金融&IT業界の情報サイト
 
 
 
取材レポート >> 記事詳細

2017/01/17

【楽天証券】すべてはお客様のために!作家 五木 寛之氏ら各界の著名人を招いて、「楽天証券 新春講演会2017」をパシフィコ横浜 国立大ホールで開催!

| by:ウェブ管理者


 2017年1月7日(土)、大手ネット証券の楽天証券自社の顧客を無料で招待し横浜市みなとみらいにあるパシフィコ横浜 国立大ホールで新春講演会2017開催した。

 トランプ相場で再び活況を取り戻した市況を背景に、今回は、「混迷する世界情勢と日本の今を知り、
2017年の投資戦略を見極める」と題して、東洋大学教授/慶応義塾大学名誉教授竹中 平蔵氏、東京大学名誉教授/学習院大学国際社会科学部教授 伊藤 元重氏ら各界の著名人が招かれて講演を行ったほか、作家 五木 寛之氏による講演も行なわれた。さらに、展示会場に設置された出展ブースには多くの投資家で賑わいを見せ、ミニセミナー会場も満員御礼となるなど、午前の開演から閉演まで終日にわたって盛況となった。 



 正式名称が「横浜国際平和会議場」であるパシフィコ横浜は、世界最大級の国際会議場「国立大ホール」や展示ホールなどからなるコンベンション・センター。午前9時30分の受付開始前から来場者が長蛇の列を作ったため、予定時間を繰り上げて入場受付を開始。早々に展示会場も賑わいを見せ始める。




 講演会場の国立大ホール。1階席、2階席、3階席を合わせるとおよそ5,000席という大きな施設で、温かいコーラル調の色彩が会場内を包み込んでいる。開演以降は1階席はもちろん、2階~3階席も多くの来場者で座席が埋まり、会場後方では立ち見で聴講する来場者の姿もあった。



【挨拶】楽天証券 代表取締役社長 楠 雄治氏「個人の売り、海外勢の買い越しという現在の売買状況は、アベノミクス初期の頃と同じ傾向だ」

 司会進行を務めるフリーアナウンサー 
叶内 文子さんの紹介で壇上に上がった楠氏は、冒頭で来場への御礼を述べた後、東証が毎週発表する「投資部門別売買状況」のグラフをスクリーンに投影し、「アベノミクスの初期の上昇の頃、国内の個人投資家が利益確定などの売りを先行させたなか、全体の売買の7割を占める海外勢は買い越していたが、トランプ相場以降の現在も同じような動きが確認できる。」とグラフを使って解説し、2017年の相場展開に期待感を示した。
 
 また、同社の昨年の取組を振り返り、「株の手数料を下げたので、改めて業界最安値水準であることを認識していただければ。」と述べたほか、「私的年金といえる確定拠出年金のサービスも始めた。海外ではかなり普及しており、例えば毎月2万円(年額24万円)拠出した場合、全額所得控除となり7万円が年末調整で返ってくるなど、税制メリットも大きい。」 とその特長を説明。さらに、IFA(金融商品仲介業)の事業者も協賛してブースを出展していることなども紹介して開演の挨拶を終えた。



【講演】東京大学名誉教授/学習院大学国際社会科学部教授 伊藤 元重氏「日本を取り巻くグローバル経済(米国、中国他)の現状と日本経済の行方」

 伊藤氏は、「人生には上り坂と下り坂ともうひとつ、「まさか」というのがある」として、トランプ氏当選の例をあげ、「今年も多くのまさかがあるかもしれない。」として、日本を取り巻く世界の政治、経済、国際情勢などについて自身の考えと見通しを語った。
 
【講演】東洋大学教授/慶應義塾大学名誉教授 竹中 平蔵氏「2017年日本経済の展望
米大統領選後の景気シナリオ-」
 
 続いての講演で竹中氏は、「昨年の英国のEU離脱、米トランプ大統領の誕生という序章を経て、2017年は一層「変化」がキーワードの年になり、欧州、中国を舞台に乱気流が起こる可能性がある。」として、経済や景気の現状と今後予想される世界情勢の大きな変化の可能性について持論を語った。




 昼休憩を挟んで午後の部に入ってからも個人投資家にお馴染の著名講師が次々に登壇し、2017年の見通しや投資戦略についての講演を行った。登壇者と講演タイトルは以下の通り。

