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2017/09/12

【日本IBM】IBMとMIT、人工知能の共同研究を推進するためにMIT-IBM Watson AIラボを新設

| by:ウェブ管理者
[米国マサチューセッツ州ケンブリッジ - 2017年9月7日(現地時間)発]
IBM(NYSE:IBM)とマサチューセッツ工科大(MIT)は本日、IBMがMITと連携し、MIT-IBM Watson AIラボを設立するために、10年間にわたり2億4,000万ドルの投資を計画していることを発表しました。当研究所では、人工知能(AI)に関する基礎研究を行い、AIの潜在能力を引き出す科学的ブレークスルーの促進を目指します。このコラボレーションは、ディープ・ラーニング(深層学習)やその他の分野に関連するAIハードウェア、ソフトウェア、アルゴリズムを発展させ、ヘルスケアやサイバーセキュリティーなどの業界におけるAIの利用効果を高め、社会に与えるAIの経済的および倫理的な影響について研究することを目的としています。当研究所へのIBMの2億4,000万ドルの投資は、IBMとMITの研究員による研究を支援します。

この新しい研究所は、AIに関する過去最大級の長期的な産学連携のひとつとなります。米国マサチューセッツ州ケンブリッジに設立されるIBMの研究所には、100人を超えるAIに携わる研究員、大学教授、学生という人材を集めて、共同研究を推進します。当研究所は、MITのキャンパスに隣接しているマサチューセッツ州ケンブリッジのケンドール・スクエアにあるIBM Watson Health ならびにIBM Securityの本部と同じ場所に所在します。

当研究所の所長は、IBM Research バイス・プレジデントAI and IBM Q担当のダリオ・ギル(Dario Gil)とMIT工学部のアナンサ・P・チャンドラカサン(Anantha P. Chandrakasan)学部長が共同で務めます。IBMとMITは、以下のような複数分野でAIサイエンスとテクノロジーの限界を押し上げるための共同研究のアイデアの提案を、MITとIBMの研究員に求めることを計画しています。

AIアルゴリズム:機械学習と推論の能力を拡張するための高度なアルゴリズムの開発。研究者は、より複雑な問題に取り組み、堅牢な継続的学習からメリットを得るような、専門的なタスクに限定されないAIシステムを新たに開発します。また、ビッグ・データが利用可能な場合には活用する一方、限られたデータからも学習して人間の知性を拡張できる新しいアルゴリズムを開発します。

AIのための物理学:AIモデルの学習と導入について新しいアナログ・コンピューティングのアプローチを実現するような新しいAIハードウェア材料、デバイス、アーキテクチャーについて、また、量子コンピューティングと機械学習の組み合わせについて研究します。後者では、AIを利用して、量子デバイスの特性の調査と改善を支援します。また、機械学習アルゴリズムとその他のAIアプリケーションを最適化し、高速化するための量子コンピューティングの利用についても研究します。

AIの産業応用:IBM Watson Health and IBM Security本部とケンドール・スクエアは生物医学イノベーションの世界的な中心地にあることを活かし、ヘルスケアやサイバーセキュリティーなどの分野で専門家が利用する、新しいAIアプリケーションを開発します。このコラボレーションによって、医療データのセキュリティーとプライバシー、医療のパーソナライゼーション、画像解析、患者別の最適な治療方針などの分野で、AIの利用が検討されます。

AIのもたらす豊かさの社会的共有:MIT-IBM Watson AIラボでは、より広範な人々、国、企業に対して、AIがどのように経済的、社会的なメリットをもたらすことができるかを検証します。また、AIの経済的影響について研究し、AIがどのように生活を豊かにし、個々人の目標の実現を支援できるかを調査します。


原文はこちら
http://www-03.ibm.com/press/jp/ja/pressrelease/53130.wss

18:05 | IT:一般
 

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