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2017/09/20

エムアップ Research Memo(3):会員数の拡大が業績の伸びをけん引する収益モデル

| by:ウェブ管理者
*15:14JST エムアップ Research Memo(3):会員数の拡大が業績の伸びをけん引する収益モデル
■企業特徴

エムアップ<3661>は、会員数の拡大が業績の伸びをけん引する収益モデルである。したがって、集客力の高いサイトを数多く保有するとともに、会員の退会率を低く抑えることで会員基盤を積み上げ、さらに会員1人当たりの単価を高める仕組みを導入することが成功の秘訣と言える。同社は、以下に掲げる強みを活かすことで他社との差別化を図るとともに、効果的な価値創造を実現している。

(1)集客力の高いサイト運営を実現する仕組み
同社は、レコード会社を始めとする音楽業界等のコンテンツホルダー出身者が多いことから、芸能界に精通していることに加え、これまでのコンテンツ制作に携わってきた経験が、集客力の高いアーティストやタレント、キャラクター等の獲得やコンテンツ発掘、サイト企画に有利に働いている。また、ファンクラブサイトにはオリジナル特典を付与することで、コアなファン層を会員として取り込むとともに、会員期間が長いほど恩恵を受ける仕組みや、関連するコンテンツやオリジナル特典の継続的な提供により退会率を低く抑え、会員基盤の積み上げを図っている。

(2)様々なコンテンツ分野の人気サイトを数多く保有
会員制サイトの運営、eコマースを始め、多岐にわたるカテゴリーやジャンルでキャリア公式サイトを幅広く展開していることが、コンテンツホルダーからコンテンツを獲得する際の強みとなるとともに、リスク分散にもなっている。また、その多くはキャリアの公式メニューの上位サイトにランキングしている。

(3)シナジー効果を発揮するビジネスモデル
複数のコンテンツ分野への複合的なサイト展開は、相互リンクなどにより利用者の回遊性を高め、収益機会の増大を図っている。特に、ファンクラブサイトからCDやDVD、アーティストグッズ等のeコマースへの誘導は、低迷するパッケージ商品(CD、DVD等)市場において、コアとなるファン層に直接リーチする新しいチャネルを創造するとともに、1人当たりの単価の向上に貢献している。なお、EC直販サイトには、大手レコード会社(ワーナーミュージックショップやビクターエンタテインメント・オンラインショップ、クラウン徳間ミージックショップ)からの受託により開設したものが含まれ、逆にEC直販サイトからファンクラブサイトへの誘導も図られている。

(4)先行者メリット及びリスクヘッジを可能とするスピード経営
スマートフォンへの早期対応やNTTドコモ「しゃべってキャラ」への早期参入を始め、「ゆるキャラ®グランプリ」の運営を含む業務提携、デジタルコンテンツ関連以外(パッケージ商品やグッズの販売、イベント事業等)への進出など、次々と現れる新たなコンテンツ、サービスの流行をいち早く察知するとともに、どこよりも早く展開することによる先行者メリットの享受とリスクヘッジを可能とするスピード経営が強みの源泉となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)


《HN》

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