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2016/10/07

【証券知識普及プロジェクト】10月4日「投資の日」制定20周年記念イベントとして、全国各地で講演会・セミナー開催をスタート!東京会場では田原 総一朗氏、伊藤 元重氏を招いて1,000名規模の講演会を東京国際フォーラムで開催!

| by:ウェブ管理者


 
日本証券業協会日本取引所グループ、各取引所(東証、大阪取引所、名証、福証、札証)、投資信託協会などで構成する「証券知識普及プロジェクト」は、2016年10月4日(火)の「投資の日」より、全国各地での「投資の日」記念イベント開催をスタートした。

 
「投資の日」が制定されて記念すべき20周年を迎えた本年、10月4日(火)には東京国際フォーラムで全国開催の皮切りとなる記念イベントが開催され、特別ゲストにジャーナリスト 田原 総一朗氏らの豪華著名人が多数招かれて、多くの来場者が会場を訪れるなど講演も盛況となった。

 プロジェクトを推進する「証券知識普及プロジェクト」は、長期的に証券知識の普及・啓発を図ることを目的に、学校における金融経済教育に役立つ各種学習教材の提供、一般消費者向けのセミナーや講演会の開催等、多岐にわたり活動している共同事業体で、より多くの人々に証券・金融市場に興味・関心を持ってもらうため、1996年に、「10(とう)」と「4(し)」の語呂合わせから10月4日を「投資の日」と定め、例年この日を中心に全国各地で各種イベントを実施している。



 受付を済ませ会場に入ると、プロジェクトのマスコットキャラクター「とうしくん」が愛嬌を振りまきつつ来場者をおもてなし。「ゆるキャラグランプリ2016」の「企業・その他部門」にエントリーしている「とうしくん」は、公式サイトのプロフィールによれば、勤め先は証券知識普及プロジェクト、誕生日は10月4日で、日本橋兜町生まれの男の子となっており、投資の経験や金融知識の有無などに関係なく、より多くの人に「投資」を身近に感じてもらいたい、という願いから生まれたマスコットキャラクターだという



【挨拶】日本証券業協会 会長 稲野 和利氏「少子高齢化の影響で社会保障制度にだけ頼った生活設計は困難になる一方、自らの努力で資産形成を行う環境は着実に整備されている。」

 開演冒頭の挨拶に立った稲野氏は来場の御礼を述べた後、「10/4を投資の日と定めたのは、1966年、今から20年前にさかのぼる。当時の個人金融資産は1,300兆円弱だったが、今年3月には1,700兆円を超え、この20年間で400兆円増加した。一方、日本銀行の資金循環統計によると日本の個人金融資産に占める有価証券の割合はこの20年間において13.6%から14.8%へとあまり大きな変化はない。」として、「この水準は米国の55%台の1/3以下、欧州の半分程度に過ぎない。」と語った。

 さらに「調査によると、人生におけるまとまった資金の支出の代表項目である子供教育費、老後の生活費などのための資金をすでに確保していると回答している割合は、2~3割程度にとどまっている」とし、「特に老後の経済は社会保障だけで生活を確保していくのは限界がある。一方で自らの努力で資産形成を行う環境は着実に整備されている。」として、NISA、ジュニアNISA、確定拠出年金を環境整備の代表例として利用促進への期待感を示した。




【挨拶】 金融庁 総括審議官 森田 宗男氏「少額からの投資や長期の積立投資については一般にはほとんど知られていないものと思われ、金融庁としても金融リテラシー向上への効果的な取組を推進していきたい」

  続いて後援を代表して挨拶に立った森田氏は、本会議で駆け付けることができなかった大臣政務官 武村 展英氏の代わりに挨拶させていただくと前置きした後、「老後および勤労世代の資産形成が重要な課題となるなか、長期の積立分散投資が有効と考えられる。」との認識を示した後、その理由として、「投資対象をグローバルに分散させることで、海外成長の果実を享受することが可能になり、リスクの分散にも繋がるほか、長期にわたって金融商品を保有することでリターンを安定化させる効果が期待できる。」ことだとした。

 また、金融商品の長期利用のためには金融リテラシーの向上が重要だとし、「今春の金融庁アンケートによれば投資を行いたくてもまとまった資金がないとの回答が7割程度もあった。さらに、投資の知識がないとの答えが5割、投資は怖いと回答した人が4割もいた。こうした結果をみると投資教育が改めて重要だと認識している。」として、「少額からの投資や長期の積立投資については一般にはほとんど知られていないものと思われ、金融庁としても金融リテラシー向上への効果的な取組を推進していきたい」として、NISAの積立対応の施策を例として挙げた。



【講演】東京大学名誉教授、学習院大学 国際社会科学部教授 伊藤 元重氏「これからの日本と私たちの投資」

 最初の講演に登壇した伊藤氏は、冒頭で金利計算による実例を示して投資(資産運用)の重要性を訴えた後、世界経済の見通し、日本経済の展望、財政健全化の戦略、成長戦略についてなど、分かり易く解説した。



【休憩】広報用ムービーに「ハマカーン」登場。ロビーではNISA相談コーナーも。

 休憩時間には、TV等でお馴染の「ハマカーン」が登場する広報用ムービーや注意喚起を促す動画がスクリーンに映し出される。また、ロビーではNISA相談コーナーも設置され、多くの来場者がメリットや仕組みについて、スタッフから説明を受ける。




【パネルディスカッション】知って驚き!金融リテラシー(知識・判断力)が身に付くと、日本はこう変わる!

 パネルディスカッションでは、ジャーナリストの田原 総一朗氏がモデレーター、著名人がパネリストとして登壇し、金融リテラシーや投資についての議論を中心に、内外の経済、政治、国際情勢など幅広いテーマについても意見が交わされるなど、白熱したトークがステージ上で繰り広げられた。(出演者は以下の通り。)

<出演者>
伊藤 元重氏(東京大学名誉教授、学習院大学 国際社会科学部教授)
崔 真淑氏(マクロエコノミスト、エイボン・プロダクツ(株)社外取締役)
パックンマックン(タレント)

<モデレーター>
田原 総一朗氏(ジャーナリスト)



 「投資の日」の公式サイトでは、様々な動画やイベント情報、メッセージ、クイズ、金融機関のセミナー案内など、様々な情報を閲覧できる。また、全国各地にお住まいの方は下記のWEBサイトからも地方開催のイベントスケジュールのチェックや申込ができるので、ぜひご覧いただきたい。

◎「投資の日」各種イベントの参加申込先:「e-104.net(イートーシ・ネット)
◎証券会社のセミナー紹介サイト:「わたしの街のセミナー・講演会」 


(取材、撮影、記事、編集・制作: 柴田 潔 @株式会社グッドウェイ )



15:10 | 写真:投資家向け




 

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