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2021/01/02

【グットウェイ×トップファン】「山梨県活性化プロジェクト」で中心的に活動されている 市川 雄資さん、稲生 えりさん、髙村 ゆうさん(山梨の活性化に取り組む方々のご紹介 vol.4)

| by:サイト管理者

学生団体トップファンの高村 大夢と申します。トップファンは、「山梨をもっと楽しく」をスローガンに、自分たちや自分たちに関わる人たちのファンを増やし、山梨を活性化させる学生団体です。山梨を構成する企業・団体や個人のトップファン(ファンの中の上位の人)を増やすことが山梨の活性化につながると考え、学生メンバーが「企業や行政、個人に自分たちで企画・提案を行い実行する団体」として活動を行っており、グットウェイとはリージョナル・パートナーとして提携しています。

それに伴い、グットウェイとトップファンのコラボレーション活動のひとつとして、「山梨県活性化プロジェクト」で中心的に活動されている方々を取材し、グットウェイのホームページに記事を掲載させていただくことになりました。山梨県の活性化に取り組む方々の活動を勉強させていただきながら、ご紹介してきたいと思います。

今回は「山梨県活性化プロジェクト」で中心的に活動されている 市川 雄資さん、稲生 えりさん、髙村 ゆうさんを取材させていただき、それぞれの活動や山梨の「くらし」、そして「山梨県活性化プロジェクト」の取組みについてお話をうかがいました!

市川 雄資 さん山梨県身延町出身。大学で韓国語に出会い、4年生で1年間語学留学。大学卒業後都内で就職し、2018年に山梨で行政書士事務所を開業し「ビザサポート山梨」を運営。外国人の在留資格に関する業務が専門。山梨県活性化プロジェクト代表。
稲生 えり さん福岡県出身。熊本の短大を卒後後、福岡で5年間看護師として働く。その後は、東京・オーストラリアなど中心とした旅人生活を送った。数年間、東京で活動し、甲府へ移住。「こうふぐらし研究所」所長として活動を行う。山梨県活性化プロジェクト発足時からのメンバー。
髙村 ゆう さん外資系の広告代理店でのアルバイトや、就職した会社では世界を転々として活動。プライベートバンク勤務後、日本とハワイの二拠点生活を経て、甲府に移住。「こうふぐらし研究所」や「八ヶ岳チーズケーキ工房」で活動を行う。山梨県活性化プロジェクト発足時からのメンバー。


行政書士としての活動と山梨県活性化プロジェクトの立ち上げについて



高村:市川さんの行政書士としての活動で「ビザサポート山梨」というものがありますが、どういったことをやられているんですか?

市川:外国人の方が日本に住むためには在留資格が必要になるのですが、在留資格取得をサポートするお仕事をしています。ビザとは厳密には「査証」のことを指しますが、世間では在留資格という意味合いでも使われています。

高村:ビザ=在留資格ではないのですね!初めて知りました。
行政書士のお仕事の中で「ビザ」に特化した理由は何だったんですか?

市川:2018年に山梨へ戻ってくることになるのですが、当時自分が30歳を目前にしていて、人生の中で自分のやりたいことはなんだろうと見つめ直すタイミングがありました。その時に、大学時代の韓国留学が一番面白かったと感じ、外国人の方と関われる仕事を今後していきたいと考えました。そのような軸で色々な仕事を調べて、行政書士という仕事が外国人の方のビザを扱えるということで勉強をスタートしました。

高村:韓国留学した時の経験が大きく影響したんですね。韓国ではどのように過ごされていたんですか?

市川:語学留学で韓国へ行ったので、韓国語学校へ通っていました。授業が9時から13時ぐらいまでで、その後は自由時間でした。夕方まで課題をやり、夜になると外国人の友人たちと街で飲み歩くというような生活を送っていました。韓国は娯楽施設が少なく、居酒屋やバーなどでよく遊んでいましたが、この遊びの中で日本とは違う文化などを学べたと思います。

高村:韓国語を勉強しながら色々な国の方とも交流した日々が、思い出として残っているんですね。市川さんは「山梨県活性化プロジェクト」の代表でもありますが、このようなグローバルな視点から山梨というローカルな視点へ向かったきっかけはなんだったんですか?

