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2018/11/15

【矢野経済研究所】ITサービス市場におけるUX貢献額に関する調査を実施(2018年)

| by:ウェブ管理者
株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、ITサービス市場におけるUX貢献額(情報通信業に属するIT人材がUX(User Experience)を踏まえて創出した年間売上高)を調査し、現況、および将来展望を明らかにした。

1.市場概況
近年、市場の成熟化に伴い、製品の機能や仕様の差別化は困難となりつつある。現下、ユーザー(顧客)体験が重要視される動きがあり、UX(User Experience)という概念が注目されている。UXとは、ユーザー体験を第一義に、インターフェイスやシステム全般を設計しようとする考え方である。

​UXの影響度合いを把握し、価値を算出するため、情報通信業に従事するIT人材がUX(User Experience)を踏まえて創出した年間売上高をUX貢献額とした。2017年のUX貢献額は1.21兆円、2018年は1.55兆円(前年比127.3%)の見込である。

2.注目トピック
UXへの取組み意欲を有するIT人材は全体の64.3%
本調査に関連し、2018年8月に情報通信業に従事するIT人材858名に対してUXに関するアンケートを実施し、UXの認知状況について聞いたところ、全体の32.5%がUXを認知しているという結果であった。一方、UXを認知していないと回答した層に対して今後のUXの学習意欲を聞いたところ、全体の31.8%が積極的に学習したいと回答した。

​本アンケート調査結果から、UXの認知状況と今後のUX学習意欲について考察すると、全体の64.3%が今後UXに対して取組み意欲を有することが示唆される(図2参照)。

3.将来展望
今後も、ITサービス市場におけるUX貢献額は拡大を続けると見込まれる。背景には、大手企業が相次いでデザインファームを買収していることやUXデザイン関連部署を開設していることなど、UXの重要性の高まりが挙げられる。また、本アンケート調査より、現在UXを認知していないIT人材であってもUXに対し高い学習意欲をもつこともUX貢献額の拡大に貢献するものと考える。

​こうしたことから、ITサービス市場におけるUX貢献額は、2019年は2.01兆円、2020年は2.47兆円、2021年は2.89兆円を予測する。また2017年から2021年のCAGR(年平均成長率)は24.2%である。


原文はこちら
http://www.yano.co.jp/press/press.php/001993

15:00 | IT:一般
 

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