日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:平岡 昭良、以下 日本ユニシス)は、オープン勘定系システム『BankVision』(注1)が持つ豊富な機能を、さまざまな業種のサービスとビジネス連携させることを可能とする「Web API (注2)公開サービス」のサービス提供を開始しました。 日本ユニシスは、金融機関のビジネスと異業種のビジネスとの連携を実現することによって、地方銀行や信用金庫などの地域金融機関とともに、未来の地域社会を創造するビジネスエコシステムへの取り組みを加速させます。
「Web API 公開サービス」は、『BankVision』が機能をWeb API 化してシステム外部からのリアルタイム呼出しに対応するものです。 金融機関の従来型ビジネスモデルにおいて、勘定系システムはバックエンドのシステムとして顧客接点の領域から分断されたものとなっていました。勘定系システムのWeb API 公開は、銀行と異業種との水平分業モデルを実現し、異業種との協業による新しいUX(顧客体験:User Experience)の創造や、銀行だけではリーチできなかった顧客領域の開拓など、銀行のビジネスモデルを変革する起爆剤として期待されています。勘定系システムは、Web API 公開によって、内部にクローズされたSoR(注3)から、外部にオープンされ顧客接点として収益を生み出すSoE(注3)への転換を図ることが可能になります。
金融機関、地公体、および異業種などが、相互にAPIを公開し、相互のサービスを繋げることによって、複数企業による業界の垣根を飛び越えたビジネスエコシステムが形成されます。 Web APIを通じて異業種が繋がりあうビジネスエコシステムでは、複数企業の強み、および技術などのシナジー効果によって、単独企業では成し得なかった新しい顧客価値の創造が可能になります。 日本ユニシスは、勘定系システムのWeb API公開サービスを通じて、金融機関のビジネスエコシステムへの参加とオープンイノベーションによる新しいビジネスモデルへの転換を支援します。
2.新しい顧客体験の提供と、オムニチャネルの実現
金融機関が自身で持つフルバンキング機能を、Web API 経由による外部提供を行い、顧客接点となる領域については多種多様な業種、およびスタートアップ企業などが担当するような水平分業モデルによって、金融機関だけでは実現できない新しい顧客体験を提供することが可能となります。 また、金融機関は自身が持つ顧客接点以外にも、複数の企業による顧客接点を持つことによって、オムニチャネルの実現も可能となります。