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2019/05/22

BS11 Research Memo(8):今下期に前年同期比増収を達成できるかに注目

| by:ウェブ管理者
*15:08JST BS11 Research Memo(8):今下期に前年同期比増収を達成できるかに注目
■今後の見通し

1. 2019年8月期通期見通し
日本BS放送<9414>は2019年8月期の連結業績について、売上高14,000百万円(前期比12.1%増)、営業利益2,005百万円(同17.4%減)、経常利益2,005百万円(同17.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,400百万円(同15.6%減)と増収減益を予想している。

また、BS放送事業からの収益をより正確に反映する個別業績については、売上高13,500百万円(前期比12.4%増)、営業利益2,000百万円(同17.2%減)、経常利益2,000百万円(同17.4%減)、当期純利益1,400百万円(同16.2%減)を予想している。

連結業績予想、個別業績予想ともに、期初予想から変更はない。

今第2四半期決算において売上高は計画を下回って着地した。それにもかかわらず通期予想を期初予想から据え置いた結果、個別業績の場合、通期売上高見通し達成には今下期の売上高は7,748百万円(前年同期比27.9%増)が必要となる。達成可能性はゼロではないとはいえハードルが非常に高いことは事実であり、売上高については今通期ベースでも計画に未達となる可能性は視野に入れておくべきだろう。

その上で、売上高の数値の計画比達成・未達以外の評価軸を別に有しておくべきと弊社では考えている。この点について弊社では、今第2四半期に前年同期比減収となった売上高が、今下期において前年同期比増収を回復できるかどうかが最初の評価軸になってくると考えている。同社が売上高(スポンサー収入)の成長を最大の経営目標に据えているためだ。増収率の高低はその次の評価ポイントとなろうが、下期の増収で上期(第2四半期)の減収を吸収して通期ベースでも前期比増収を回復することができればポジティブと評価して良いのではないかと現状では考えている。

利益については、売上高とは逆に、今下期のハードルは期初時点よりも低下した状況にある。同社の費用コントロール力の高さはこれまでの実績で証明されている。今下期において売上高が上記のような展開になれば、利益面では期初計画を達成する可能性は十分高いと弊社では考えている。

2019年8月期通期の連結業績は、基本的には個別業績の動向に左右されるものの、連結子会社2社の収益規模については、現在の通期予想には保守的に織り込まれていると弊社ではみている。今第2四半期の売上高の連単差は324百万円だった。子会社2社の事業は学校や図書館向けの本の販売であり、同社の決算期の下期に需要期を迎えることになる。したがって通期ベースでの売上高は現状の会社予想における連単差である500百万円を超えてくる可能性が高い。もっとも、同社の業績評価は個別業績ベースになると考えられ、連結子会社を理由とする上振れがあったとしても、市場は強い反応を示さないとみている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)


《MH》

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