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2020/01/17

【マネックスグループ】カタリスト投資顧問株式会社の設立 ~エンゲージメント投資の実現に向けて~

| by:ウェブ管理者
当社は、日本の資本市場の活性化ひいては企業セクターの活性化を目標として、上場企業に対する提案と対話(エンゲージメント)を通して投資リターンを追求する運用の実現を主たる業務とする、「カタリスト投資顧問株式会社」(以下、カタリスト投資顧問)を設立したのでお知らせいたします。
(カタリストとは、触媒・促進・きっかけなどを意味する英語:catalyst です)

東証一部上場企業の経常利益はバブル期に比して 3 倍弱、純利益 4 倍弱となるも、時価総額合計は 606 兆円から 657 兆円へと 1.1 倍程度にしかなっておらず(1989 年、2019 年比較、出所東証)、一方米ダウ平均は同期間に約 10 倍、日経平均株価は約 0.6 倍となっており、全般に日本株式市場の低迷が明らかです。マネックスグループはこの問題に主体的・積極的に取り組み、日本の資本市場の活性化を実現することが、ひいては企業セクター、社会・経済の活性化、全投資家の投資リターンの向上に繋がると信じています。

技術革新や競争環境の変化が速い中、企業がその環境の変化に即して素早く対応・変化することがかつてないほど重要になりました。その変化を実現するために外部の視点を導入することが肝要であり、これが政府が 2014 年以来推進してきたコーポレートガバナンス改革(*)の要諦です。そしてコーポレートガバナンスを促進する最も重要な触媒が、株主による企業に対するエンゲージメントです。日本におけるコーポレートガバナンス改革はここ数年かなり前進しましたが、その実現にはもうひと押しが必要であり、ここにエンゲージメント投資の重要性があります。
(*)日本版スチュワードシップ・コード(2014 年から)、コーポレートガバナンス・コード(2015 年から)など

また AI(人工知能)が極端なスピードで発達してきたことも、エンゲージメントを軸とした投資の重要性を高めています。AI は人間の数万倍以上の速さで人間と同等の分析をすることが可能なため、発表されている企業情報を他者よりも速く正確に分析して投資リターンを追求する手法は、競争優位性を持ちにくくなってきています。そこで、企業に投資した上でその企業に対して変化や改善を提案していくエンゲージメント投資こそ、AI 時代においてその重要性が高まってきています。

以上の環境の中で、マネックスグループにおいては、金融商品取引法に基づくカタリスト投資顧問による投資助言・代理業の登録の完了次第、エンゲージメント投資ファンドへの助言を開始することとしました。

原文はこちら
https://www.monexgroup.jp/jp/news_release/irnews/auto_20200115447120/pdfFile.pdf

15:07 | 金融:証券
 

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