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2021/12/13

【Fintech協会】未来にあるべき姿に向かい、進むべき方向性を模索、「FINTECH JAPAN 2021 ~Next Fintech 2021~」開催!

| by:ウェブ管理者

 2021年12月3日(金)、一般社団法人Fintech協会は、「FINTECH JAPAN 2021 ~Next Fintech 2021~」を、KABUTO ONE(リアル会場)とEventHub(オンライン配信)のハイブリッドで開催した。



 会場となったKABUTO ONEは日本橋茅場町の新たなランドマーク。受付での体温チェックやマスク着用、飛沫防止パネルなど、感染症対策を実施し、会場内は空間を空けて座席を設置。進行は、野中 瑛里子氏(Fintech協会 事務局長)が務めた。



 開会にあたり、沖田 貴史氏(Fintech協会 代表理事会長、ナッジ 代表取締役)より開会の挨拶。お礼の言葉と共に、昨年の完全オンライン開催から、今年は兜町の新たなランドマークとして完成したKABUTO ONEをメイン会場としてハイブリット開催とすることができたことへの喜びの言葉を述べ、当初はカジュアルなミートアップから始まり規模や業種を越えた交流・ディスカッションの場として開催している「FINTECH JAPAN」の経緯について紹介。コロナの影響が続く中、社会や人々の行動変容はとても大きく、イノベーションを起こしていく立場として、様々な議論から学ぶだけでなく対話・交流を通じて理解を深め、未来に進んでいく実践のきっかけとなることをプレーヤーの一人として楽しみにしているとした。

 続いて、牧島 かれん氏(デジタル大臣、行政改革担当大臣、内閣府特命担当大臣(規制改革))の特別ビデオメッセージでは「FINTECH JAPAN 2021」開催にあたり、Fintechエコシステムを成長させるために業界の最前線を走る起業家や有識者が、それぞれが果たす役割やそこにある課題、そして将来の方向性についてディスカッションとコラボレーションを促進する場として、広く一般に向けて催される趣旨に賛同するとし、お祝いの言葉を述べた。その上で、デジタル庁のミッションに触れ、デジタル社会は、Present Push(現在の延長で設計)ではなく、Future Pull(未来のあるべき姿から逆算)し、今やるべきことを考える必要があるとし、今回のテーマに関連する取組みとして、マイナンバー/マイナンバーカードの活用電子インボイスの推進企業間取引のデジタル化について紹介した。

Panel 1 企業間取引と決済の融合がもたらすエコシステム



 パネル「企業間取引と決済の融合がもたらすエコシステム」では、パネリストとして、幸松 大喜氏(キャディ 装置事業部 事業部長)、丸山 弘毅氏(Fintech協会 常務理事、インフキュリオン 代表取締役社長)、木村 康宏氏(Fintech協会 代表理事副会長、freee  執行役員 社会インフラ企画部長)、モデレーターとして、大久保 光伸氏(デジタル庁 国民向けサービスグループ 兼 IPA DADC プロジェクトマネージャ)が登壇。

Panel 2 デジタルマネーの近未来



 パネル「デジタルマネーの近未来」では、パネリストとして、時田 一広氏(ディーカレット 代表取締役社長)、鳩貝 淳一郎氏(日本銀行 決済機構局 フィンテックグループ長 兼 デジタル通貨グループ 企画役)、北澤 直氏(Coinbase 代表取締役)、玉川 英資氏(金融庁 企画市場局 総務課 デジタル・分散型金融企画室長)、モデレーターとして、瀧 俊雄氏(Fintech協会 アドバイザー、マネーフォワード 執行役員 サステナビリティ担当 CoPA(Chief of Public Affairs) Fintech研究所長)が登壇。

Panel 3 金融とデジタルでエンドユーザの生活がどう変わるか


 パネル「金融とデジタルでエンドユーザの生活がどう変わるか」では、パネリストとして、小野沢 宏晋氏(GMOあおぞらネット銀行 執行役員/企画・事業開発グループ グループ長)、増田 剛氏(ブロックチェーンハブ 代表取締役社長、日本セキュリティトークン協会 代表理事)、木村 雅則氏(大日本印刷 情報イノベーション事業部 PFサービスセンター デジタルトラストプラットフォーム本部 企画開発第2部 部長)、モデレーターとして、肥後 彰秀氏(Fintech協会 理事、TRUSTDOCK 取締役)が登壇。

Panel 4 スタートアップのスケーラビリティと社会へのインパクト


 パネル「スタートアップのスケーラビリティと社会へのインパクト」では、パネリストとして、杉江 陸氏(Paidy 代表取締役社長 兼 CEO)、鷹取 真一氏(Kyash 代表取締役 CEO)、青栁 直樹氏(メルカリ 上級執行役員 兼 メルペイ代表取締役 CEO 兼 メルコイン 代表取締役 CEO)、モデレーターとして、堀 天子氏(Fintech協会 常務理事、森・濱田松本法律事務所 パートナー弁護士)が登壇。

