式会社KDDI総合研究所(本社:埼玉県ふじみ野市、代表取締役所長:中村 元、以下「KDDI総合研究所」)は、暗号解読コンテスト「Challenges for code-based problems(注1)」において、1161次元の Syndrome Decoding in the Goppa-McEliece Setting(以下「SD」)問題を、世界で初めて(注2)解読しました。解読アルゴリズムの改良ならびに並列マルチスレッド環境に適した最適化を行い、解読処理の約250倍の高速化を達成しました。商用クラウドの8台の仮想PCでも、1台当たりの並列数を17,000,000とした解読を行うことで、10の48乗(=1京×1京×1京)通りの候補が存在し、総当たり方式による計算では1億年以上かかる(注3)1161次元のSD問題の解読を、約375時間で成功しました。本件に関連した研究成果について、2021年1月19日~22日にオンラインで開催される 「2021年暗号と情報セキュリティシンポジウム(SCIS 2021)」で発表を行う予定です。