【講演】楽天証券経済研究所所長 兼 チーフ・ストラテジスト 窪田 真之氏「2017年 日本株投資戦略」
【講演】セゾン投信 代表取締役社長 中野 晴啓氏「日本の金融立国化へ 成否を問う2017年~長期投資が主役の時代に!~」
【講演】ホリコ・キャピタル・マネジメント CEO 堀古 英司氏「2017年の米国経済・株式相場の見通し」





【特別講演】作家 五木 寛之氏「いまを生きる力」
 
 司会の叶内アナより、「1932年、福岡県に生まれ、戦後、北朝鮮より引き揚げ。早稲田大学文学部でロシア文学を学び、『蒼ざめた馬を見よ』で第56回直木賞受賞、『青春の門』で吉川英治文学賞を授賞・・・」と紹介された後、五木氏は時にホワイトボードも使いながら、戦後70年を生き抜いてきた一端を壇上で語り始め、「悲しみを知ってこそ真の喜びを知ることができる」として、生き抜いていくことの辛さの先にある未来を見据えることの大切さを講演で説いた。




【展示会場】休憩時間を中心に、終日賑わいを見せた出展ブース


 展示会場は商品・サービス別のブースやデモコーナー、特設セミナー会場、書籍販売、サイン会、協賛企業や提携するIFA(金融商品仲介業)事業者の出展など盛り沢山の内容で、終日にわたって多くの人で賑わった。
19,000円台を回復した株価を背景に、2017年の相場に期待する個人投資家の想いがそのまま展示会場の熱気に繋がったかのような光景だ。



 展示会場の一角に用意されたミニセミナー会場では、以下のセミナーが順に開催され、いずれも多くの来場者が聴講した。

ピクテ投信投資顧問 萩野 琢英氏「レジームの転換点におけるポートフォリオ戦略」
スパークス・アセット・マネジメント「清水 孝章氏「2017年日本株式市場の展望とスパークスの厳選投資戦略」
eワラント証券 小野田 慎氏「2017年の重要イベントの予習と荒れ相場を乗り切る投資アイディア」
三菱UFJ国際投信 佐々木 康平氏「ETF新しい潮流~クオリティに投資する~」
三井住友トラスト・アセットマネジメント 百瀬 順治氏「“配当貴族指数”を知っていますか?~新たな視点の株式インデックス投資~」
GAIA 中桐 啓貴氏「なぜ長期分散投資が上手くいかないのか?」
Good Moneyger 清水 俊博氏「アルゴリズムで景況分析!ロボ・アドバイザーで行う新しい運用提案」




 こうして丸1日を掛けて開催された新春講演会は無事終了し、同社のスタッフ全員が感謝の言葉を述べながら来場者を見送った。

 2016年11月に開催された同社の上半期決算説明会によれば、手数料体系の見直しや、「楽天証券ラップサービス(楽ラップ)」、個人型確定拠出年金サービスの提供開始に加え、低コストな投資信託など長期投資に適した商品を取り揃えることで、総合口座数は210万口座を突破。更に、豪州FXAsia Pty Ltdの100%株式を取得(プレス)し、香港に続き海外におけるFX事業を拡大、国内では新生銀行への楽天FXプラットフォームの提供を開始するなど店頭FX業界3位へ浮上した。IFA経由のビジネス(口座数は16,000超、預り資産残高は2,050億円超)も順調に増加するなど、事業領域と顧客層を着実に拡大したとしている同社の2017年の新たな取組とチャレンジに引き続き注目したい。

(取材、撮影:柴田 潔、村上 遥 /  記事、編集・制作:柴田 潔
 @株式会社グッドウェイ







11:06 | 取材:投資家向け

【免責事項】
サイト掲載情報の正確性、および完全性については最善を尽くしておりますが、その内容を保証するものではございません。また利用者が当サイト、およびサイトに関連するコンテンツ、リンク先サイトにおける一切のサービス等を利用されたことに起因、または関連して生じた一切の損害(間接的、直接的を問わず)について、当社、当サイト、投稿者および情報提供者は一切の責任を負いません。

Copyright © 2010- GoodWay Inc. All rights reserved.