Panel 5 SDGs Fintech


 パネル「SDGs Fintech」では、パネリストとして、藤井 達人氏(日本マイクロソフト エンタープライズ事業本部 業務執行役員 金融イノベーション本部長、日本ブロックチェーン協会 理事)、渡慶次 道隆氏(ゼロボード 代表取締役)、蒋微筱(ジャン・ウェイシャオ)氏(アントグループ アリペイジャパン カントリーマネージャー)、モデレーターとして、貴志 優紀氏(Fintech協会 理事、Plug and Play Japan  Director, Fintech Japan)が登壇した。



 中締め挨拶は、三浦 知宏氏(金融庁 総合政策局参事官 組織戦略監理官 フィンテック室長)が登壇。お礼の言葉と共に、非金融との融合や、ESG/カーボンニュートラルなど、社会課題の解決など重要なキーワードが増え盛り上がるFintechを取り巻く環境変化について紹介。その上で、利用者保護とイノベーションを両立させるためには、規制監督と事業者支援の適切なバランスが必要だとし、より良い事業環境を作るためにも、金融庁 FinTech室としては、国内外を問わず、現場で起きていること、起ころうとしていることを、ビジネスサイドにいる皆さんと対話を積み上げていきたいと語った。また、当局の考えていることを知っていただくことで事業者にとってヒントになるよう、日頃よりFinGATEFINOLABにいるので、お互いで声をかけ合い、Fintechが世の中に付加価値を健全に生み出していくためのお手伝いをしていきたいと語り、締めくくった。

スタートアップ・ピッチバトル 



 スタートアップ・ピッチバトルは、KABUTO ONE会場で最終選考企業6社によるピッチが行われ、その様子は1階アトリウムのキューブ型大型LEDディスプレイ「The HEART」にも配信された。

 <登壇者(ピッチスタートアップ)>
  小林 嶺司氏(HAKKI AFRICA ファウンダー/ CEO)
  齋藤 舞氏(MEME 代表取締役)
  村田 大輔氏(クラウドローン 代表取締役)
  浅川 太貴氏(PROTOSURE Local Representative)
  児玉 隆洋氏(ABCash Technologies 代表取締役社長)
  辻村 瑞喜氏(Credify Business Development Manager)

 <審査員>
  柴田 誠氏(FINOLAB Head of FINOLAB, Chief Community Officer)
  西井 健二朗氏(セブン銀行 戦略事業部長、執行役員セブン・ラボリーダー)
  藤井 達人氏(日本マイクロソフト エンタープライズ事業本部 業務執行役員 金融イノベーション本部長、
         日本ブロックチェーン協会 理事)
  岡部 一詩氏(日経FinTech 編集長)



「「信用スコアリング」を独自開発中古車マイクロファイナンス」
 小林 嶺司氏(HAKKI AFRICA ファウンダー/ CEO)

「次世代の大人が今の大人よりも上手にお金を管理できる」
 齋藤 舞氏(MEME 代表取締役)



「個人と銀行の融資をなめらかにつなぐ国内初のレンディングプラットフォーム」
 村田 大輔氏(クラウドローン 代表取締役)

「ノーコード保険プラットフォーム」
 浅川 太貴氏(PROTOSURE Local Representative)



「中立的な金融教育で日本のFinancial Wellnessの向上に貢献します」
 児玉 隆洋氏(ABCash Technologies 代表取締役社長)

「Unleash the power of EMBEDDED FINANCE」
 辻村 瑞喜氏(Credify Business Development Manager)

審査中 スポンサーセッション


 スポンサーセッションでは、FINOLABOより金融イノベーションの祭典「4F 2022 -RECOVERY-」の紹介、続いて、瀧下 孝明氏(ACSiON 取締役)より「セブン銀行グループ株式会社ACSiON(アクシオン)のサービスご紹介」が行われた。

スタートアップ・ピッチバトル 審査発表

 厳正な審査の結果、ピッチバトルの受賞社は以下の通り。


 <優勝>
  「「信用スコアリング」を独自開発中古車マイクロファイナンス」
   小林 嶺司氏(HAKKI AFRICA ファウンダー/ CEO)



 <準優勝>
  「中立的な金融教育で日本のFinancial Wellnessの向上に貢献します」
   児玉 隆洋氏(ABCash Technologies 代表取締役社長)

 <審査員特別賞>
  「次世代の大人が今の大人よりも上手にお金を管理できる」
   齋藤 舞氏(MEME 代表取締役)



 その後、スタートアップ・ピッチバトルの登壇者と審査員による記念撮影が行われた。


 全てのプログラミが終わり、業種を超えた交流やディスカッションなど、終日にわたり盛りだくさんのプログラムが催された「FINTECH JAPAN 2021 ~Next Fintech 2021~」は無事に閉幕した。

 日本を起点として、人々のあまねく生活、事業活動の向上に貢献するべく、ユーザーに寄り添った新たな金融サービスを社会に実装することをミッションに掲げるFintech協会。今後の活動と展開に注目したい。

(記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )






15:21 | 取材:金融・IT業界向け

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