この新しい研究所は、AIに関する過去最大級の長期的な産学連携のひとつとなります。米国マサチューセッツ州ケンブリッジに設立されるIBMの研究所には、100人を超えるAIに携わる研究員、大学教授、学生という人材を集めて、共同研究を推進します。当研究所は、MITのキャンパスに隣接しているマサチューセッツ州ケンブリッジのケンドール・スクエアにあるIBM Watson Health ならびにIBM Securityの本部と同じ場所に所在します。
当研究所の所長は、IBM Research バイス・プレジデントAI and IBM Q担当のダリオ・ギル(Dario Gil)とMIT工学部のアナンサ・P・チャンドラカサン(Anantha P. Chandrakasan)学部長が共同で務めます。IBMとMITは、以下のような複数分野でAIサイエンスとテクノロジーの限界を押し上げるための共同研究のアイデアの提案を、MITとIBMの研究員に求めることを計画しています。
AIの産業応用:IBM Watson Health and IBM Security本部とケンドール・スクエアは生物医学イノベーションの世界的な中心地にあることを活かし、ヘルスケアやサイバーセキュリティーなどの分野で専門家が利用する、新しいAIアプリケーションを開発します。このコラボレーションによって、医療データのセキュリティーとプライバシー、医療のパーソナライゼーション、画像解析、患者別の最適な治療方針などの分野で、AIの利用が検討されます。