金融&IT業界の情報サイト
 
 
 
写真レポート >> 記事詳細

2019/08/10

【JPBV】令和の時代の金融を我々はどのように再定義するか、「第一回 持続可能な地域金融フォーラム in 九州」開催!(共催:第一勧業信用組合、一般社団法人ゆずり葉、ちいきん会 協賛:肥後銀行、後援:九州財務局)

| by:サイト管理者


 2019年7月11日(木)、JPBV(価値を大切にする金融実践者の会)は、熊本県にある肥後銀行本店において、「第一回 持続可能な地域金融フォーラム in 九州」を開催した。(共催:第一勧業信用組合一般社団法人ゆずり葉ちいきん会 協賛:肥後銀行、後援:九州財務局





 第一部「第一回 持続可能な地域金融フォーラム in 九州」開会挨拶は、江上 広行氏(JPBV 事務局長、URUU 代表取締役)が登壇。感謝の言葉と共に、JPBV(The Japanese Practitioners for Banking on Values)が掲げる「価値を大切にする金融」を紹介、イベント開催の背景と狙いについて語った。



 講演「持続可能な地域金融について」 では、新田 信行氏(第一勧業信用組合 理事長、JPBV 議長)が登壇。最初に、顧客基盤、職員の気持ち、私たちの価値、について触れた上で、価値観の変化と金融の役割について、様々な産業と組み合わさることで価値を生み出す機能であるとし、GABV(The Global Alliance for Banking on Values)の6原則と活用について紹介。地域金融機関のあり方として、How、Whatの議論より、Whyが大事だとし、外部環境の変化(市場の複雑化、生活者パワーの強大化、変化のスピード、デジタル化)を迎える中、コアバリュー経営、金融機関同士がグローバルとローカルを金融でつなげる新たな分散型金融システム・プラットフォームの重要性のほか、組織文化、地方創生について私見を披露。最後に「バンカー」であることの誇りを持ち自らの仕事に全力で傾注しましょう、と締めくくった。



 「持続可能な地域金融の取り組みについて」では、笠原 慶久氏(肥後銀行 代表取締役頭取)が登壇。肥後銀行の企業理念として顧客価値、社会価値、行員価値の創造を挙げ、地域が持つ価値として4つの資本(経済、人間、文化、自然)を紹介。好循環サイクルを実現し、共通価値の創造と持続可能性の向上を目指していくとした。

 「金融庁の取組」では、島崎 征夫氏(金融庁 監督局 銀行第二課長)が登壇。若手職員による自主的な政策提案の枠組みである「政策オープンラボ(地域課題解決支援チーム)」や「ちいきん会」などの活動について紹介。新規性・独自性のある政策立案へとつなげていきたいとした。



 「九州財務局・地域密着型金融のプラットフォーム型活動」では、山本 義英氏(九州財務局 総務部長)が登壇。「地域金融ステージアップ・シンポジウム」や「くまもと活性化フォーラム」をはじめ、様々な開催イベントについて紹介した。

 「ゆずり葉」では、清水 菜保子氏(一般社団法人ゆずり葉 代表理事)が登壇。人と人、人と自然のつながりある未来を「温かいお金」の循環を通じて実現していくとし、地域密着のクラウドファンディングのプロジェクトについて紹介した。



 パネルディスカッションでは、新田 信行氏(第一勧業信用組合 理事長、JPBV 議長)、笠原 慶久氏(肥後銀行 代表取締役頭取)、島崎 征夫氏(金融庁 監督局 銀行第二課長)、山本 義英氏(九州財務局 総務部長)、清水 菜保子氏(一般社団法人ゆずり葉 代表理事)がパネリストとして登壇。モデレーターは江上 広行氏(JPBV 事務局長、URUU 代表取締役)が務めた。

 パネルでは、金融機関にとって利益ではない価値は何か、どんな地域や世界、未来をつくりたいか、地域金融機関の機能、リーダーシップなどについて、それぞれの意見が披露された。







 第二部「対話のワークショップ」は、肥後銀行 紺屋町支店に会場を移して開催。冒頭に、末吉 隆彦氏(クウジット 代表取締役社長)より、「笑顔計測」について紹介。江上 広行氏(JPBV 事務局長、URUU 代表取締役)と清水 菜保子氏(一般社団法人ゆずり葉 代表理事)が進行を務めた。





 グループディスカッションでは5つのテーマに別れ、取り組みの説明や意見交換が行われた。

 2. 地域の再生可能エネルギー(自然と未来株式会社
 3. 産地とつながるオーガニックライフ(ナチュラル&ハーモニック ピュアリィ
 4. 中山間地と元気高齢者(みさとまるごと山菜ファーム推進委員会)
 5. 安全な食 × コミュニティ(人と自然と地域がつながる交流空間 ちゃぶ台



 最後に、参加者それぞれが感じた「WorldShift(上下に「いま」と「みらい」を書き、こんな世界からこんな世界にしたい、こんな自分からこんな自分になりたい)」を宣言し、全員で記念撮影が行われた。





 第三部「懇親会」は、ナチュラル&ハーモニック ピュアリィにおいて開催。笠原 慶久氏(肥後銀行 代表取締役頭取)より乾杯の挨拶。大野 隆氏(肥後銀行 経営企画部 サステナビリティ推進室長)が進行を務めた。



 最後に、新田 信行氏(第一勧業信用組合 理事長、JPBV 議長)より閉会の挨拶。一本締めで締めくくった。



 JPBV(The Japanese Practitioners for Banking on Values)(価値を大切にする金融実践者の会)は、日本において「価値を大切にする金融」を広めていきたいという願いを持つ有志によって設立され、金融機関会員や金融サポーター会員と共に、「価値を大切にする金融」をテーマにしたワークショップを開催している。続可能な社会・経済・環境の発展をもたらすために「お金」という手段を活用し、「よい社会を未来に残したい」という願いを持ち、その潜在能力を発揮できるコミュニティを形成し、社会課題の解決する機会を生み出していくというJPBVの今後の取り組みと展開に注目したい。

(取材、撮影、記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )




09:06 | 写真:金融・IT業界向け




 

【免責事項】
サイト掲載情報の正確性、および完全性については最善を尽くしておりますが、その内容を保証するものではございません。また利用者が当サイト、およびサイトに関連するコンテンツ、リンク先サイトにおける一切のサービス等を利用されたことに起因、または関連して生じた一切の損害(間接的、直接的を問わず)について、当社、当サイト、投稿者および情報提供者は一切の責任を負いません。

Copyright © 2010- GoodWay Inc. All rights reserved.