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2019/09/13

【FIN/SUM 2019(Day3)/日本経済新聞社、金融庁】金融庁シンポジウム、「FIN/SUM 2019 ~新しい成長の源泉を求めて」を開催!

| by:ウェブ管理者


 2019年9月3日(火)~6日(金)、日本経済新聞社金融庁は、東京・丸の内にある丸ビルにおいて、4日間にわたり「FIN/SUM 2019 ~新しい成長の源泉を求めて」を開催(特別協賛:三菱地所協賛)。国内外から多数のスピーカーが講演やパネルなどに登壇、会場には多くの参加者が訪れた。以下に、開催3日目(Day3)の様子をお届けする。



 遠藤 俊英氏(金融庁 長官)は冒頭の挨拶で、Fintechを取り巻く環境において、あらゆるモノやコト、生産・流通・販売などの隅々までがデジタルで繋がるデジタライゼーションの動きが加速しているとし、データ利活用が国の競争力を左右する時代となり、データそのものが金融業の価値創造の源泉となってきていると語った。その上で、2019年8月28日に公表した金融行政の方針「金融デジタライゼーション戦略」として、データ戦略の推進、イノベーションに向けたチャレンジの促進、機能別・横断的法制の整備、金融行政・金融インフラの整備、グローバルな課題への対応について紹介。

 また、G20の議長国として幅広いマルチステークホルダーによる国際的な分散型金融技術に基づく新たな金融システムへの課題や技術的研究に取り組んできた一方、今後、規制の効果が十分に及ばないことも想定され、新たなアプローチも必要だとし、福岡で開催した「G20技術革新にかかるハイレベルセミナー」での議論を踏まえ、ブロックチェーン技術に基づく分散型金融システムの課題や活用可能性を議論する場として「ガバナンスフォーラム」を来春にも開催する予定を明らかにした。

 そして、この日に公表したFinTech Innovation Hub活動報告「多様なフィンテックステークホルダーとの対話から見えた10の主要な発見(Key Findings)」について紹介。AI・データ活用、ブロックチェーン、API、ビジネス革新に触れ、この日の金融庁シンポジウムで最先端の議論をさらに深めてほしいと語り、関係者へのお礼の言葉で締めくくった。



 パネルディスカッション「巨大テック企業は金融に革命を起こすのか」では、リース ジョーンズ氏(Singularity University Co-founder)、ニック クック氏(Financial Conduct Authority Director of Innovation)、徳永 信二氏(Global Open Network Japan 代表取締役CEO)、トマソ マンチーニ・グリフォーリ氏(国際通貨基金 金融資本市場局、課長補佐)、スコット マリンズ氏(Amazon Head of Worldwide Financial Services BD, AWS)がパネリストとして登壇、氷見野 良三氏(金融庁 金融国際審議官)がモデレータを務めた。


 パネルディスカッション「ブロックチェーン・エコノミーの新たな国際協調 ~マルチステークホルダー・ガバナンス」では、マイ サンターマリア氏(デパートメント・オブ・ファイナンス ヘッド・オブ・ファイナンシャル・アドバイゾリー)、アレン ピッツェロ氏(Blockstream Vice President of Product Management)、鈴木 茂哉氏(慶應義塾大学 大学院政策メディア研究科 特任教授)、吉田 昭彦氏(金融庁 参事官(国際担当)がパネリストとして登壇、松尾 真一郎氏(ジョージタウン大学 Research Professor)がモデレータを務めた。



 講演「Digital Initiative of SDGs」では、マリアン ホ-氏(Green Digital Finance Alliance Executive Management)が登壇。



 特別座談会「人工知能(AI)とデータ倫理」では、山本 龍彦氏(慶應義塾大学大学院法務研究科 教授)、デイビッド ベアドモア氏(Open Data Institute Commercial Director)、ペトリス ジルガルビス氏(European Commission Head of Unit, Digital Innovation and Blockchain)がパネリストとして登壇、翁 百合氏(日本総合研究所 理事長)がモデレータを務めた。


 対談「金融庁シンポジウム特別対談」では、村井 純氏(慶應義塾大学 環境情報学部教授 / 大学院政策・メディア研究科委員長)、デイビッド ファーバー氏(慶應義塾大学 サイバー文明研究センター・共同センター長)がパネリストとして登壇、松尾 真一郎氏(ジョージタウン大学 Research Professor)がモデレータを務めた。



 パネルディスカッション「ブロックチェーンをベースとした金融システムへの処方箋 ~プライバシーと追跡可能性の観点から」では、ジェシー スピロ氏(Chainalysis Inc. Global Head of Policy & Regulatory Affairs)、高梨 佑太氏(金融庁 総合政策局総務課国際室課長補佐)、Ernie Ho氏(UnBlock Analysis Inc. CEO/Founder)、イアン マイヤーズ氏(University of Maryland Professor)、ドナルド バトル氏(U.S. Department of Treasury Virtual Currency Enforcement Specialist)がパネリストとして登壇、佐古 和恵氏(NEC セキュリティ研究所 特別技術主幹)がモデレータを務めた。