市川:実は山梨に戻るタイミングで、外国人の方に関わる仕事がしたいことと同時に、出身である身延町のために何かしたいということも思っていました。近年の身延町は空き家が多くなっていたり過疎化が進んでいて、とても寂しく感じていました。しかし、行政書士の道を選んだので地域活性のような活動ができていませんでした。そんな時に財務省の小林さんという方と出会いお話しをする中で「山梨県活性化プロジェクト」をスタートさせることになりました。

高村:山梨に戻ってくるタイミングで既に両方の視点を持たれていたんですね。スタートしてから約2年経つ「山梨県活性化プロジェクト」ですが、これまでやってみてどうでしたか?

市川:活動はスタートして進んでいる状況ですが、明確な目的をまだ設定していないので今後はこの部分を設定していきたいと考えています。また最近は、参加者の方が増えてきていてメンバーにも恵まれていると感じています。

高村:山梨県活性化に取り組みたいという同じ想いを持った方々が集まる場所となっているんですね。自分も参加させていただいていますが、そのような想いが皆さんから伝わってきます。ありがとうございました。


こうふぐらし研究所の活動と甲府に移住したきっかけについて



高村:次に稲生さん、髙村さん、よろしくお願いします。お2人が活動している「こうふぐらし研究所」の活動内容と名前に込められた想いを教えてください!

稲生:設立のきっかけは2人が甲府へ移住してきたことです。2人とも「甲府は良いところだな!」と思って移住してきたので、それを他の人にも広めていくような活動をしています。まずは自分たちが楽しむということを主体に置いて考え活動がスタートしていったこともあり、こうふ(甲府)+こうふく(幸福)+くらし(暮し)をつないだ「こうふぐらし研究所」という名前を付けました。

高村:込められた意味と活動がマッチしていてすごく覚えやすい名前ですね。
お2人が「甲府」へ移住を決めた理由はなんだったんですか?

稲生:甲府へ移住する前は東京で暮らしていました。東京での暮らしも魅力的でしたが、違うものも良いなと感じ始めたタイミングで旅行をしようと思いました。そこで、山梨県に行ったことがなかったので行ってみようと思い、たまたま降り立ったのが甲府でした。これが甲府との出会いとなりました。

髙村(ゆう):私も甲府へ移住する前は東京に住んでいました。元々出かけるのが好きで色々なところへ行っていましたが、山梨県は通過するばかりでした。山梨県は食べ物が美味しく、空気や水がキレイで東京からも近いということで、稲生と決めました。東京や関東圏の人の中だと、八ヶ岳や清里が有名でそちらの地域に行くことが多いと思います。しかし私たちは、ある程度の大きな都市で生活がしやすく、県内のどこでも約1時間ほどで行くことができる「甲府」に魅力を感じました。

高村:甲府が都市機能があって生活しやすく、リゾートや田舎へアクセスしやすい地域という視点は持っていませんでした。都内で暮らされていたならではの視点で、新しい視点で見ることができました。その甲府の名前が入ったプロジェクト「こうふシンボル500」を活動とは、どんなプロジェクトなんですか?

稲生:このプロジェクトは甲府開府500年に合わせて、デザインから甲府がもっと好きになる冊子「コウフシンボル500」の制作をしていくというものです。開府500年をさかのぼり、甲府に存在してきた新旧のシンボル(紋章・マーク等)500個のデザインとそのストーリーを収集し、それらを冊子にまとめていきます。甲府に来て間もない頃に、「何か甲府の役に立ちたい」「来て良かった」と自分でも思い、甲府の人たちからも思ってもらいたいと感じてスタートしました。

高村:甲府市の「こうふ開府500年記念事業企画提案事業」にも認定されていますね。デザインに目をつけたのはどんなきっかけがあったんですか?

稲生:甲府に暮らし出した当初はお店の名前が全然わかりませんでした。カタカナの大きな文字が赤いリボンのようなデザインで作られている店舗の看板を見かけた時に、最初は本屋さんかな?と思いましたが、山梨県の有名スーパーの看板だったなんていうこともありました(笑)。看板やロゴマークには地域の特性が出ていることを気づき、知れば知るほど「地元民」だと感じられると思ったことから膨らんでこの企画になっていきました。ロゴマークは見ていても面白いですし、そこから今まで知らなかった歴史や情報を知ることができれば、街のことを愛することができると考えています。

高村:確かに看板やロゴマークには地域の特性が出ていますね。甲府で暮らし始めた頃の実体験から誕生した企画だったんですね。「山梨県活性化プロジェクト」にはどんなきっかけで参加されたんですか?

