本調査における IaaS(Infrastructure as a Service)、PaaS(Platform as a Service)とは、いずれもパブリッククラウド(サービス提供事業者のクラウド基盤)を利用し、インターネット経由で提供される仮想化技術、自動化技術等を施したクラウドコンピューティング環境をさす。市場規模は事業者売上高ベースにて算出した。なお SaaS(Software as a Service)は含まない。 ※アンケート調査期間:2017年7月~8月、調査対象:国内民間企業および公的団体・機関などの法人517社、調査方法:郵送によるアンケート調査
2017年の国内クラウド基盤サービス市場は、前年比33.3%増の2,400億円(事業者売上高ベース)と引き続き大きく成長した。大手金融グループがAmazon Web Services(AWS)の採用を発表したことにより、金融業においてパブリッククラウドの導入が進み、その動きが他業種へと波及している。また、今後、AIやIoTがPaaSを牽引することや、エンタープライズ分野のシステム案件の増加に伴って案件自体の大規模化・長期化が進むと考える。こうした動きから、クラウド基盤サービス市場は今後も高成長を維持し、2021年の同市場規模は6,500億円に達すると予測する。