 パネルディスカッション「バンキングビジネスの開放の最前線 ~API アーキテクチャーとセキュリティの観点から」では、マーク マクダッド氏(マネーツリー 最高プラットフォーム責任者・共同創業者)、山上 聰氏(NTTデータ経営研究所 研究理事 グローバル金融ビジネスユニット長 兼 シンガポール支店長)、崎村 夏彦氏(野村総合研究所 | OpenID Foundation 上席研究員 | 理事長)、ギャビン リトルジョン氏(FDATA)、パトリック マクマーレー氏(APImetrics Inc 事業開発マネージャー)がパネリストとして登壇、三輪 純平氏(金融庁 フィンテック室長)がモデレータを務めた。



 パネルディスカッション「東京オリンピック2020に向けたサイバーセキュリティ対策と金融システムへの示唆」では、ダギー グラント氏(National Cyber Security Centre Senior Law Enforcement Coordinator)、鎌田 敬介氏(金融ISAC 専務理事/CTO)、マイク ホム氏(Chronicle, group of Alphabet Inc. Product Manager and Chronicle Horizontal Lead)、バレット ブラウン氏(Palantir Japan COO)、土井 剛氏(MS&ADインターリスク総研 新領域開発部 サイバーリスク室長)がパネリストとして登壇、佐々木 清隆氏(金融庁 参与)がモデレータを務めた。


 特別座談会「バンキングプラットフォームの将来像」では、シャウル デイビッド氏(Railsbank Head of New Business Propositions and Partnerships)、ベンカテシュ サハ氏(TransferWise アジア太平洋地域 エクスパンション責任者)、永吉 健一氏(iBankマーケティング 代表取締役社長)、岡田 大氏(金融庁 信用制度参事官)がパネリストとして登壇、瀧 俊雄氏(マネーフォワード 取締役 Fintech研究所長)がモデレータを務めた。



 閉会の挨拶は、麻生 太郎氏(副総理・財務大臣・金融担当大臣)が登壇し、国内外から訪れた参加者に向けて英語でスピーチ。共通価値に向けて、さまざまステークホルダーとのコミュニケーションが重要な第一歩であるとし、G20の議長国として取り組んでいる分散型金融技術に基づく新たな金融システムに関する議論や、国際的な関心が高まっているFacebookの新型デジタル通貨など、これまでに経験したことが無い状況に直面することが予見される中、このシンポジウムが問題解決に向けたきっかけとなればと語り、金融庁として更なる発展に向けたコラボレーションをサポートしていくと締めくくった。



 ビジネスコンテスト「大学ビジコン」では、松尾 元信氏(金融庁 政策立案総括審議官)、荻野 浩輝氏(農林中央金庫 デジタルイノベーション推進部・執行役員部長)、白坂 一氏(AI Samurai 代表取締役)、高田 徹氏(Zコーポレーション 代表取締役社長)、柴田 昌弘氏(東京大学 産学協創推進本部 副本部長)、坂本 教晃氏(UTEC 取締役/パートナー)、弓取 修二氏(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構 ロボット・AI部長)が審査員を務めてコンテストが行われた。



 パネルディスカッション「日本におけるオンラインレンディングの可能性」では、家田 明氏(マネーフォワードファイン 代表取締役社長)、岡本 浩一郎氏(アルトア 代表取締役社長)、岡本 彰彦氏(三菱UFJイノベーションパートナーズ 取締役副社長 兼 戦略投資部長)がパネリストとして登壇、武地 健太氏(freee finance lab 代表取締役社長)がモデレータを務めた。



 パネルディスカッション「魅力のある金融機関になるためのエッセンス ~フィンテック人材に安住の地はあるのか~」では、大久保 光伸氏(みずほフィナンシャルグループ 兼 Blue Lab 最高技術責任者 CTO)、藤井 達人氏(auフィナンシャルホールディングス 執行役員 最高デジタル責任者 兼 Fintech企画部長)、宗廣 隆志氏(福岡銀行 事業戦略部・調査役)、寺東 宏城氏(セレス 経営企画室長)、平手 佑季氏(三井住友フィナンシャルグループ 経営企画部 デジタル企画グループ 上席部長代理)がパネリストとして登壇、小川 久範氏(みずほ証券 イノベーション企業戦略部 ディレクター)、頼金 宏美氏(Fidelity International フィンテックアナリスト)がモデレータを務めた。


 パネルディスカッション「Society 5.0時代の新たなガバナンスモデルの実現に向けて ~法とコードによるイノベーション」では、柳川 範之氏(東京大学 大学院経済学研究科)、増島 雅和氏(森濱田松本法律事務所 パートナー弁護士)、久禮 由敬氏(PwCあらた有限責任監査法人 リスク・デジタル・アシュアランス部門 パートナー)、市川 芳明氏(日立製作所 知的財産本部 主管技師長)、吉川 徳明氏(メルカリ 社長室 政策企画 マネージャー)、シントウ テラモト氏(九州大学 法学研究院 教授)がパネリストとして登壇、松田 洋平氏(経済産業省 商務情報政策局情報経済課・課長)がモデレータを務めた。

 その他にも多数の講演やワークショップ、大学ビジコンなど、終日にわたり盛り沢山のセッションが行われた。

(取材、撮影、記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )




13:05 | 写真:金融・IT業界向け




 

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