【MarketsPulse】特別インタビュー


【インタビュアー】
株式会社グッドウェイ
代表取締役社長 藤野 宙志

慶應義塾大学 理工学部機械学科卒業後、キヤノンマーケティングジャパン、SBI証券、ナスダック・ジャパン、シンプレクス セールス&マーケティンググループ バイスプレジデントを経て、金融IT業界の豊富な経験をもとに株式会社グッドウェイを創業。

 

【インタビュイー】
MarketsPulse
シニア プロジェクト マネージャー Bratana Bratanova 氏

慶応大と京都大を卒業後、イスラエルを拠点とするバイナリー オプション テクノロジー プロバイダー MarketsPulse に入社し、シニア プロジェクト マネージャーとして技術仕様やサイト仕様の管理およびリリース後のオペレーションを担当しています。10 年以上にわたる日本企業との業務経験を有し、この市場で一線級のプロフェッショナルの一人です。現職に就いて以来、バイナリー オプション業界に対する理解を一層深めています。




MarketsPulse は 2008 年に設立され、2010 年 8 月に FX トレード・フィナンシャル社向けに最初のシステムをローンチしました。それ以来、バイナリー オプション市場は大きく拡大し、新規参入ブローカーも増え、サービス内容も進化しており、その黎明期の変化の中で多くの知識と経験を得ることができたのは幸運でした。


市場の拡大と共に、投資家の過度な投機的取引を助長しないよう投資者保護上の措置、取引価格に対する信頼性を高めるため、2013 年に日本のバイナリー オプション規制が大幅に改正されました。新規制に準拠したソリューションを施行開始までに間に合わせるため、MarketsPulse はリソースの集中と多大な時間と労力を注ぎました。規制改正の可能性を認識すると当然、新規制に準拠したソリューションの開発が最優先事項となり、新規制策定の動向を追いかけつつ、ソリューションの対応準備を進めました。新規制の内容が固まってくると、その方向性やメリットも明確になり、コンプライアンスの確保によってバイナリー オプションの透明性と評価が高まり、健全な成長を促す金融取引商品としての座を確立することにつながるだろうと判断しました。


新規制に合わせて、ラダー オプションを開発したほか、商品のバラエティーを拡大するため、タッチ / ノータッチ、マルチレンジと計3種類の新規制に準拠したオプションを開発しました。また、総取引高の 30% 以上を占めるモバイル取引に対応するため、ネイティブ版のモバイル取引WEBシステムを開発。さらに、近くダウンロード版の取引アプリケーションもリリースする予定で、多様化するニーズに対応したオールラウンドなソリューションの提供を実現します。



新規制によりバイナリー オプションのルールや将来展望がより明確になりました。現時点で最も先進的な取引商品の一つでもあるバイナリー オプションをポートフォリオに加えることにより、金融商品のラインナップがさらに充実します。新しいバイナリー オプション商品に対する投資家の理解は急速に浸透しており、毎月の成長率にもその人気の高まりが表れています。金融先物取引業協会のデータによれば、2014 年 1 月以降、新規参入ブローカー数およびバイナリー オプションの総取引高は徐々に増加しています。


ブローカーの既存のオペレーションに合わせて、柔軟にバイナリー オプションを導入できる最適なソリューションを提案いたします。次の方法でシームレスな導入を実現します。


1)シングル サインオン – MarketsPulseの技術チームとブローカー側の技術担当者で実装します。わかりやすいAPI接続仕様ガイド を提供いたします。シングル サインオンの導入により、トレーダーは1 回のログインでシームレスにFXやバイナリー オプションの取引が可能になります。トレーダーは既存のアカウントの中で全ての取引商品にアクセスすることができます。


2)取引資金の共有(資金振替) – シングル サインオンと同時に実装します。この機能の実装により、トレーダーは別途入金や登録などすることなく、既存のアカウントに入金されている取引資金をバイナリー オプションの取引資金として自由に割り当てることができるようになります。実装の際、同時に詳細な API接続仕様ガイドも提供いたします。


3)さまざまな取引デバイスに対応 – バイナリー オプション トレーダーが使用するさまざまなデバイスに対して、モバイル取引システムを追加することができます。UI(ユーザインタフェース)のカスタマイズが可能で、アプリケーションの外観を統一し、情報をリアルタイムに反映することもできます。

             



初期段階において、FXブローカーは運営スタッフを新たに増員する必要はなく、次の部署の既存スタッフにトレーニングを実施いたします。


1)コンプライアンス – MarketsPulse のトレーニング担当者が定期的なミーティングやワークショップの実施を通じて、ブローカーのコンプライアンス担当者を対象にバイナリー オプションやソリューションの仕組みに関するトレーニングを提供いたします。具体的には、価格決定、リスク マネジメント、プラットフォームの諸機能やオペレーション上のポイントを取り上げます。いつでもご質問を受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。また、コンプライアンス担当者の方には各項目に関する詳細な日本語ユーザーガイドを提供いたします。


2)リスク マネジメント – バイナリー オプションのビジネスモデルにおいて、成功の鍵となるのがリスク マネジメントです。規制遵守はもちろんのこと、ブローカーやトレーダーにとって非常に重要な要素です。実践に基づいたリスク マネジメントに関する Web トレーニングと日本語の解説資料を提供いたします。この Web トレーニングを通じて、バックオフィスに用意されている全てのリスク マネジメント ツールの使用法を習得することができます。このトレーニングは随時追加し、実施することができます。担当の専任プロジェクト マネージャーと日程を相談して進めさせていただきます。


3)カスタマー サポート – 経験豊富なサポート チームが、バイナリー オプションを取引するトレーダーを効率的かつ効果的にサポートするために必要な情報を提供いたします。ワークショップの実施や日本語ユーザー ガイドの提供によりブローカーのサポート チームを支援します。


4)導入担当技術責任者 – 初期段階に、MarketsPulseの技術チームと共に導入プランの策定を進めていただきます。余裕をもって進めることができるように、活動期間は導入に必要となる約3ヶ月間(最短の場合の目安です。API接続先となるシステムの開発ベンダーの開発期間、および新規に追加するサーバ機器や回線などインフラ関連の調達や設置設定、サービス紹介やマーケティング関連のコンテンツ制作準備など外部要因の期間を除く。)のうち当初の約3週間を予定しています。無理なく遂行できる詳細な導入プランを提供いたします。



設立以来、MarketsPulseは日本市場を優先的に重視して取り組んで来ました。今後も規制に完全に準拠したソリューションの提供に尽力し、ブローカーのニーズとトレーダーの期待に応えていきたいと考えています。


オプションの種類や機能を拡充し、プラットフォームをさらに進化すべく、最新の追加機能として新たにデスクトップ版のアプリケーションをリリースする予定です。パートナー企業のニーズに応える形でリリースするこの新たなアプリケーションにより、トレーダーのユーザー エクスペリエンスのさらなる質の向上につながることを期待しています。


この業界において成功のカギとなるのは戦略的パートナーシップだと私たちは考えています。ブローカーとテクノロジー プロバイダーが協力し、トレーダーの視点に立った有望な商品やサービスを提供し続けていくことこそが、成功につながる最も重要で必要不可欠なものと確信しています。

 

【MarketsPulse ホームページ】


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