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2016/09/23

【金融庁/日本経済新聞社】金融庁の森信親長官による挨拶全文、組織、人材、システム等の経営の基本部分を含め、変革に向けた果断な意思決定を行っていくことが重要、金融、経済の発展につながるよう必要な環境整備に向けて、「FIN/SUM フィンテック・サミット」開催!

| by:サイト管理者

 2016年9月20日(火)~21日(水)、金融庁日本経済新聞社は、丸ビルホールにおいて、新たな経済成長の原動力となるベンチャーエコシステムの創出を目指すグローバルなプラットフォーム・イベント「FinSum フィンテック・サミットを開催した。



 9月20日(火)はアーリーステージのフィンテック・スタートアップ25社によるピッチ・ラン予選が行われ、9月21日(水)はフィンテックにおけるグローバルイノベーターや先駆者が繰り広げるパネルディスカッションやピッチ・ラン本選、大学生チームによるアイディアソン「アイデア・キャンプ」の表彰式などを含む「フィンサム・シンポジウム」が行われたほか、世界トップレベルのフィンテック起業家やメンターと直接対話ができる「A2 ワークショップ」など、フィンテック・イノベーションを存分に感じることができる盛りだくさんの内容が繰り広げられた。




 開会の挨拶は、麻生 太郎氏(副総理・財務大臣・金融担当大臣)岡田 直敏氏(日本経済新聞社 代表取締役社長)が登壇。

 麻生氏は、50年以上前のスタンフォードでの自身の経験とその後のシリコンバレーの形成に触れ、インターネットやスマートフォンが生活に浸透し、ワリカンもスマホでできるようになった今、銀行の支店もそのうち無くなり、スマートフォン1台が支店と変わらないものになるだろうとした。さらに今後技術が進み、フィンテックという言葉の通り、システムが変わり、時代が変わり、人も変わらざるを得ないと予測。時代に合わせて我々(金融庁)は対応を考えていかないとし、銀行法の改正をはじめ、背広の銀行のおじさんとジーパンのお兄さんと一緒に組み合わせて仕事をする機会を通じて新しいものが生まれている中、世間一般でこのことを理解していない人たちの不安や不信感を抱かれぬよう、テンポが速まっている分、広く理解されるための努力と説明の必要性を指摘。新しい発明をいかに現場で使えるようにし、世間に受け入れられ便利で愛されるツールにしていくため、アイデアだけでなく、アイデアをモノにする技術があってこそ、はじめて普及していくことができるとし、今回の「FinSum 」開催を機会にファイナンシャルテクノロジーが生活を大いに快適で便利にし、安心して生活できるようになることへの期待感を示した。

 岡田氏は、最近、毎日フィンテックに絡んだ記事が載らない日はないとし、フィンテックがもたらす変化に対する関心の高さに触れ、これからも日本および世界に向けて発信していきたいとした。一方、技術の進化が加速する中で新聞社も大きな変容を迫られているとし、フィンテックにおいて世界に劣後することなく、日本が金融分野でも世界をリードしていけるよう、今回の「FinSum 」での国内外トップの議論を通じた内容と成果に期待してほしいと締め括った。



 パネルディスカッション1 「アジアの金融とフィンテック~境界を超えて(Asian Finance & Fintech - Beyond Borders)」では、パネリストとして、ソプネンデュ・モハンティ氏(Monetary Authority of Singapore Chief FinTech Officer)、ファリダ・ペランジナンジン氏(インドネシア中央銀行 Director of Payments Systems Policy)、谷崎 勝教氏(三井住友フィナンシャルグループ 取締役)が登壇、田中 正明氏(PwC シニアグローバルアドバイザー)がモデレーターを務めた。



 パネルディスカッション2 「ブロックチェーン時代の夜明け(Dawn of the Blockchain Age)」では、パネリストとして、リカルド・コレイア氏(R3 APAC Products and Lab 代表)、松尾 真一郎氏(MITメディア・ラボ 研究員)、ダイアナ・ビッグス氏(Proof of Purpose CEO & UCLブロックチェーン技術研究所 産業連携統括部長)、村林 聡氏 (三菱UFJフィナンシャル・グループ 執行役専務 グループCIO)が登壇、山岡 浩巳氏(日本銀行 決済機構局 局長)がモデレーターを務めた。




 ピッチ・ラン本選(前半:Pitch Run Part I)では、SPIXII Cyrille Million氏(CEO & Co-Founder)、epiphyte Edan Yago氏(CEO)、CALL LEVELS Cynthia SIANTAR氏(Co-Founder)、兜予報(Kabuto Forecast)を提供する財産.net 荻野 調氏(代表取締役社長)、Domotz Partrizia Cozzoli氏(Co-Founder & COO)が登壇。

 野村證券賞および大和証券グループ賞は「
兜予報(Kabuto Forecast)」、損保ジャパン日本興亜賞は「Domotz」が受賞、受賞者およびスポンサー企業担当者から取り組みへの想いや表彰理由などが述べられた。