稲生:コウフシンボル500の事務局として甲府ビジネスラボを借りたのですが、そこで市川さんと出会ったのがきっかけですね。市川さんから活動のお話を聞いて、活性化の部分にも興味がありましたし、外から来たからこそ気づけることや視点を還元していきたい思いました。あとは、色々な方と知り合えそうというのもあったかもしれません。そうこうしているうちに、毎回活動に参加するようになりました。

髙村(ゆう):山梨に来たばかりの頃はやはり知り合いが少なったので、色々な方とまずは知り合いたいと思っていました。稲生が参加していることもあり、自分もお邪魔させていただくようになりました。「山梨県活性化プロジェクト」以外にも、セミナーやイベントには積極的に参加しています。

高村:甲府ビジネスラボでの出会いがきっかけだんたんですね。お2人とも気づかないうちにコアメンバーになっていたんですね。ありがとうございました。


山梨県の暮らしの課題と山梨県活性化プロジェクトで今後やっていきたいこと



高村:皆さんが活動を行う中で、山梨の暮らしがもっとこうなったら良いのではないかと感じていることはありますか?

市川:山梨県の郊外の地域にもっと人口が増えたらと思っています。地元の身延町もそうですが、子どもが減って小中学校が閉鎖し高校もどんどん統合していっています。目に見えて学校が少なくなっていくのは寂しいので、人口が増えて以前のような活気を少しでも取り戻してほしいですね。

稲生:山梨に来てからは不満というのはほとんどありませんが、みんなで地域課題に取り組む仕組みがあった方が良いと思いました。今の山梨はそれぞれの場所に地域課題あり、それぞれの場所で地域課題を解決しようとする人たちがいるように感じます。その一方で、そこに取り組むプレイヤー自体が少ないと感じています。それぞれの場所では、パワーが足りなく課題解決に至っていないことや問題の原点を誤って捉えていることもあると思います。そこをみんなで取り組むことができれば、より大きなパワーで様々な視点からアプローチが可能になるかと思います。

髙村(ゆう):移住して感じていることは、山梨には魅力が多いということです。水・空気・野菜・肉・ワイン・酒などがあり、健康にもすごく良いと思います。一方で、人口減少・耕作放棄地・空き家などの問題もあります。この魅力を活かしながら、問題を一気に片づける方法はないかなと思い、最近バニラ作りを考えました。カッコよくて、負担も少なくて、事業としても稼げる、スマート農業はないかと着目してたどり着きました。農園に家がついている形で、暮らしと雇用を支えながら農園と家を住宅ローンで回していける仕組みを作っていきたいと考えています。

高村:一人ひとりが暮らしながら地域課題に意識を向けることや、みんなで地域課題に取り組める仕組みを作ることが必要だということですね。バニラ作りのアイディアもすごくおもしろいです!今のお話などを踏まえて、今後の「山梨県活性化プロジェクト」でやっていきたいことを教えてください!

市川:みんながアイディアを出すことのできる場づくりや、そのサポートを行っていきたいと考えています。その中で今後の目的や方向性が決定し、新しいチャレンジが生まれていけばと思っています。

稲生:私も市川さんと似ていて、誰が来ても情報や、つながりを提供できるプラットフォームにしていきたいと考えています。参加者同士がチャレンジのきっかけや、活動の広がりが生まれるような場になっていくと、とても良いのではないかと思っています。今後もみんなで楽しく何かやっていきたいですね。

髙村(ゆう):個人的には武田の財宝を探したいですね(笑)。あるというだけで生きてて楽しいですし、夢がありますよね。「もし見つかったらお金をどんなことに使っていこうか」ということを先に考えながら、みんなで楽しみながら探していけたら最高ですね。

高村:「山梨県活性化プロジェクト」のプラットフォームとしての進化や武田の財宝の探索など、今後の活動が楽しみになりますね。皆さんありがとうございました。

<当日2020年2月7日(金)に開催した「第1回 山梨県活性化フォーラムのダイジェスト動画(1分11秒)>




(ライター:高村 大夢)
山梨県山中湖村出身。法政大学経営学部3年。准認定ファンドレイザー。学生団体トップファン共同代表。山梨県韮崎市のローカルメディア「にらレバ」の学生ライター。

(取材・記事:学生団体トップファン 高村 大夢、長田 拓真、藤島 秀太、画像・編集・制作 : グッドウェイ




10:58 | 写真:金融・IT業界向け




 

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