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2019/07/19

【日本銀行】【記者会見】黒田総裁(G7、7月18日)

| by:ウェブ管理者
――G7終了後の麻生大臣、黒田総裁共同記者会見における総裁発言要旨

――於・シャンティイ(フランス)2019年7月18日(木)午後1時7分から約19分間(現地時間)

【問】G7の議長国サマリーでは、世界経済について、英語だと2020年に緩やかなピックアップ(moderate pick-upin 2020)とあり、すなわち今年中の世界経済の明確な回復は見込みづらいとも読めるのですが、日銀は、今年あるいは今年度の後半に世界経済の回復をみていると思います。その辺、総裁は、現状、世界経済の回復時期について、どうみていらっしゃるのか、お願いします。

また、リスクはあるけれども世界経済は回復していくということであれば──日本経済にとって最大のリスク要因である海外経済について最悪の事態は逃れられるということであれば──、現時点では、日銀のいうところの物価のモメンタムは損なわれていない、維持されているということでよろしいでしょうか。

【答】議長国サマリーでは、世界経済の成長について、足許では安定化の兆しを示しているという点は、全く同じ言い方になっていますが、2020年に向けて緩やかに上向く見通しであるということを言っています。若干回復の足取りが遅れる可能性はあるとみているかとは思います。もっとも、今回の会合では、IMFなどの成長見通しを参考にして議論したわけですが、これまでの状況とそれほど大きく変わっていません。ですから、私自身は、回復の足取りが遅れて世界経済にとって大きな問題になるような状況だとみる必要はないとみています。

また、日本の金融政策については、一連の会合で、わが国の経済・物価・金融情勢を踏まえて、引き続き2%の「物価安定の目標」の実現に向けて、今後とも、強力な金融緩和を粘り強く続けていくことをご説明しました。そのうえで、次回の金融政策決定会合でどういう議論になるかは、その時点までの最新の経済・物価・金融情勢を踏まえて議論をすることになります。今回は展望レポートが出される会合でもありますので、当然展望レポートの考え方を含め、経済・物価・金融情勢について十分に議論がなされるであろうというふうに思っています。

以上


原文はこちら
http://www.boj.or.jp/announcements/press/kaiken_2019/kk190719a.pdf

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