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2016/01/12

【G-MAC(ICSコンベンションデザイン)】サイバーセキュリティに対する取組みとリスク管理とは、「金融リスクマネジメントフォーラム2015/金融サイバーセキュリティフォーラム2015」開催!

| by:サイト管理者


 2015年11月12日(木)、ICSコンベンションデザインは、JPタワー ホール&カンファレンスにおいて(G-MAC Conference)シリーズ「金融リスクマネジメントフォーラム2015/金融サイバーセキュリティフォーラム2015」を開催した。当日は、都銀、地銀、証券会社、運用会社、保険会社等の金融機関における経営から実務担当者まで幅広い参加者が訪れ、企業価値向上のための統合的リスク管理とサイバーセキュリティの実効性について、当局や第一線で活躍する専門家による解説が行われた。



 会場となったJPタワー ホール&カンファレンスは東京駅にほど近い場所にあり、アクセスは良好。今回は「金融リスクマネジメントフォーラム2015」と「金融サイバーセキュリティフォーラム2015」の2つのイベントが同時開催され、オープニング基調講演以外はリスクマネジメントとサイバーセキュリティの2つのテーマでそれぞれの会場に別れ、同時進行で進められた。



 オープニング基調講演「金融分野のサイバーセキュリティ強化に向けた金融庁の取組みについて」では、金融庁 総括審議官 小野 尚氏が登壇。
サイバーセキュリティをめぐる現状と金融分野における5つの取組方針(建設的な対話と一斉把握、情報共有の枠組みの実効性向上、業界横断的演習の継続的な実施、人材育成、態勢構築)について解説した上で、平成27事務年度の金融行政方針と主なポイント、監督指針の改正と金融機関の経営層に求められる認識と今後の目指す姿について述べた。



 講演「プライシング原則、リスク管理ベストプラクティスおよび規制対応がもたらす、国際的な銀行におけるデリバティブ評価調整(xVA:Value adjustment)実務について」では、サンガード・ジャパン キャピタル・マーケッツ リスク戦略部 シニア・バイス・プレジデント ジョナサン・ベリーマン氏(上写真左)が登壇、「迫り来るサイバー脅威と防衛策のアーキテクチャ」では、フォーティネットジャパン 副社長 兼 マーケティング本部長 西澤 伸樹 氏(上写真右)が登壇した。




 ランチブレイクでは、ビュッフェと飲み物が用意されたほか、展示会場には、サンガード・ジャパンフォーティネットジャパンA10ネットワークス日立システムズのブースが並び、参加者へのデモンストレーションや意見・情報交換する様子が広がった。



 パネルディスカッション「金融規制対応におけるLessons Learnedとストレステストへの備え」では、パネリストとして、三菱UFJフィナンシャル・グループ リスク統括部 副部長 勝藤 史郎 氏、野村ホールディングス 執行役員Deputy CRO 中田 裕二 氏、東京海上日動火災保険 経営企画部 次長 五十嵐 英知 氏、Celent シニアアナリスト 柳川 英一郎 氏が登壇、プライスウォーターハウスクーパース 金融サービス事業部 パートナー 栁澤 文武 氏がモデレータを務めた。



 ショートプレゼン&トークセッション「今世界の金融機関で何が起きているのか?~グローバル最新情報と国内金融機関の動向~」では、パネリストとして、アフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)IT業務統括部 担当部長 神保 行宏 氏、大和証券投資信託委託 業務企画部 担当部長 高橋 博 氏、みずほフィナンシャルグループ データマネジメント部 部長 高橋 達浩 氏が登壇、プライスウォーターハウスクーパース サイバーセキュリティセンター パートナー 山本 直樹 氏がファシリテーターを務めた。



 講演「包括的なストレステストの実現と経営管理ツールとしての活用」では、SAS Institute Japan ソリューションコンサルティング本部 RIグループ マネージャー 長谷川 大地 氏(上写真左上)が登壇、講演「グローバル時代におけるサイバーセキュリティと経営課題について」では、日立システムズ ネットワークセキュリティサービス事業部 CSIRTセンタ 主任技師 CISSP ,JGISP, CISA, PMP 佐々木 慎一 氏(上写真右上)が登壇、講演「経営層のためのリスクの可視化~米国金融機関はツールをこう使う」では、EMCジャパン RSA事業本部 事業推進部 ビジネスディベロップメントマネージャー 松島 伸恵 氏(上写真左下)が登壇、講演「不正取引の最新動向とグローバルの金融機関の対策から学ぶ~より複雑化するオンライン不正取引を検知する3つのポイント~」では、The 41st Parameter Inc., Japan カントリーディレクター 杉山 勇太 氏(上写真右下)およびNTTデータ ITサービス・ペイメント事業本部 カード&ペイメント事業部 課長代理 川村 哲也 氏(写真なし)が登壇した。



 講演「成功企業にみるデータガバナンス高度化の要諦-欧米金融機関による先進事例の紹介-」では、野村総合研究所 ホールセールソリューション企画部 上級コンサルタント 羽生 恵令奈 氏(上写真左上)が登壇、講演「社を挙げた標的型攻撃への体制構築のススメ」では、NRIセキュアテクノロジーズ テクニカルコンサルティング部 コンサルタント 寺村 亮一 氏(上写真右上)が登壇、講演「保険会社の経営陣・ガバナンスとERM」では、スタンダード&プアーズ・レーティング・ジャパン 金融法人および公的部門格付部 主席アナリスト 田中 玲奈 氏(上写真左下)が登壇、講演「演習による実効性の向上―国際連携・官民連携による演習の重要性:世界、そして日本の実態とは」では、名古屋工業大学大学院 教授 内閣サイバーセキュリティ戦略本部・重要インフラ専門調査会 会長 渡辺 研司 氏(上写真右下)が登壇した。



 終日に渡る講演、パネルの終了後、ネットワーキングドリンクレセプションが催され、講師を交えて参加者同士が意見を交わし合った。

 今回のフォーラムを通じて、当局が今後の目指す姿として掲げている、サイバー攻撃に対する金融機関自身による「自助」、金融庁等の当局の支援による「公助」、そして情報共有機関を活用した「共助」による官民一体のサイバーセキュリティ対策の向上に向けて、金融業界における連携の強化と積極的な参画につながることに期待したい。

(取材、記事、編集・制作、撮影:GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ





08:13 | 写真:金融・IT業界向け




 

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