 パネルディスカッション3 「インシュアテック 次の本命はこれだ!(InsurTech - The next big thing?)」では、パネリストとして、ポール・キム氏(Noom Medical Director)、メーリ・クラウゼン氏(Inzmo CEO/Co-founder)、増島 雅和氏(森・濱田松本法律事務所 弁護士・パートナー)、ジョアキン・ヴォン・ボニン氏(Simplesurance Co-Founder and CFO)が登壇、ジョージ・ケッセルマン氏(Insurtech Asia Founder & CEO)がモデレーターを務めた。



 丸ビル1階のアトリウムにあるMARUCUBE(マルキューブ)では、両日にわたり最先端のフィンテック製品やサービスに触れることができる体験型の展示会「フィンテック・アイランド(Fintech Islands)」が催され、ブースでは最先端のフィンテック製品やサービスに触れることができ、金融機関やフィンテック関係者のほか丸の内を行き交う一般の潜在利用者を含め大勢が訪れ、興味深く質問する姿が広がった。




 ピッチ・ラン本選(後半:Pitch Run Part II)では、TAQANU Balazs NEMETHI(CEO)、Keychain Jonathan HOPE氏(Co-Founder & CEO)と三島 一祥氏(Co-Founder & COO)、gatecoin Thomas Glucksmann氏(Head of Marketing)、AgriLedger David DAVIS氏(Co-Founder)、coban を提供する LastRoots 小林 慎和氏(代表取締役CEO)、Open Trade Docs Roberto Capodieci氏(CEO)、Wirex Dmitry LAZARICHEV(Founder)が登壇。

 MS&ADインシュアランス グループ ホールディングス賞およびPwC賞は「AgriLedger」、IBM BlueHub賞は「coban / LastRoots」、三井住友フィナンシャルグループ賞は「Open Trade Docs」、SBIホールディングス賞は「Wirex」が受賞、受賞者およびスポンサー企業担当者から取り組みへの想いや表彰理由などが述べられた。




 パネルディスカッション4 「フィンテックエコシステムは持続するか?(Building a Sustainable Fintech Ecosystem)」では、パネリストとして、アディーザー・テジャニ氏(Technologist and Fintech Expert)、シァンタヌ・バグヴート氏(Impact Ventures UK ベンチャーパートナー)、マーカス・グニーク氏(Tryb Founder & CEO)、レヌ・バティア氏(SuperCharger Founding Partner & Co-founder)が登壇、シール・モノト氏(500 Startups フィンテックパートナー)がモデレーターを務めた。




 アイディア・キャンプ表彰式(Idea Camp Awards Ceremony)では、学生チームがパートナー企業が抱えるビジネス課題の解決を目指しそれぞれのアイデアを競い合った。日本生命賞は「Fujiwara Ippei Zemi」、第一生命賞は「TEAM SWAY」、明治安田生命賞は「WAseda Univ. Inoue Zemi 11th」、大和証券グループ賞は「Kaizen」、野村證券賞は「Kobayashi Zemi Team 1」が受賞、各チームのリーダーおよびスポンサー企業担当者から取り組みへの想いや表彰理由などが述べられた。



 パネルディスカッション5 「未来の金融~成功するコラボレーションのあり方(Future Finance - the Collaboration for Success)」では、パネリストとして、マノジ・カシャップ氏(PwC グローバル・フィンテック・リーダー)、タック・ロー氏(Zeroth.ai Managing Partner)、マービン・リャオ氏(500 Startups ベンチャーパートナー)が登壇、ケイヴァン・ペイマニ氏(TouchDown Ventures パートナー)がモデレーターを務めた。



 パネルディスカッション6 「地域金融とフィンテック(FinTech and Regional Finance)」では、パネリストとして、佐々木 大輔氏(freee 代表取締役)、辻 庸介氏(マネーフォワード 代表取締役CEO)、柴山 和久氏(ウェルスナビ Founder & CEO)、北尾 吉孝氏(SBIホールディングス 代表取締役執行役員社長)が登壇、滝田 洋一氏(日本経済新聞社 編集委員)がモデレーターを務めた。



 パネルディスカッション7 「伝統的金融機関の戦略(The Strategy of Traditional Financial Institutions - Turning Current Challenges into Future Opportunities)」では、パネリストとして、アンシュ・ジェイン氏(元ドイツ銀行 共同CEO)、佐藤 康博氏(みずほフィナンシャルグループ 取締役・執行役社長・グループCEO)、岩下 直行氏(日本銀行 フィンテックセンター長)が登壇、トム・ブライスワイト氏(フィナンシャル・タイムズ Lex Writer)がモデレーターを務めた。



