2. 本件は、地球環境保全業務(通称「GREEN」)1の下でのエクアドルに対する初の融資であり、同国におけるエネルギー効率化事業に必要な資金に充てられます。また、米州開発銀行(The Inter-American Development Bank(略称:IDB)、総裁:Luis Alberto Moreno)も同様の融資を行うところ、本件はGREENの下でのJBICとIDBの協調融資としても第一号となります2。
3. エクアドル政府は、2015年パリで開催されたCOP21に先駆け温室効果ガスの排出削減計画を公表しました。また、2020年以降に同国のエネルギーセクターからの温室効果ガス排出量を、削減計画を実行しなかった場合と比較して20~25%前後削減する数値目標を掲げる等、気候変動対策を積極的に進めています。本件では、同国におけるエネルギー効率化事業の促進を通じて、温室効果ガスの排出削減等への寄与が期待されると共に、国際的に高く評価される日本の質の高いインフラ・環境技術が同国に普及する一助となることも期待されます。 これは日本政府が2015年11月に発表した「美しい星への行動2.0(Actions for Cool Earth:ACE2.0)」にも合致するものです。