、1月:127.3万戸←123.0万戸)
・米・2月住宅建設許可件数:129.6万戸(予想:130.5万戸、1月:131.7万戸)
・米・1月FHFA住宅価格指数:前月比+0.6%(予想:+0.4%、12月:+0.3%)
・米・1月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数:前年比+3.58%(予想:+3.80%、
12月:+4.14%←+4.18%)
・米・3月リッチモンド連銀製造業景況指数:10(予想:10、2月:16)
・米・3月消費者信頼感指数:124.1(予想:132.5、2月:131.4)


[要人発言]

・英離脱推進派のリースモッグ議員「メイ首相の離脱協定案を支持も」

・英国前外相、ボリス・ジョンソン氏
「もし、メイ首相の離脱協定案を否決した場合、離脱自体を辞めるコンセンサスが強まる可能性がリスクになる」

・関係筋「メイ首相は離脱協定案の28日採決検討、離脱推進派が支持示唆で」

・欧州委「中国製品排除は各国判断と勧告」

・デイリー米サンフランシスコ連銀総裁
「FRBの信頼性は最も重要な資産」「慎重に、インフレで2%の持続を達成する必要」「2019年の国内総生産(GDP)は2%前後の成長を予想」「指標は予想を小幅下回る」「現在の金利は中立水準」「金融状況はひっ迫」「逆イールドは歴史的に景気後退を予知している」「経済は良好、辛抱強く、指標を見ることが可能」「賃金は上昇、行き詰まっていない」「バランスシートの構成に関する研究が必要」


[東京市場終値-ニューヨーク市場終値]
・為替市場:          (始値) (高値) (安値) (終値)
・ドル・円             110.17    110.69     110.13     110.64
・ユーロ・ドル         1.1313    1.1326    1.1263    1.1265
・ユーロ・円           124.64    125.01    124.49    124.63
・ドル・スイス         0.9933    0.9953    0.9924    0.9947
・ポンド・ドル         1.3196    1.3262    1.3158    1.3205
・株式市場:
・NYダウ             25649.56  25796.29  25544.78  25657.73
・ナスダック          7700.00   7738.17   7649.21   7691.52
・債券市場:          (始値)  (終値)
・米国債 2年物          2.256     2.267
・米国債10年物          2.412     2.424
・米国債30年物          2.869     2.873
・先物市場:
・NY金先物             1320.80    1324.70   1319.20    1321.4
・NY原油先物            59.85      60.38      59.68        59.94





《KY》

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