 パネルディスカッション8 「公的セクターの役割と今後の課題(Public Sector - Present & Future Roles)」では、ピエール・グラメーニャ氏(ルクセンブルク 財務大臣)がビデオレターで出演、パネリストとして、ショール・デイビッド氏(英国貿易投資総省 フィンテックセクター スペシャリスト)、松尾 元信氏(金融庁 総務企画局参事官)、森下 哲朗氏(上智大学法科大学院 教授)が登壇、翁 百合氏(日本総合研究所 副理事長)がモデレーターを務めた。



 閉会の挨拶では、森 信親氏(金融庁 長官)が登壇。

 森氏は、登壇者や参加者へのお礼の言葉と共に、フィンテックは単なる金融サービスのIT化にとどまらず、ブロックチェーン技術、人工知能、ビッグデータの活用により、遠からず金融取引の仕組みや金融サービスの在り方を大きく変えていくと考えられるとし、金融庁としてはイノベーションを通じて、国民の生活にとってより安価で質の高いサービスを提供することは歓迎することであり、そのような観点から、利用者保護や不正の防止、システムの安定性に留意しながら、利用者利便や生産性の向上につながるようなイノベーションを促し、金融、経済の発展につながるよう必要な環境整備を行っていくとした。

 他方、既存の金融機関においてはこうしたフィンテックの進展に対して機動的に対応しなければ、金融ビジネスにおける競争力を失う恐れがあるとし、海外の金融機関においては自前主義にとらわれないオープンイノベーションの動きや、レガシーなシステムや組織を変革しテクノロジーの進展に先取的に対応する動きがみられることを挙げ、我が国においてもテクノロジーの進化を顧客にとっての付加価値の増大等につなげていくためにはオープンイノベーションを推進すると共に、既存の金融機関が組織、人材、システム等の経営の基本部分を含め、変革に向けた果断な意思決定を行っていくことが重要な課題となっていると指摘。今回の「FinSum 」において、世界各国の有識者や当局者から、各国における取組み、新たな金融技術がもたらす影響、伝統的金融機関の戦略、公的セクターの課題に関する議論などを行えたことはたいへん有意義なものとなったとし、金融庁としてもこの議論や知見を踏まえて金融の新しい時代を拓くべく必要な貢献をしていくと共に、来場者にとっても金融を取り巻く環境が急速に変化する中で、本日の議論が今後の金融の在り方を変える上で参考になれば幸いとし、全ての関係者へのお礼の言葉で締めくくった。




 イベントフィナーレでは、「FinSum フィンテック・サミット」の企画・運営・スピーカーなど関係者が壇上に集い記念撮影。二日間にわたる全てのプログラムを無事に終え、企画から準備・開催までの達成感と安堵が広がり、一同に笑顔が溢れる。

 政府、当局の強い意志が感じられる、国内外のフィンテック分野における第一人者によるシンポジウムに加え、誰でも立ち寄れるブース出展、学生の柔軟な発想を活かしたアイデアソン、スタータップピッチやワークショップなど、これまでにない規模のイベントFinSum フィンテック・サミットの開催に、心から敬意を表したい。



 FinSumアフターパーティーでは、「ICONIC(アイコニック)」に場所を移し、主催者とFinSumの登壇者、海外から参加したスタートアップ関係者が一堂に集まり、フィンテック談義に花を咲かせながら親睦を深めた。今回のFinSumを企画した金融庁 総務企画局 企画課 信用制度参事官室 企画官 神田 潤一氏より乾杯の挨拶、オペラを披露し喜びを分かち合った。



 世界的な潮流として注目と期待が高まるフィンテック。これまでの事業モデルの延長線上での価値創造が難しくなる中、非連続かつ新しい概念による課題解決と手法、発想による新サービスの創造が求められている。また、次々と変化・進化する環境下においてサービス価値の維持サイクルが短期化する中、いかに事業パイプラインを多重的かつ先進的なプロトタイプを通じて、先んじて顧客視点のサービスづくりに向けたチャレンジができるか。日本における金融機関、大企業、そしてベンチャーが一体となり、シリコンバレー流の「fail fast, learn quick, try a lot」の精神で新事業の創造プロジェクトに臨むことによって、日本の金融、経済の発展につながることに期待したい。

 グッドウェイは、1万人を超える金融機関、IT企業、メディア関係者とのネットワークを基盤に、未来の創造・共存共栄・エコシステムを目指すメディア・プロモーション・カンパニー。”日本経済の成長と国民生活の安定に寄与する「好循環」の実現、変化への対応と健全性の維持” の実現を目指し、金融とIT業界の最新情報の共有、カンファレンスの企画運営、海外視察ツアーの実施などを通じて、フィンテックを活用したヒトとビジネスのつながりを応援する「リレーションシップアドバイザー」を目指し、「FinSum フィンテック・サミット」のメディアパートナーとして、取組みの成果につながる応援活動を続けてまいります。

(取材、撮影、記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )




10:19 | 写真:金融・IT業界向け




 

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